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鷹野しずか 歌集『白のトレース』
¥1,000
鷹野しずか、待望の第3作。 来た道のかたちに諦めたものが散らばっていていつも眩しい ほぼ既発表の短歌104首、うち作字短歌3首収録。 2025年1月発行 A5変形判・中綴じ・本文28ページ
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【サイン本予約】岡本真帆『落雷と祝福』
¥1,870
岡本真帆『落雷と祝福』のサイン本予約ページです。 発送は4月7日以降を予定しています。 --- マンガ、映画、犬、グミ、ぬいぐるみ、短歌… 歌人・岡本真帆が愛する様々なものをテーマに、短歌とエッセイをつづる。 ◆収録テーマ 「PUIPUIモルカー」/「シン・ゴジラ」/『チェンソーマン』/『ハチミツとクローバー』/『女の園の星』/「RRR」/グミ(お菓子)/花を買うこと/「THE FIRST SLAM DUNK」/犬/『スキップとローファー』/ぬいぐるみ/『ゴールデンカムイ』/『ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)』/酒/短歌/スピッツ/『A子さんの恋人』 全18題。 ◆本書だけの特別書き下ろし 短歌を作りたい人におくる 作歌のヒント、「"好き"で短歌を作るには?」も収録。 (朝日新聞出版)
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【サイン入り】佐々木朔『往信』
¥2,200
--- 朗読をかさねやがては天国の話し言葉に到るのだろう ぼくの街、森、湖辺(うみべ)から きみの駅、埠頭、観覧車へと 連絡橋を渡っていく切手たち。そして鳩。 ──────飛浩隆 【収録歌より】 はるのゆめはきみのさめないゆめだからかなうまでぼくもとなりでねむる いちめんに銀杏つぶれラブコメの最後はかならずラブが勝つこと 関係を名づければもうぼくたちの手からこぼれてゆく鳳仙花 にしんそばと思った幟はうどん・そば 失われたにしんそばを求めて 香港の十分おきに雨が降る映画のなかの雨の香港 【栞】 川野芽生「過誤に殉じて」 榊原紘「あこがれ」 平岡直子「風穴」 【著者プロフィール】 佐々木朔(ささき・さく) 1992年生まれ。神奈川県横浜市出身。早稲田短歌会を経て、現在「羽根と根」同人。 (書肆侃侃房)
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【サイン入り】藤宮若菜『天国さよなら』
¥1,980
--- わたしが死ねばわたしはうまくいくだろう自販機煌々ひかる夜道に 東直子が「命の際の歌が胸を突く」と評した 『まばたきで消えていく』の歌人・藤宮若菜 生と死、そしてその間にあるすべてのものへ さみしさの先で光り輝く第二歌集 春はもう来ないとしても生きていてあなたは苺を洗ってくれた 最低な夜に回収されてゆく廃品みんなしあわせになれ 忘れ物みたいなからだ引きずって環七 みんな 生きているかな きみといた日々のすべてが比喩になりときどき月あかりで目をさます 暮れていく季節に置いていかれてもうつくしい誤字のように生きるよ 夢から目覚め、静けさにまどろみながらもう一度毛布をかぶるとき、傍にこの歌集があったら、「この世の天国も悪くない」そんな風に思える気がするのだ。 ——雲居ハルカ・解説より 【著者プロフィール】 藤宮若菜(ふじみや・わかな) 1995 年生まれ。2012年、福島遥(雲居ハルカ)の短歌に出会い本格的に作歌を始める。日本大学藝術学部卒業。2021年、『まばたきで消えていく』(書肆侃侃房)を刊行。 (書肆侃侃房)
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大野理奈子『ドロニンジン』
¥500
大野理奈子さんの個人誌『ドロニンジン』。 エッセイのような短文と短歌の連作が交互に展開。 短歌総合誌『歌壇』の歌壇賞の候補として掲載された作品と、思い入れのある作品の一部を収録。
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大野理奈子・塚田千束『ランデヴー秋』
¥600
待望の第三弾!秋です。 共に北海道在住の、大野理奈子さんと塚田千束さんの連作50首と交換エッセイを収録。
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北海学園短歌会誌『華と硝烟』各号
¥1,000
北海学園大学短歌会誌『華と硝烟』、遂に刊行! 北海学園の初代文学研究科長であった、「菱川善夫の業績を受け継ぎ、おのおのの短歌研究賞史を練ることを目標とする」同会から、年一冊刊行されていきます。(また、編集部は同大学の田中綾研究室に置かれています。) <【創刊号】内容紹介> 会員の作品に加え、OBの石井僚一さんの作品も掲載されています。 特筆すべきは、近代短歌研究への特化だと思います。書評も、現代と、明治・大正・昭和、と分けられて掲載されています。 また、評論も厚く、口語短歌運動において重要とされる「清水信ノート」(山田航)の、新技巧派批判、新律格、新短歌の動向など、とても興味深いです! 渡辺駆さんの評論「戦争の正身(むざね)」では短歌史の意義を近代天皇制、軍国主義などを通して分析し、どう短歌に関わるべきかを論じています。 また、1940年の合同歌集『新風十人』を通して、篠弘の視点と比較しながらの、菱川善夫論も掲載。 峰艷二郎さんの評論では、フェミニズムやジェンダー理論からの批判を取り上げながら、菱川善夫の女歌論について、そこから山中智恵子の両性具有性への論について展開されていきます。 濃厚で紹介し切れませんが、表紙の書からも漂う芳しさ…!皆さんの短歌作品も素敵で、今後の会の発展が楽しみです! 是非とも、実物で味わって戴ければと思います〜!(よ) <【第2号】内容紹介> 招待作品は岡本真帆さん。 岡本真帆歌集に呼応した石井僚一さんの新作。 山田航さんは評論(総合誌向きのキャッチーな内容)&新作も発表されています。
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短歌研究 2025年3月・4月合併号
¥1,650
没後25年、いま永井陽子を読む! −−− 3月の新作短歌集 第一回定家賞受賞後第一作・楠 誓英「桜下宿」五十首 三十首 今野寿美「いついかな」 永井 祐「袋の中、空のくぼみ」 横山未来子「瓔珞」 二十首 一ノ関忠人「Promenade」 江戸 雪「遠く」 錦見映理子「転生のための二〇章」 山木礼子「抜歯」 くどうれいん「Welcome Coin Parking」 宇野なずき「奇跡的な生存」 十首の世界 相田奈緒「乾燥」 田丸まひる「祈りとかじゃない」 ナイス害「ぱろやかな日々」 中野 霞「?サタニック」 藤井柊太「転調」 「短歌の文化祭大賞」(現代歌人協会主催)受賞者作品と十首 黒井いづみ/真朱/霧島あきら/ツキミサキ 特集 ついに読む、「永井陽子の世界」 永井陽子論=東 直子/加藤隆枝/佐藤弓生/生沼義朗/土岐友浩/笹川 諒 対談=大西美千代×松平盟子 座談会 小塩卓哉×荻原裕幸×大西美千代(司会・松平盟子) 二首選 澤村斉美/染野太朗/浦河奈々/魚村晋太郎/平出 奔 追悼「松川洋子さんのこと」=樋口智子/佐野書恵 発表 第四回「短歌研究ジュニア賞」 小学生の部/中学生の部/高校生の部 選考委員=千葉 聡/佐藤弓生/寺井龍哉/こまつあやこ(児童文学作家) 対談 小島ゆかり&根本 知(書家) 『源氏物語』のうた、かな文字の無限 連載 仁尾 智+宮田愛萌「猫には猫の、犬には犬の 8」 連載 佐藤弓生・千葉 聡「人生処方歌集 63」 七首+エッセイ 植村邦子「遍路」 小野雅敏「無数なる微細な命」 川又和志「欲望のみかん」 久川康子「花の咲く樹の下」 辻村雅子「村の卵塔婆」 東美和子「ドライアイ」 飛?時江「俊太郎さん、ありがとう」 作品季評第133回 穂村弘(コーディネーター)/ 吉田恭大/服部真里子 前半大森静佳「ガーネット」/小池光「K2」/江戸雪歌集『カーディガン』 後半藤島秀憲「172センチにチューリップ」/川野里子「鳥のかたち」/逢坂みずき歌集『昇華』 書評 山下翔│久永草太歌集『命の部首』 なみの亜子│山下一路歌集『世界同時かなしい日に』 宮下俊博│林達夫歌集『翌檜』 阿木津英│紀野恵歌集『楽天生活』 堀静香│寺井淳歌集『埒にいる鳥』 春日いづみ│長澤ちづ歌集『時の舳先』 山内頌子│井上法子歌集『すべてのひかりのために』 喜多弘樹│井谷まさみち歌集『めぐる七曜』 伊藤一彦│小塩卓哉著『新・岐阜県歌壇史 現代編』 宇都宮敦│?良真実著『はじめての近現代短歌史』 三井修│桑原憂太郎著『現代短歌の行方』 出張企画 歌会おじゃまします 歌集歌書評・共選=清水麻利子/越田勇俊 短歌時評=鈴木晴香 歌人はなぜ究極の一首を究極の一首として発表しないのか 米川千嘉子 選 短歌研究詠草 特選 阿久津千津子 準特選 青羽香里/齋藤理津子/藤原ほとり/佐藤紘子/伊藤肇哉/本田美佐子/?間章子/浅井克宏/田川郁代/森田公子/長友聖次/徳田浩実/渡邊佳央里/今枝美知子/ともえ夕夏/北野美也子 (短歌研究社)
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うた新聞(2025年1月-)
¥400
うた新聞 2025年1月号〜 ↓バックナンバーの詳しい内容は、いりの舎さんのページをご覧ください! https://irinosha.com/uta-shimbun/ ーーー うた新聞2025年1月号 <特集> 巳年アンケート 私の好きな歌集・とっておきの一冊 ーーー うた新聞2025年2月号 <特集>私のまちの冬をうたう~新作7首+エッセイ~ (いりの舎)
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かばん(2024年-2025年)※6.12月号以外
¥500
短歌同人誌「かばん」バックナンバー取り揃えております。 各号の詳しい内容は、かばん公式ブログにて↓ http://kaban-tanka.seesaa.net/category/4905725-1.html ーー かばん2024年1月号! 新春題詠「紅」 ☆今月の歌 小野とし也 小野田光 ☆今月の一冊 森山緋紗 ☆リレーエッセイ 有田里絵 ☆前号評 久保茂樹 小林寧緒 ーー かばん2024年2月号! 特別作品 壬生キヨム 茂泉朋子 ーー かばん2024年3月号! ☆今月の一冊 土居文恵 ☆リレーエッセイ 木村友 ☆前号評 斎藤見咲子 小野田光 西塔史 ーー かばん2024年4月号! 特別作品 松本遊 松澤もる 前田宏 本多忠義 ☆かばんゲストルーム 藤宮若菜 ☆今月の一冊 白糸雅樹 ☆今月の歌 久間木志瀬 ☆前月号評 千葉弓子@ちば湯 坂井亮 佐藤元紀 ☆自由投稿 小鳥遊さえ ☆新人賞へのアプローチ 森山緋紗 小川まこと 岩倉曰 土居文恵 折田日々希 木村友 ーー かばん2024年5月号! 特別作品 本田葵 藤本玲未 藤野富士子 ーー かばん2024年7月号! 特別作品 雛河麦 萩原璋子 藤田亜未 ーー かばん2024年8月号! 特別作品 野川忍 乗倉寿明 ーー かばん2024年9月号! 特別作品 とみいえひろこ 遠野瑞香 ーー かばん2024年10月号! 特別作品 辻井竜一 土居文恵 土井みほ 土井礼一郎 ーー かばん2024年11月号! 特別作品 千葉弓子@ちば湯 千春 千田チタン ゲストルーム 井口可奈 今月の歌 嶋江永うみ 今月の一冊 壬生キヨム 前月号評 田中真司 蛙鳴 高柳蕗子 Zoom読書会レポート とみいえひろこ ーー かばん2025年1月号! 新春題詠「袋」 今月の歌 深海泰史 リレーエッセイ 沢茱萸 前号評 藤田亜未 千田チタン 今月の一冊 佐藤弓生 Discordレポート 土居文恵 自由投稿 佐々木遥 Zoom読書会レポート とみいえひろこ 現代歌人集会賞授賞式レポート 有田里絵 ーー かばん2025年2月号! 特別作品 田中有芽子 田中真司 田村ひよ路 かばんゲストルーム 福山ろか 今月の一冊 松澤もる 今月の歌 ソウシ 前号評 みおうたかふみ 千葉弓子@ちば湯 リレーエッセイ 本多忠義 Zoom読書会レポート とみいえひろこ Discordレポート 夏山栞
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短歌同人誌『西瓜』
¥500
岩尾 淳子、嶋田さくらこ、江戸雪が発起人となり、関西を中心に14人のメンバーが集結し創刊された短歌同人誌『西瓜』。 〈メンバー〉岩尾淳子、江戸雪、門脇篤史、楠誓英、笹川諒、嶋田さくらこ、鈴木晴香、曾根毅、染野太朗、土岐友浩、とみいえひろこ、野田かおり、三田三郎、虫武一俊、安田茜。
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現代短歌(2024.1〜)
¥1,100
ーー 現代短歌2024/1 no.100 第10回佐藤佐太郎短歌賞&第11回現代短歌社賞 発表号! ※井口可奈さん受賞号! ーー 現代短歌2024/3 no.101 巻頭作品50首「秋から冬へ」 俵万智 特集「新人類は今」 ーー 現代短歌2024/5 no.102 巻頭作品50首 「詩人は短歌をつくらないでください」 瀬戸夏子 特集「Anthology of 40 Tanka Poets selected & mixed by Haruka INUI」 ーー 現代短歌2024/7 no.103 特集「GAZA」 ーー 現代短歌2024/9 no.104 特集「アララギ新世紀」 ーー 現代短歌2024/11 no.105 特集「第5回BR賞 発表」 ーー 現代短歌2025/1 no.106 第11回佐藤佐太郎短歌賞&第12回現代短歌社賞 発表号! ーー 現代短歌 no.107 特集「BL」
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羽根と根 12号
¥700
--- 作品 中村美智「跨線橋」 上本彩加「白い右折路」 佐々木朔「湾岸」 阿波野巧也「なれそめ」 佐伯紺「いわゆる/あらゆる」 エッセイ 佐々木朔「三/四年後」 作品(文学フリマ岩手9フリーペーパー再録) 上本彩加「初恋」 阿波野巧也「ビスマス」 今井心「何回も来たらいいよね 海は」 佐々木朔「pro(f|c)essor」 佐伯紺「つもらない話」 坂井ユリ「蹄鉄が鳴る」 七戸雅人「きみを落柿と」 中村美智「スクワット」 (羽根と根)
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『なんたる星 わっしょい号』
¥1,000
--- 短歌結社なんたる星10周年記念冊子 『なんたる星 わっしょい号』 ◎特別寄稿 谷川由里子/鈴木ちはね/永井祐/井口可奈/工藤吉生/温/丸山るい/谷川電話/あかみ/ヨシダジャック/谷じゃこ/平岡直子/伊舎堂仁 (掲載順・敬称略) ◎なんたる星の30首連作 ナイス害/迂回/加賀田優子/スコヲプ/はだし ◎募集企画「10年後の自分が読みそうな短歌」 ◎なんたる星の散文 テーマ「めでたい」 ◎装画 稲葉なつき (なんたる星)
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短歌研究 2025年1月・2月合併号
¥1,650
今号から刊行スケジュールが変わった『短歌研究』。 合併号化し、隔月発行(年6冊)となりました。 −−− 第1回「短歌研究評論賞」募集要項 第68回「短歌研究新人賞」募集要項 作品二十首 高野公彦/島田修三/米川千嘉子/吉川宏志/大辻隆弘/東 直子/佐佐木定綱 特集第一回 「定家賞」発表 受賞者 楠 誓英 受賞歌集 『薄明穹』 受賞作掲載 三十首抄 選評 坂井修一/穂村 弘/水原紫苑 十首の世界 大塚寅彦/内山晶太/川島結佳子/寺井龍哉/立花 開/山本夏子/逢坂みずき/髙良真実/滝本賢太郎 作品七首+エッセイ 青木春枝/五十嵐茂雄/北神照美/黒崎由起子/谷光順晏/遠山敬子/三友さよ子/山田義空 特集1「二〇二五年の短歌地図」 第1部われわれは、どこで、どう歌をよむのか。 ①巻頭論考「二〇二五年の短歌地図について」 荻原裕幸 ②「結社のバトン」(アンケートと論考) 寄稿=大井 学、アンケート=結社・同人誌トップに訊く「功績」「後継者」「存続」 ③同人誌の新時代 寄稿=吉田恭大、ルポ=廣野翔一「文フリぶらり風見鶏」 第2部強力ユニット集結、新作発表 イルカーン(温&初谷むい)/おだやかなささくれの羽ばたき(川谷ふじの&郡司和斗&平出 奔)/奇遇(岡本真帆&丸山るい)/第三滑走路(青松 輝&丸田洋渡&森 慎太郎)/たんたん拍子(toron*&中嶋港人&榎本ユミ&草薙&若枝あらう&小俵鱚太)/toi toi toi(イトウマ&坪内万里コ&吉岡優里) 第3部鼎談「AIとヒトはなぜ歌を詠むのか」 浦川 通・睦月 都・大塚 凱 特集2ふたたび能登・北陸の歌人たちと作る短歌研究 永井正子 寄稿「能登を助けて」+二十首「ちきない」 浅野真智子/飛鳥游美/小野三千代/加富公治/金戸紀美子/喜多昭夫/高橋協子/坂本朝子/高熊若枝/栂 満智子/西川 廣野田洋子/林 和代/平井昌枝/平谷郁代/紅谷惠子/堀田重則/前川久宜/松本いつ子/三須啓子/三宅久子/宮崎眞知子村上滋子/室木正武/山本美保子/吉田倫子/奥 武義/黒井いづみ/本田 守/荒木る美/島田鎮子/中本琴美 カラー小島ゆかり「サイレントニャー ~1回だけの、帰ってきたたますけ~」 連載 短歌とショートエッセイ シーズン2 仁尾 智+宮田愛萌 猫には猫の、犬には犬の 7 連載 佐藤弓生・千葉 聡「人生処方歌集 63」 出張企画歌会おじゃまします 作品季評第133回=栗木京子(コーディネーター)/田中 槐/鈴木加成太 前半 工藤 吹「バヤリース」/山下 翔「入梅前」/小島ゆかり歌集『はるかなる虹』 後半 三枝浩樹「夏の風立つ」/道券はな「雲間」/藪内亮輔歌集『心臓の風化』 書評 花山多佳子歌集『三本のやまぼふし』(キム・英子・ヨンジャ)/吉川宏志歌集『叡電のほとり』(柴田典昭)/川野芽生歌集『星の嵌め殺し』(山中千瀬)/門脇篤史歌集『自傾』(魚村晋太郎)/本多稜歌集『時剋』(石川幸雄)/加藤トシ子歌集『にまいめの葉つぱ』(磯田ひさ子)/古瀬貞香歌集『遠く近くに』(桜井京子)/逢坂みずき歌集『昇華』(橋爪志保)/府川富造歌集『鳶』(間瀬 敬)/今井恵子著『短歌渉猟』(竹内亮) 歌集歌書評・共選=清水麻利子/越田勇俊 短歌時評=鈴木晴香 高野公彦 選 短歌研究詠草 特選 大滝慶作 準特選 山上ふみ子/小川倫子/麻生みち子/鈴木昌宏/瑞慶村悦子/川島英子/奥田ミヨ子/村上光江/下野たづ/富永 弘/伊藤文栄/北野美也子/石橋佳の子/花畑正美/今井美紀子/清木 幸 (短歌研究社)
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岡本真帆『反復横跳びの日々』
¥1,320
SOLD OUT
歌人・岡本真帆によるエッセイ集! --- わたしは日々、いろんなできごとの間で揺れている。 二つの点の間を行ったり来たりしながら、考えたこと。 東京と高知、会社員と作家。 二つの点の間を行き来しながら書いた、15編のエッセイを収録。 ささやかな気づきについての本です。 ページ数:96P(ソフトカバー) サイズ:105mm × 148mm イラスト:クイックオバケ デザイン:松田洋和
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『現代短歌パスポート4 おかえりはタックル号』
¥1,100
--- 大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、第四弾! 【収録作品】 岡本真帆「夏の骨 風の高台」 永井祐「ピクチャーディス」 瀬戸夏子「わたしに黙って死体を隠して」 鈴木ちはね「AEON FOOD STYLE by daiei」 野村日魚子「医学」 阿波野巧也「祭りのあと」 鳥さんの瞼「変形」 染野太朗「ろくでもない」 手塚美楽「あなたがわたしにできることはなにもない」 くどうれいん「龍」 (書肆侃侃房)
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宮川聖子『空のために飛ぶ鳥』
¥2,200
--- 夜にはまだ浅き落陽の丘にいて空のために飛ぶ鳥を見ていた 陶片に差す光と出あうとき キラリと歌が生まれ軽やかに空を飛ぶ 【収録歌より】 全部が要らないんじゃない無残だねシュレッダーの見えない刃(やいば) 採血の瓶の日付は整列し同じに見える今日にさよなら 生命はガラスの瓶に納まったいちばん静かな壊れものです ふあんふあんひらがなにしたら軽やかで不安がふあんと無くならないか 繫ごうと思わずふれる夜の手はこたつの足より寂しいんだよ 【著者プロフィール】 宮川聖子(みやがわ・せいこ) 1962年 岐阜県多治見市笠原町に生まれる 1998年 父親の病室で短歌を作り始める 2003年 未来短歌会に入会(加藤治郎に師事) 2019年 第一歌集『水のために咲く花』刊行(書肆侃侃房) (書肆侃侃房)
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山下一路『世界同時かなしい日に』
¥2,200
--- 世界同時かなしい日に雨傘が舗道の上をころがる制度のような驟雨 2023年に亡くなった山下一路の作品を有志がまとめ、第二歌集『スーパーアメフラシ』(2017年)以降に発表された歌を中心に編まれた遺歌集。 「山下短歌は、人々が日常生活を最優先する中で「考えなくなっている事柄」を寓意的にではありますが伝えようとしています。文体こそ軽みを持っていますが、本人はちっともは面白がらず、溜飲も下げず、深く悲しんでいるようです。それは絶望と紙一重だったかもしれません」(編者あとがきより) 「これからたくさん軽口を叩かれ、笑ったり、苦笑(にがわら)ったりの前に、一回ちゃんと泣かされる。山下さん。(略)軽(かろ)みでもって最後まで駆け抜けた先達には「かばん」だと杉﨑恒夫がいるし、口語の抜け感では岡井隆、暗喩の質感だと平井弘、「この人は本当に、どういうつもりなんだろう」の楽しさからはしんくわが連想される。(略)なんて厄介なものを置いていったんだ」 ─────────伊舎堂仁(栞より) 【収録歌より】 この星に投身をする少女のように海底へ降りてゆくレジ袋(題詠: 塵も積もれば山となる) 水銀の海に溺れてユニクロの試着室から出られぬアリス(題詠:鏡) これは食べ物ではありません口から溢れだす倫理です ないよりはだいぶいい虫コナーズ ぶらさげているヒロシマの鐘 ふらふらと母飛んできて蛍光す説明ばかりの映画みたいに 【著者プロフィール】 山下一路(やました・いちろ) 1950年3月14日生。中央大学在学中に全共闘に参加。闘争中なだれ込んだ校舎の壁に大書された福島泰樹の短歌を見たことが短歌との出会いとなった。氷原短歌会に参加。1976年に第一歌集『あふりかへ』(視原社)刊行。その後は企業戦士となって夜討ち朝駆けの生活を送る。50代なかば、過労によるものか心身を患い退職。短歌を再開。2006年10月号から「かばん」に参加。「かばん」を活躍の場としつつ、並行して2013年にはスワンの会にも参加。また、岡井隆の講座にも通うなど研鑽に努め、独自の表現を究めていく。2017年に『スーパーアメフラシ』(青磁社)刊行。2023年3月28日脳梗塞で緊急搬送され、4月9日永眠。享年73。 (書肆侃侃房)
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北村紗衣『女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選』
¥1,980
--- 「もうダメかも……」を「楽しく生きよう!」に変える、映画の力でサバイブするための100選 あのヒロインみたいになれたらいいな、私と同じだな、私とは違うけどステキだな……。 映画を見ることで、女性であること、少数派であること、自分自身でいることの楽しさに気づける。 もっと楽しく生きる準備をするために、あなたを待っている映画がきっとある。 クラシックな名作から近年の話題作まで、労働問題、恋愛とセックス、フェミニズム、クィア、人種、民族など、多様な視点から厳選した100本の映画ガイド 【著者プロフィール】 北村紗衣 (きたむら・さえ) 武蔵大学人文学部英語英米文化学科教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。 著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』(白水社、2018)、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房、2019)、『批評の教室――チョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま新書、2021)、『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』(文藝春秋、2022)など。 (書肆侃侃房)
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井上法子『すべてのひかりのために』
¥2,200
--- ――歌だけがある 発した〈人〉を離れた〈声〉は、 あわく、きらめき、たゆたいながら、 私でもあなたでもある誰かの心に着床し、 ただ〈歌〉として生きつづける。 小野正嗣(作家) 第一歌集『永遠でないほうの火』から8年 ひかりを纏う生の讃歌 無垢な声で紡ぐ、待望の第二歌集 《水際はもうこわくない 踏み込んで、おいで すべてのひかりのために》 《さみどりにさやぐさざなみ 風は火を、火は運命をおそれず生きて》 隠れて見えない世界の横顔を火花のように一瞬だけ照らし出す 井上の歌はいわば火花のための火打石なのではないか ――服部真里子 《ふりかえれば薔薇の園ごと消えていて、ひかりのなかに立ち尽くす風》 《風は光らずつぶさに生きてしぬために星だった/花だったぼくらは》 井上の歌は常に光の明滅を意味する 世界と人はその一瞬一瞬に交わり歌が生まれる ――石松佳 【著者プロフィール】 井上法子(いのうえ・のりこ) 1990年生まれ。福島県いわき市出身。 著書に『永遠でないほうの火』(書肆侃侃房)。 (書肆侃侃房)
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『石川信雄全歌集』鈴木ひとみ編
¥3,080
SOLD OUT
--- ポオリイのはじめてのてがみは夏のころ今日はあついわと書き出されあり(『シネマ』) モダニズム短歌の頂きをなす伝説の歌集『シネマ』で颯爽とデビューし、エスプリに満ちた瑞々しい歌で時代を駆け抜けた稀代のポエジイ・タンキスト、石川信雄。没後60年の節目についに明らかになる孤独なマイナーポエットの全貌。 モダニズム短歌を代表する伝説の歌集『シネマ』、トラブルのため50部しか刊行されず幻となった『太白光』のほか、退色した原稿用紙として発見され、今回初めて世に出る『紅貝抄』と歌集未収録歌をおさめる。 「短歌史の中で石川信雄は砂に埋もれていたコーナーストーンのような存在かもしれない。この礎石を発掘することにより、同時代の地層から煌めく鉱石が次々と姿を現すだろう。それらの群像に光が注がれるなら、現代短歌に至る道程の失われた断片が見つかるにちがいない」(編者あとがきより) 「今読んでも、というか、今読むからこそ強く感じる新鮮さは、作者の個性であると同時に、時代そのものの若さに根ざしたものでもあるのだろう。(略)新時代のポエジーへの強い希求が感じられる。現在の読者である私の目には、それ自体が眩しく映る」 ─────────穂村弘(栞より) 「定型に呼吸が寄りそうように置かれた言葉はとても自然で、現代の口語短歌の中に混じっていても違和感はあまりないだろう。(略)多数の歌集未収録作品も収載され、石川信雄が積み上げてきた作品世界が一望できる。その貴重さを喜びたい」 ─────────東直子(栞より) 「石川信雄の歌世界は知的遊戯を超えた詩的格闘の結露として、昭和の詩精神に輝きを添えている。(略)石川信雄の評価を大きく変える作品群であり、昭和モダニズムのひとつの到達であり、そして、新たな研究の出発点である」 ─────────黒瀬珂瀾(栞より) 【目次】 『シネマ』/『太白光』/『紅貝抄』/歌集未収録歌/戦地からの手紙/解題/石川信雄年譜/解説/編者あとがき 【収録歌より】 わが肩によぢのぼつては踊(をど)りゐたミツキイ猿(さる)を沼に投げ込む 『シネマ』 パイプをばピストルのごとく覗(ねら)ふとき白き鳩の一羽地に舞ひおちぬ 『シネマ』 すばらしい詩をつくらうと窓あけてシヤツも下着もいま脫ぎすてる 『シネマ』 人影のまつたく消えた街のなかでピエ・ド・ネエをするピエ・ド・ネエをする 『シネマ』 善よりは惡にかたむける人間(ひと)を載せ我が圓球(えんきゅう)は虚空(こくう)を旅す 『太白光』 磁石持ちて吸はるるごとく分け入ればミサンスロオプと告白すべき 『太白光』 天國のペンキ屋バケツに蹴つまづきニツポンの野山目のさめる秋 『太白光』 貝殻がぼくの胸にはたくさんある恋というはかない音をかなずる 『紅貝抄』 詩才などぼくは生れつき持たなんだ憂鬱(メランコリック)なライナァ・マァリァ・リルケの夢ばかり見き 『紅貝抄』 ひそかにも伝えられ来し言葉なれ我が誕生の夜の灯(ひ)にじむ 『紅貝抄』 (書肆侃侃房)
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短歌ムック『ねむらない樹 vol.12』
¥1,430
--- 特集=第7回笹井宏之賞発表/アンケート2024年の収穫 【特集1 第7回笹井宏之賞発表】 ◎大賞 ぷくぷく「散歩している」 ◎大森静佳賞 汐見りら「ハウツー」 ◎永井祐賞 布野割歩「常緑」 ◎山崎聡子賞 石村まい「ひかりまみれのあんず」 ◎山田航賞 遠野瑞希「テレキャスター」 ◎森田真生賞 大原雨音「それがわたしの知るすべてです」 ◎選考座談会 大森静佳×永井祐×山崎聡子×山田航×森田真生 最終選考候補作 【特集2 アンケート2024年の収穫】 枡野浩一 吉川宏志 瀬戸夏子 佐藤弓生 染野太朗 嶋稟太郎 千葉聡 川野里子 藪内亮輔 荻原裕幸 土岐友浩 梅内美華子 藤原龍一郎 石川美南 尾崎まゆみ 【作品50首】 柴田葵「カプセル・ミー」 【作品20首】 柳本々々「てがみしなないで」 平出奔「にすぎない」 石井大成「ヘヴン」 鈴木晴香「いらないと思うものをすべてください」 藤本玲未「Fiction」 嶋田さくらこ「やわらかい牙」 上川涼子「ナイトレート・フィルム」 田中有芽子「AからTで始まる歌」 【第6回笹井宏之賞受賞者新作】 白野「LOWER POP HIGHER LIMITED 加害者からがの字を抜いたら会社になる」 森下裕隆「そうですか」 遠藤健人「たまにあふれる」 岡本恵「砂丘・ベンチ」 守谷直紀「針箱のロエベ」 橙田千尋「溶けた蒸気」 【特別寄稿】 奥村鼓太郎「佐藤佐太郎のアティチュード」 【書評】 竹内亮「調律師の弾く音階」……『時間の神の蝸牛』(渡辺松男) 内山晶太「もぞもぞと明晰」……『あおむけの踊り場であおむけ』(椛沢知世) 我妻俊樹「不老不死のグルーヴ」……『塚本邦雄歌集』(尾崎まゆみ編) 井上法子「悼み、悔やみ、祈り」……『心臓の風化』(藪内亮輔) 小坂井大輔「記憶と忘却」……『レテ/移動祝祭日』(小俵鱚太) 楠誓英「戦争という暗闇」……『新版百珠百華 葛原妙子の宇宙』(塚本邦雄) 吉田恭大「韻と韻律」……『ブンバップ』(川村有史) 浅羽佐和子「空に希望を感じて」……『空のために飛ぶ鳥』(宮川聖子) 奥村知世「日本とインドの混沌」……『デカンの風がやむとき』(須田覚) 川島結佳子「生き物の死、そして〈わたし〉」……『死のやわらかい』(鳥さんの瞼) 鯨井可菜子「〈not〉が輝かせる〈want〉」……『わるく思わないで』(井口可奈) 小島なお「あ、終わっちゃった。」……『みじかい曲』(堀静香) 【歌人の一週間】 toron* 小俵鱚太 菊竹胡乃美 須田覚 【忘れがたい歌人・歌書】 花山多佳子「文体のみちびくところ」 【文鳥は一本脚で夢をみる】 梅﨑実奈「ノリとフリル」 【短歌に近づく】 細馬宏通「歌に抗する歌」 【ねむらない短歌時評】 寺井龍哉「やっぱ好きやねん…」 【巻頭エッセイ】 木村哲也(国立ハンセン病資料館学芸員)「戦後ハンセン病療養所の短歌」 (出版社︰書肆侃侃房)
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【サイン入り】向坂くじら『ことぱの観察』
¥1,980
--- 文芸の世界で最も注目を集める作家が挑んだ、言葉の定義をめぐるエッセイ集。 「好きになる」「さびしさ」「つきあう」――。日常で何気なく使っている言葉で私たちは、他人と「本当に」分かり合えているのだろうか。一つ一つの言葉が持つあいまいさや脆さを鋭く見抜き、記憶や経験、痛みや喜びの「手ざわり」からその意味を結び直す。他人や、自分自身や、そのあいだにある関係を観察した日々の、試行錯誤の記録。 ある言葉があって、同じ言葉を使う他人がいる。しかし、お互いにほかの文脈を持っていて、ほかの意味を考えている。だから会話が食いちがい、ときに関係がうまくいかなくなるのだ。定義をしながら、そしてその不完全さを思いながら、いつも感じてきたことがある。言葉がわたしの中である意味をむすぶとき、そこにはわたしの記憶や、経験や、痛みや喜びの手ざわりが、どうしようもなくまとわりつく。そしてきっと、他人の使う言葉には、彼らの記憶や、経験や、手ざわりが、同じようにまとわりついている。(「観察」より) (NHK出版)
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!