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【2025年モデル】さよならバグ・チルドレン(Tanka T-shirt)
¥2,500
歌人・山田航さんの第一歌集「さよならバグ・チルドレン」の題字Tシャツ。 2025年新作モデルです。(過去のTシャツと比べてロゴが大きくなりました) さわやかな色合いとロゴ、ぜひおしゃれに着こなしてください。 ※シルクスクリーンで手刷りしているため、一点一点仕上がりが異なります。 また、印刷にかすれなどがございます。味としてご理解下さい! <生地について> 綿100% やわらかく着心地のよい素材です。 洗濯しても首回りが伸びにくいのが特徴です。 <サイズ(cm)> S 身丈65 身幅49 肩幅42 袖丈19 M 身丈69 身幅52 肩幅46 袖丈20 L 身丈73 身幅55 肩幅50 袖丈22
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【旧モデル】さよならバグ・チルドレン(Tanka T-shirt)
¥2,000
20%OFF
20%OFF
※旧モデルにつき、サイズに限りがあるため値下げしています。 --- 歌人・山田航さんの第一歌集「さよならバグ・チルドレン」の題字Tシャツ。 さわやかな色合いとロゴ、ぜひおしゃれに着こなしてください。 ※シルクスクリーンで手刷りしているため、1点ずつ仕上がりが少し異なります。 <生地について> 綿100% やわらかく着心地のよい素材です。 洗濯しても首回りが伸びにくいのが特徴です。 <サイズ(cm)> 150 着丈59 身幅43 肩幅38 袖丈17 160 着丈62 身幅46 肩幅40 袖丈18
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村上きわみ『とてもしずかな心臓ふたつ』
¥2,530
--- なつかしい未来 あなたともう一度にくんだりあいしあったりしたい 短歌ブーム前夜の2000年代初頭、インターネット上に彗星のように現れた歌人・村上きわみ。歌集未収録作品をあらたに編集した『とてもしずかな心臓ふたつ』、絶版歌集『fish』『キマイラ』を一冊にまとめた決定版。 別冊栞 村上きわみ一首評:穂村弘・田中槐・枡野浩一・岡野大嗣・平岡直子 【収録短歌より】 次に来る波をむかえにゆきなさい尾を高くしてわたしのけもの なつかしい未来 あなたともう一度にくんだりあいしあったりしたい そうでした 最後に見せてくれたのはこの世のへりをつかむ足指 心臓をまもって歩くけものたち(夏のいのちはいたみやすいね) 靴紐をきつく結んだ 好きでいることを謝りたいひとがいる 白湯で溶く蜜のぬめりのどんなにかくるしいだろう ふゆがはじまる 水の襞ひどく乱して白鳥は今いっしんに飛び立つところ 欲望、おまえが口にするときの奇妙な涼しさを信じよう 灯台の胴に巻きつく海風の、そうだね、すべてくつがえしたい こちらからあちらの岸へ にくたいはすずしい舟とあなたは言った よいつらら育つ真冬をありがとう ひどいことたくさんありがとう 魚の声鳥のことばでかわしあう約束ならば未来のために 【著者プロフィール】 村上きわみ (ムラカミ・キワミ) 1961年生まれ、北海道出身。北限短歌会、ラエティティアを経て、2011年、短歌結社「未来」入会。2012年、未来年間賞受賞。歌集に『fish』『キマイラ』。2023年逝去。 (左右社)
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長田弘『世界は一冊の本』
¥880
--- 詩人・長田弘がのこした祈りと鎮魂の傑作詩集。 「人生という本を、人は胸に抱いている。」――没後10年。詩人・長田弘がのこした祈りと鎮魂の傑作詩集、待望の文庫化。 本を読もう。もっともっと本を読もう。世界という名の一冊の本を。「書かれた文字だけが本ではない。日の光り、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ」本を読みながら、私たちはあまりに多くの人と、言葉と、景色と出会い、別れていく。友の魂へ、母の魂へ、あるいは遠く離れた異国の魂へ。詩人がのこした祈りのための、そして人生を読み解くための傑作詩集。 解説 岡崎武志 (筑摩書房)
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『ユニヴァースのこども 性と生のあいだ』シリーズ「あいだで考える」
¥1,870
--- 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ 「あいだで考える」 正解のない問いを考え、多様な他者と生きる。 --- 『ユニヴァースのこども 性と生のあいだ』中井 敦子 / 森岡 素直 敦子さんと素直さんは、互いを大切なパートナーとして、敦子さんが出産した満生ちゃんと3人で暮らしている。素直さんの性は女性/男性のどちらにもとどまらず、3人の関係は〈母親/父親/こども〉の枠に収まらない。性のあり方、関係性のあり方を枠にはめず、名前をつけず、ゆらぎ変化していく全体として日々の生を生きようとしてきた2人が、出会いの頃から満生ちゃんの誕生、現在の暮らしまでの出来事と思いを語った「声のおたより」の記録。(装画:ひうち棚) [著]中井 敦子(ナカイ アツコ) 中井敦子(なかい・あつこ) 1982年京都府生まれ。そのひと自身から生まれる表現とことばに興味をもち、こどもアトリエ(薬師山美術研究所)を営む。本の装画・挿画家でもあり、主な仕事に『能力で人を分けなくなる日』(最首悟著、創元社)、『海女たち』(ホ・ヨンソン著、姜信子、趙倫子訳、新泉社)、雑誌『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』(ジャパンマシニスト社)など。アレクサンダー・テクニークの教師としても活動している。 [著]森岡 素直(モリオカ モトナオ) 森岡素直(もりおか・もとなお) 1981年大阪府生まれ。3年間のひきこもり生活を経て、生きることとジェンダー、セクシュアリティの関係を大学などで探究。高齢者介護施設で働いたのち、現在は中井敦子とともにこどもアトリエの活動に専念。「ちいさな自由図書館灯トモス」の活動も行う。 (創元社)
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永井玲衣『さみしくてごめん』
¥1,760
--- ロングセラー『水中の哲学者たち』で颯爽とデビューした在野の若手哲学者・永井玲衣の最新エッセイ。世界の奥行きを確かめる。 「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」 哲学は心細い。さみしい。だがわたしは、さみしいからこそ哲学をしているような気がする。生まれてきたことがさみしい。わからないことがさみしい。問いをもつことがさみしい。問いと共に生きることがさみしい。(本文より) ことばが馬鹿にされ、ことばが無視され、ことばが届かないと思わされているこの世界で、それでもことばを書く理由は何だろう。わたしの日記は、戦争がはじまって終わっている。あの瞬間から、日記は戦時中のものとなった。 だが、ほんとうにそうなのだろうか。戦争はずっとあったし、いまもある。わたしが絶望したあの戦争は、いまもつづいている。だからあの日記はすでに戦時中のものだったし、この本も、やはり戦時中のものである。 とはいえ、わたしたちの生活に先立って、戦争があるわけではない。生活の中に戦争が入り込むのだ。どうしたって消すことのできない、無数の生の断片があるのだ。たとえ「対話」ができず、あなたのことばを直接きくことができなかったとしても、決して「ない」のではない。(「あとがき」より) (大和書房)
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雑誌『スピン/spin』各号
¥330
※送料の関係で、一回の購入数を4冊までとさせていただきます。 5冊以上ご希望の方は複数回に分けてのご購入をお願いいたします。 2022年9月、河出書房新社より新雑誌『スピン/spin』が創刊! この時代に文芸誌(でいいのかな?)が創刊されるとは。しかもこのメンバーでこの価格! 手に取らない手はないのでは! 年4回、3月、6月、9月、12月の下旬発売の季刊誌(16号限定)です。 --- 河出書房新社創業140周年のカウントダウン企画として贈る新雑誌。「日常に読書の栞(しおり)を」をコンセプトに贈るジャンルを超えた書き手との出会いをぜひ、お楽しみください!
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がたんごとんオリジナル 短歌Tシャツ (Tanka T-shirt)
¥2,500
短歌の基本となる"31音節"をモチーフにデザインしたTシャツです。 2025年リニューアル版。 ※ヘイジーイエローの線部分のインクにはラメを使用しています。洗濯の際は、裏返してネットに入れて洗っていただくとラメが長持ちします。 ※シルクスクリーンで手刷りしているため、1点ずつ仕上がりが少し異なります。 <生地について> 綿 100% 「よれない・透けない・長持ちする」といった三拍子がそろった上質な一枚。丈夫な首もとを実現するため、首まわりの縫製に「ダブルステッチ」を採用。長年愛用いただいてもきちんとした首まわりを保ちます。 <サイズ(cm)> S 身丈65 身幅49 肩幅42 袖丈19 M 身丈69 身幅52 肩幅46 袖丈20 L 身丈73 身幅55 肩幅50 袖丈22
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中前結花『ドロップぽろぽろ』
¥1,430
--- 初の単著『好きよ、トウモロコシ。』以来の書籍化。 初の私家版エッセイ集です。 過去の作品に大胆に加筆し仕上げたもの5編と、書き下ろし6編を収録。 「ぽろぽろこぼした涙の記憶」をテーマにしていますが、 ちっとも悲しい本ではありません。 大真面目だけど、ちょっとおかしく、ちょっと切ない。 大人のあなたにこそ読んでほしい1冊です。 【著者プロフィール】 中前結花(なかまえ ゆか) 兵庫県生まれ。エッセイスト・ライター。2010年に上京。会社員を経て独立し、現在は多数のWebメディアで執筆中。2023年、初の単著『好きよ、トウモロコシ。』(hayaoki books)を刊行。目標は、強くてやさしい文章を書くこと。
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かばん(2019年-)※6月.12月号のみ
¥600
短歌同人誌「かばん」バックナンバー! 年2回(6.12月)の特集号の商品ページです。 ーー かばん2019年6月号は特集も多く少し厚めです。ゲストルーム吉岡太朗さん。特集は小野田光さん『蝶は地下鉄をぬけて』、鈴木智子さん『砂漠の庭師』、壬生キヨムさん『作中人物月へ行く』など!トーク+作品や相互評など、トリッキーな試みに溢れています。 ーー かばん2022年12月号! 128ページの大ボリューム!!表紙の「ゆず」に和みます。 ○2大特集 ・岩倉曰『harako』 ・ネット短歌の歩き方 ○リレーエッセイ 坂井亮 ○今月の一冊 佐藤弓生 ○今月の歌 あまねそう 蛙鳴 ○十月号評 水庭真美 石川湧太 ーー かばん2023年6月号! 特集 ○かばん新人特集号 ○短歌とネットプリント ☆今月の歌 伊藤汰玖 ☆今月の一冊 土井みほ ☆リレーエッセイ 藤本玲未 ☆四月号評 小川ちとせ 大黒千加 ーー かばん2024年6月号! 特集 睦月都『Dance with the invisibles』 岡田美幸(屋上エデン) グロリオサの祈り ーー かばん2024年12月号! 特集1 堀静香第一歌集『みじかい曲」 特集2 私家版歌集・歌書/短歌ZINE かばん40周年記念題詠 結果発表 かばんゲストルーム 黒岩徳将 Zoom読書会レポート とみいえひろこ 今月の歌 白糸雅樹 今月の一冊 柳谷あゆみ 前月号評 とみいえひろこ 土居文恵 リレーエッセイ 伊藤詩一香 かばんDiscordレポート 夏山栞 追悼・田川みちこさん 高柳蕗子 ーー かばん2025年6月号! 特集は『短歌探検隊』 短歌との出会いが多様となったいま、短歌の世界はどこまで広がっているのか、探検する特集となっています。 かばんゲストルーム:石井大成 前号評:青木俊介 夏山栞 今月の歌:田村ひよ路 今月の一冊:石田郁夫 リレーエッセイ:山田航 かばんのすきま :土井みほ
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短歌研究 2025年7月・8月合併号
¥1,650
第68回「短歌研究新人賞」発表号! --- 7月・8月の新作短歌集 三十首 黒木三千代「卑しい」/平井 弘「疲れるまで」/藤島秀憲「川の向うに日本が続く」/千種創一「シャッタースピード」/小坂井大輔「明日を待ってる」 二十首 川島結佳子「お風呂に入らなければ」/工藤吉生「二九六から三一五」/郡司和斗「縫い、縫われる者たちのコミュニケーション」/久永草太「みかんゼリー」/工藤 吹「Green light」 十首の世界 宇都宮 敦「先立つもの」/脇川飛鳥「世界がこんなだから自分のしんどい話なんてしてられないって思うことあるかもだけどぜったいそんなことないからね」/笹川 諒「堂島」/廣野翔一「夢」/椛沢知世「晴れた日」/鳥さんの瞼「ずっとやさしい」/栗原「月虹」 第68回「短歌研究新人賞」発表 受賞者 霧島あきら 受賞作 「正しい椅子」三十首 新人賞選考座談会 石川美南/内山晶太/黒瀬珂瀾/千葉 聡/横山未来子 次席・椎本阿吽「獣の系譜」/穴根蛇にひき「蝋梅駅」 候補作・吉村のぞみ「ひらかれた屋根」/瀬名 蛍「鳥を迎える」/永井 駿「金糸雀の歌」/音忘 信「はっけよい」/武田 歩「水が染み出す」 最終選考通過作/佳作/予選通過作/短歌研究新人賞受賞作一覧 作品七首+エッセイ 青木春枝「聞こえ難しくなりしけふ」/阿部幸子「川音」/市川一子「梔子かをる」/紀石蒼也「研鑽ドミノ」/桜井園子「QRコード」/三浦尚子「たいらかに」/矢澤靖江「遠雷」 連載 仁尾 智+宮田愛萌「猫には猫の、犬には犬の 9」 佐藤弓生・千葉 聡「人生処方歌集 63」 作品季評 第135回 大辻隆弘(コーディネーター)/堂園昌彦/井上法子 前半= 高野公彦「いのちの発酵期」/山木礼子「緩流」/小原奈実歌集『声影記』 後半= くどうれいん「Welcome Coin Parking」/花山多佳子「十月尽」/千種創一歌集『あやとり』 書評 奥村知世│山中千瀬歌集『死なない猫を継ぐ』 北神照美│岸田佳子歌集『わたしの歩幅』 松村由利子│田中徹尾歌集『和の青空』 濱松哲朗│佐々木朔歌集『往信』 中沢直人│屋良健一郎歌集『KOZA』 小野田光│小坂井大輔歌集『KOZAKAIZM』 光野律子│木畑紀子歌集『女郎花月』 豊岡裕一郎│久保田登歌集『百花蜜』 吉村実紀恵│久我田鶴子著『海に金槌』 細川光洋│渡英子 著『メロディアの笛Ⅱ』 歌集歌書評・共選=岸野亜紗子/御手洗靖大 短歌時評=鈴木ちはね 「アイデンティティー」をめぐって(その1) 出張企画 歌会おじゃまします 「歌舞伎町ホスト」公開歌会 ──於・ホストクラブ「Awake」 永田和宏 =選 短歌研究詠草 特選 浅井克宏 準特選 池崎冨実夫/佐藤紘子/三森さやか/汐留ライス/菊地愛佳/藤生喜重/枝豆みどり/南出美由紀/阿久津千津子/藤原ほとり/村上秀夫/後藤 進/佐々木冴美/鈴木雅信/ルリマツリ/白浜尚子 (短歌研究社)
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水無田気流『FULL L』
¥2,420
--- 待望の第三詩集 うみわり草をつみにゆくのです おもちかえりの水圧 かかえて うみゆき道のはて にわかまち すいろ電車をめざしてゆきます そろそろ神離れが必要です 詩において人間の生が更新される。そのとき生じるものを抒情と呼ぶことは可能だろうか。私は可能だと考える。 (蜂飼耳「振動という基底に降りる」2022/6「現代詩手帖』より」 【著者プロフィール】 水無田気流(みなした・きりう) 1970 年、神奈川県生まれ。2003 年、第41 回現代詩手帖賞受賞。 2006 年、第1詩集『音速平和』(2005 年、思潮社)で第11 回中原中也賞受賞。 2008 年、第2詩集『Z境』(2008 年、思潮社)で第49 回晩翠賞受賞。 (書肆侃侃房/2025年刊)
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なみの亜子『2 Dogs』
¥2,090
SOLD OUT
--- 悲しみは消えない。慣れるのだ。 シイが居て、ココが居て、そこが世界。そうか、私は世界を失ったのだ。 時間をかけてシイがやり遂げた死の身支度。喪失の闇と不思議な安らかさ。 エッセイと短歌でつづる 2匹の犬との出会いと別れ 両杖の廊うつ音にゆっくりと耳をうごかす犬のシイ・ココ 【著者プロフィール】 なみの亜子(なみの・あこ) 歌人。1963年、愛知県生まれ。コピーライターとして広告代理店、制作プロダクション等数社に勤めたのち独立。1999年、塔短歌会入会。2003年、奈良県西吉野の山間集落に移住、茅葺き屋根の家に10年余を暮らす。現在、大阪府在住。04年「うたの虚空ー花山多佳子を読む」で「塔」創刊50周年記念評論賞。05年「寺山修司の見ていたもの」で第23回現代短歌評論賞。13年第3歌集『バード・バード』(砂子屋書房)で第9回葛原妙子賞。歌集は他に『鳴(メイ)』(砂子屋書房)、『ばんどり』(青磁社)、『「ロフ」と言うとき』(砂子屋書房)、『そこらじゅう空』(砂子屋書房)。「塔」選者。現代歌人協会会員。
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北川透『プリズンブレイク 脱獄』
¥2,970
--- 北川透はじめての「詩と写真」による最新詩集刊行! 詩人・北川透の詩はますます研ぎ澄まされ 装幀家・毛利一枝の写真が浮遊する…… それでよい それがよい やがて 漂う雲の切れ目から 陽が出れば 自然に 消えていく 絶えていく 死の沈黙で溢れる 今日の始まり 【著者プロフィール】 北川透( きたがわ・とおる) 山口県下関市在住。代表的な詩集に『遥かなる雨季』『溶ける、目覚まし時計』『海の古文書』『傳奇集』その他、評論など多数。 【写真】 毛利一枝( もうり・かずえ) 装幀家。『阿部謹也著作集』(筑摩書房)、『私の日本地図・全15巻』宮本常一(未來社)、『みんな忘れた』野見山暁治(平凡社)、『溶ける、目覚まし時計』北川透(思潮社) 他多数。『この世ランドの眺め』(『ぶらぶら歩いてこの世ランド』)その他多岐にわたる。村田喜代子エッセイと写真で連載。 (書肆侃侃房/2025年刊)
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大前粟生『私と鰐と妹の部屋』
¥1,430
--- きもちのいい奇天烈。たぶん、きもちがいいのは、それが本能とか骨とかに刻まれた、文様のようなものだから。知らなかった世界なのに、自分を見つけた気もしてる。 ――最果タヒ 妹の右目からビームが出て止まらない。薔薇園にいくと必ず鰐がいた。眠たくて何度も泣いた。紙粘土で上司たちの顔をつくった。三人でヤドカリになった。サメにたべられて死にたいだけの関係だ。あたらしい名前がいる。おばけになっているときはなにも話してはいけない。肩車をした拍子に息子の股間が私の首にくっついてしまう。隠れ家的布屋さんは月に進出している。私は忍者で、すごいのだけれど、あんまりみんな信じない。……可笑しさと悲しみに満ちた53の物語 【著者プロフィール】 大前粟生(おおまえ・あお) 一九九二年兵庫県生まれ。京都市在住。 二〇一六年、「彼女をバスタブにいれて燃やす」がGRANTA JAPAN with早稲田文学公募プロジェクト最優秀作に選出され小説家デビュー。「ユキの異常な体質 または僕はどれほどお金がほしいか」で第二回ブックショートアワード受賞。「文鳥」でat home AWARD 大賞受賞。 著書に短編集『のけものどもの』(惑星と口笛ブックス)、『回転草』(書肆侃侃房)。 (書肆侃侃房/2019年刊)
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【サイン本予約】初谷むい『笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった 』
¥1,870
初谷むい 第3歌集 『笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった 』 サイン本の予約ページです。 発送は7/16頃〜を予定しています。 --- 初谷むいが描く、9話の連作短歌による「物語歌集」 これは、月から地球へやってきた女の子の1年間の物語です。 生活の中の小さなことにも生まれる驚きと喜びとつまずき、 誰かが特別な「一人」になることのうれしさと苦しさ。 すべての感情がやさしく溶け合う魔法のような短歌211首を収録。 イラストは、「マムアンちゃん」でも知られるタイの漫画家、 タムくんことウィスット・ポンニミット。 【収録歌より】 月うまれ月で育った女の子 笑うとすこし光ってみえた 重力がちがえば靴も異なって、おはようニューバランスのあかるさ はじめての雪の遅さがいとおしい わたし ぜんぶが最初から好きだった だいじなのは だったのはここにいることで 麻雀牌の鳥のまばたき わたしはあなたの地球になりたい、ということわざがあるの。月には。 装丁:名久井直子 画 :ウィスット・ポンニミット 【著者プロフィール】 初谷むい(はつたに・むい) 1996年生まれ、北海道在住。2018年、大学生時代に書肆侃侃房より第一歌集 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』を刊行し、発売後2週間で重版。 2022年に第二歌集『わたしの嫌いな桃源郷』(書肆侃侃房)を刊行。 共著に『スペース短歌』(時事通信社)。短歌ユニット「イルカーン」のメンバー。 (ナナロク社)
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松木秀『Easy Livin’』
¥2,200
北海道・登別在住の歌人、松木秀の第5歌集。 --- 第5歌集。 2019年から2024年までの5年間の歌を収録。 ただごとに徹して詠まれた歌は、しかし社会を斜めに切り取り、読む者に思索を促す。 松木秀の歌は、常に「今」と呼応している。 【5首選】 片仮名で書くと一気にロシア語の風味を帯びるコロスツモリカ 鬼退治して帰りたる桃太郎それからの長い長い年月 人間がムカデでなくてよかったなだって五十倍靴代かかる アキレスが追い越した亀アキレスより長生きをしてついに追い抜く 抱えすぎた在庫で問屋つぶれたりそうは問屋が卸さなさすぎて (典々堂)
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『COCOON(コクーン)』
¥500
大松達知さんなど「コスモス」有志の皆さんで発行している、短歌同人誌『COCOON』。 作品、時評、エッセイ、評論、書評など、総合雑誌並みのボリュームです。
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短歌アンソロジー『雨のうた』
¥2,200
短歌アンソロジーシリーズ第5弾。 --- 好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君ーー枡野浩一 どこから開いても〈雨〉につつまれる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 つめたい雨、やさしい雨、はげしい雨、やまない雨、あたたかい雨、とおざかる雨、なつかしい雨……100人の歌人がうたった、わたしだけの雨のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 (左右社)
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『生活は物語である 雑誌『クウネル』を振り返る』
¥2,200
--- 上京して半年も経たない2002年春、クウネルの表紙には大きく「ここから始まる私の生活。」との文言が記されていた。それよりも小さく、誌名の上にちょこんと配置されており、以後、76号までずうっと掲げられるキャッチフレーズ「ストーリーのあるモノと暮らし」よりも、そのときの私には、響いた。 「都市における革新性に対して再発見されたローカルにおける保守性の新しさ」と、ツバメ田中さんは口早に言い「宛先がわからない雑誌だったからこそ、僕のような本来手に取らないはずの存在にまで届いたんですよね」と続けた。それから少しだけ間を置いて、こう言い直した。 「僕にとって初期クウネルは、年代、世代、性別を越えた空き地に突如として現れた小さくて感じのいい家のようだったんです」 (本文より) さよなら、雑誌文化。 ハロー、SNS。 レシピ本。住居。生活。食。モノとの距離。スローライフ。ていねいなくらし。家事。フェミニズム。ジェンダー。読んでいた人たちの、生き方の変遷。 平成から令和へ。 文筆家・木村衣有子がひとつの時代の分水嶺を、雑誌『クウネル』とともに総括する。 文化論のようでいて、極私的な手触りの、ファンタジーと現実を行き来するクウネルと雑誌文化への濃厚なオマージュ。 (BOOK NERD)
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うた新聞(2025年1月-)
¥400
うた新聞 2025年1月号〜 ↓バックナンバーの詳しい内容は、いりの舎さんのページをご覧ください! https://irinosha.com/uta-shimbun/ ーーー うた新聞2025年1月号 <特集> 巳年アンケート 私の好きな歌集・とっておきの一冊 ーーー うた新聞2025年2月号 <特集>私のまちの冬をうたう~新作7首+エッセイ~ ーーー うた新聞2025年3月号 <特集>能登、東日本、阪神―その月日といまの思い ーーー うた新聞2025年4月号 <特集>うた新聞13周年記念特集 春の競詠作品7首・エッセイ ~私にとっての<春>という季節~ ーーー うた新聞2025年5月号 <特集>私の住まいの中で好きな<場所>を詠う~3首+エッセイ~ (いりの舎)
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【特典付き】藤岡みなみ『ぼちぼち』
¥2,200
サイン入りポストカード&北海道の書店限定・特典ステッカー付き! STVラジオ(北海道のローカルラジオ局です)の『藤岡みなみのおささらナイト』で放送された、10年分のエピソードトークを収録。 まさに、読むラジオ。脳内ラジオ。音声に疲れた時(!)に楽しめるラジオです。 気楽に読めて、むふふと笑えて。読む前よりちょっと元気になる。そんなエピソードが270個。 --- ページを開くと勝手に話しかけてくる! 10年分の雑談をまとめた“読むラジオ” はるか昔「人気DJランキング」AM部門第1位を獲得したこともある著者による、大ボリュームの小ネタ集。 1分でニヤリとできる、どうでもいいのになぜか聴きたくなるエピソードトークの秘訣がここに(あるといいな)。 寝る前、トイレの中、入院時、通勤中など、生活のそばに置いてただ笑ってほしいだけの本です。 装画イラスト・題字は『夏がとまらない』『大丈夫マン』の藤岡拓太郎さん。 マジシャンに間違えられた父/タオルがないのに足湯/めずらしいどんぐりじゃない/豚の睾丸を託された話/オッケーオッケーの人になる/ほじくりにくい苗字/仮面をリクエスト/カニを持ってうろつく/マンドリルの顔をまじまじ見る/普通の秘伝のタレ/お坊さんの愚痴/茶色いピクニック/人面魚を見つける……などエピソードトーク約270本を収録。 【著者プロフィール】 藤岡みなみ 1988年8月9日火曜日生まれ。まぶしいとくしゃみが出るタイプ。好きなお菓子はあまじょっぱいやつ。 文章を書いたり、ラジオでしゃべったり、タイムトラベル専門書店をやったりそのほかいろいろしています。人生で一番大切なことは散歩。戦争反対。 主な著書:『パンダのうんこはいい匂い』(左右社)、『ふやすミニマリスト』(幻冬舎文庫)、『タイムトラベラーの教科書』(みずき書林)、「超個人的時間旅行・紀行』、『時間旅行者の日記』など (nululu)
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池田彩乃『音楽になりたい』
¥1,500
著者、初の口語定型詩の詩集。 --- <収録作品より> 反射する人は光を生きていく 火を守る仕草で話すファンタジー 隣り合う花に生まれてまた会おう 水っぽいふたりの苗字で飼う魚 たましいに雪を見せてる観光客 26の題で編まれた 394篇の口語定型詩を収録。 青森に移住した一年目の秋から、 大雪の冬を経て、春の入り口までをうたいました。 (言祝出版)
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池田彩乃『観光記 2』
¥1,800
--- 回復と変容 あなたと今ここで 一緒に生きる方法 使い果たせば底を尽きるものばかりなのに 愛だけは尽きなかったな。 自分のものじゃないからか。 コロナ禍、前歯が抜けた日、リハビリ、書店員の日々、共同生活、 ひとりについて、ふたりについて。 「手当て元年」と称したある日々の回復と変容について。 2020年に刊行した『観光記』の第二章。 死んじゃいけないとも、生きるべきだとも考えない私たちだけど、ふいにこうして互いの命に手を添えるようにここにいる。どうしてなのか、そう問うことも問われることもない。ひとりとひとりで生きたり、死ななかったりしている。そうした日々が繋がってゆく愛おしさを、やっぱりうまく話せそうにないから、生きて、書き残して、忘れて、また読む。 「ふたり(ひとりとひとり)」より (言祝出版)
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!