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睦月都『Dance with the invisibles』
¥2,750
SOLD OUT
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 言葉と言葉が有機的に結びついて一首に生命が宿る、というのを驚くほど鮮やかに見 せてくれる一冊。美しい装幀も歌集の世界観を引き立てています。 心を、遠くに置く訓練を 十二月の夜空にオペラグラスをかざす 睦月都 (北山あさひ・コメント) --- 角川短歌賞受賞から6年、待望の第一歌集。 予測不能の睦月都ワールドへの招待。 短歌という一ジャンルを超えた、人類の希求に対峙しようとする創作者の最初の書物をことほぎたい――水原紫苑 猫も雨も風も崖も一体化していくような迫力がある。睦月さんの歌には、様々な境界を越えようとする意識が通底している――東直子 意味として言語化・論理化される手前の印象や雰囲気、手触りといったものをコントロールするのが本当に巧みだ――染野太朗 【収録作品より】 春の二階のダンスホールに集ひきて風をもてあますレズビアンたち 木のスプーン銀のスプーンぬぐひをへ四月の午後は裸足でねむる 猫といふさすらふ湖(うみ)がけさはわが枕辺に来て沿ひてひろがる 口紅といふ制度さびれて三度目の春の一千枚目のマスク いつか小さなアパートになつて冬の日の窓辺にあなたの椅子を置きたい
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石畑由紀子『エゾシカ/ジビエ』
¥2,200
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 連帯も分断も関係なく、わたしたちはここにいて、別々の人生を生きている。ただそ のことに、なぜだか勇気づけられます。 大変だった仕事のお金月末に家賃で消える鼠のように 花山周子 (北山あさひ・コメント) --- 第38回北海道新聞短歌賞・受賞作! 帯広市在住・石畑由紀子の第一歌集。 十勝・帯広の風景などを詠んだ387首を収録。 --- 様々な力に抗い、自らの大切なものを守るために、作者はこれからも歌を詠み続けていくだろう。 (松村正直・栞より) 石畑の歌の醍醐味は、自然賛歌や人生賛歌の向こう側を見せてくれる所にある。 (北山あさひ・栞より) すぐに消える雪の結晶が、つよく心に刻印を捺してしまうような言葉たちだ。雪が残酷にうつくしい (佐伯裕子・栞より) 【収録歌】 くちびるに触れるはかないものたちをあまく殺めて これは雪虫 故障中 貼り紙がはためいているあなたはどんなふうにされたの スズメ目おまえの腹の輪郭をおもえばふかくふかく降る眠り 食されぬ肉塊として車輛越し一度限りの邂逅われら 生まれなかった子はみんな姉ジッパーを上げるとき風となって助ける (六花書林)
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『うたわない女はいない』働く三十六歌仙
¥1,980
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 連帯も分断も関係なく、わたしたちはここにいて、別々の人生を生きている。ただそ のことに、なぜだか勇気づけられます。 大変だった仕事のお金月末に家賃で消える鼠のように 花山周子 (北山あさひ・コメント) --- 食っていけるの?そう笑ってた人たちをシャネルのバッグでいつか撲ちたい ――会社員、パート、教師、保育士、精神科医……いま刮目すべき歌人36名による、心撃ち抜く労働短歌&エッセイ! 俵万智×吉澤嘉代子の対談「短歌が変える女たちの現実」も収録。 ◆歌人一覧 浅田瑠衣/飯田有子/石川美南/稲本ゆかり/乾 遥香/井上法子/上坂あゆ美/遠藤 翠/岡本真帆/奥村知世/川島結佳子/北山あさひ/鯨井可菜子/佐伯 紺/櫻井朋子/田口綾子/竹中優子/谷じゃこ/田丸まひる/千原こはぎ/塚田千束/手塚美楽/寺井奈緒美/道券はな/戸田響子/十和田 有(ひらりさ)/西村 曜/野口あや子/橋爪志保/初谷むい/ 花山周子/平岡直子/本多真弓/水野しず/山木礼子/山崎聡子 (中央公論新社)
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尾崎まゆみ『レダの靴を履いて 塚本邦雄の歌と歩く』
¥2,200
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 塚本邦雄の歌に高いハードルを感じていたわたし。尾崎さんの解説は塚本の歌を覆う「難しそうな感じ」を丁寧にほどいて、そっと目の前に差し出してくれます。短歌初心者にもおすすめ! (北山あさひ・コメント) --- 八〇年代後半、若くして塚本邦雄に出逢ってしまった著者は、塚本ワールドの虜になり、塚本が語る短歌と言葉の世界に引き込まれていく。塚本亡き後、訪れた日本現代詩歌文学館で、偶然、塚本の遺品に遭遇した著者に、あの醸成された至福の時間が還ってくる。そしてふたたび、塚本の短歌とともにあるき始める。 二〇二〇年、塚本邦雄は生誕百年を迎える。 (書肆侃侃房)
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山崎佳代子『ドナウ 小さな水の旅 ベオグラード発』
¥2,860
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 セルビア在住の詩人による、人と歴史をめぐる旅の記録。いくたびもの戦争で傷を負った土地に、著者の静謐な言葉が沁み入ってゆくよう。大きな祈りを感じる一冊です。 (北山あさひ・コメント) --- 堀江敏幸氏、奈倉有里氏推薦! ベオグラード在住の詩人・山崎佳代子が、ドナウ河の支流から、はるかな歴史の旅へと誘う傑作エッセイ。 (左右社)
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長田弘『深呼吸の必要』
¥2,200
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 昔たまたま古本屋で見つけて購入して以来、大事にしている詩集です。特に「星屑」 という一篇が大好きです。 (北山あさひ・コメント) --- ときには、木々の光りを浴びて、言葉を深呼吸することが必要だ。――日々になにげないもの、さりげないもの、言葉でしか書けないものをとおして、おもいがけない言葉にとらえた〈絵のない絵本〉。風の匂いがする。言葉の贈りものとしての、散文詩集。待望の復刊。 (晶文社)
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朴沙羅『家(チベ)の歴史を書く』
¥990
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 韓国・済州島から日本へやってきた親族のオーラルヒストリー。「四・三事件」の体 験、日本での生活、差別、仕事。個人的であいまいなところにこそ本当の歴史がある と教えてくれる一冊です。 (北山あさひ・コメント) --- 「自分の親戚がどうやら「面白い」らしいことは知っていた」社会学者である著者は、済州島から日本へ来た親族にインタビューする。「社会学は過去をどのように扱えるのか」「ひとの語りを聞くとはどういうことか」自問しながら、著者は伯父二人と伯母二人の生活史を聞きとっていく。亡くなった伯父との約束を果たすべく書いてみせた、ある家(チベ)の歴史。 (筑摩書房)
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瀬川拓郎『アイヌ学入門』
¥1,100
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 典型的な狩猟・採集の民としてではなく、荒海を越えて樺太や中国(元)にまで活動 範囲を広げていたアイヌの姿を追う、というのが本書。人に合わせて言葉や文化も移 動する、そのダイナミズムに魅了されます。 (北山あさひ・コメント) --- 海を渡り北方世界と日本を繋ぐ大交易民族としてのアイヌ。中国王朝と戦うアイヌ。従来のステレオタイプを覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌ像を様々なトピックから提示する。 (講談社現代新書)
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ブレイディみかこ『リスペクト ─R・E・S・P・E・C・T』
¥1,595
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 ロンドンのシェルターに身を寄せる、若きシングルマザーたちの尊厳のための戦い。 理不尽な社会で声を上げること、支え合うこと、人権とは何なのか。全部、他人事で はないのです。 (北山あさひ・コメント) --- 2014年にロンドンで実際に起きた占拠事件をモデルとした小説。ホームレス・シェルターに住んでいたシングルマザーたちが、地方自治体の予算削減のために退去を迫られる。人種や世代を超えて女性たちが連帯して立ち上がり、公営住宅を占拠。一方、日本の新聞社ロンドン支局記者の史奈子がふと占拠地を訪れ、元恋人でアナキストの幸太もロンドンに来て現地の人々とどんどん交流し…。「自分たちでやってやれ」という精神(DIY)と、相互扶助(助け合い)と、シスターフッドの物語。 (筑摩書房)
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キム・ジヘ『差別はたいてい悪意のない人がする』
¥1,760
北山あさひ『ヒューマン・ライツ』刊行記念選書フェア「心に火を灯す13冊」 「悪意なき差別主義者」にならないために。自分の無知や無自覚と向き合うのは辛い けれど、その先にしか「差別のない社会」はないんですよね。 (北山あさひ・コメント) --- あらゆる差別は、マジョリティには「見えない」。 日常の中にありふれた排除の芽に気づき、真の多様性と平等を考える思索エッセイ。 韓国で16万部突破のベストセラー! (大月書店)
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北山あさひ『ヒューマン・ライツ』
¥1,980
小樽市出身・北山あさひの第二歌集! --- 第一歌集『崖にて』で歌壇を席巻した著者、渾身の最新歌集! 〈地方〉と呼ばれる北海道の地から、怒りとユーモアをもって絶望を跳ね返し、虚しさを打ち返す。本領発揮の最新歌集、2020年以降に書かれた319首を収録。 最低賃金920円、短歌の総合誌は発売日の二日後に入荷し、東京に出した手紙が届くのは三日後、Amazonで頼んだ商品が当日に届くことなど永遠にない場所で、わたしたちは歌をつくっています。(ブログより) 〈収録短歌より〉 ポプラ、全部滅茶苦茶にせよと願いたる日々もありけり生きているから 〈自己肯定〉できていますか?チャーハンの中のなるとのピンクのかけら 薄暗い水平線を見ていたら〈地方〉という字がのぼってくるぞ 夏空のギンガムチェック九回裏二死満塁からみな立ち上がる 分断が見える/見えない/見る/見ない/見える/見えない/冬の迂回路 「仕方がない」という言葉を振り切れよジャイアント・スラロームのかもめ 仕掛け絵本ひらけば夜の群青に彗星が立つ、立つ 愛は勝て 風が吹く わたしの顔が裏返りあなたの顔になる ひやしんす てのひらに「て」と書いてある私らしい手相でひらけひらけ扉よ 部屋中の箪笥が硝子のビルになる 大人になってまだ3分だ 【著者プロフィール】 北山あさひ (アサヒ・キタヤマ) 一九八三年、北海道小樽市生まれ。 二〇一三年より短歌結社「まひる野」所属。 二〇一九年に第七回現代短歌社賞を受賞。 二〇二〇年、歌集『崖にて』(現代短歌社)を刊行。 現在は札幌市在住。 (左右社)
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『フワクタンカ83』
¥300
伝説の企画がついに蘇る!『フワクタンカ83』 83年生まれの歌人と批評家14人による、不惑(四十路)を記念した冊子です。 【参加メンバー】 楠誓英 北山あさひ 辻聡之 内橋可奈子 上澄眠 谷じゃこ 田丸まひる 龍翔 小佐野彈 御糸さち 久真八志 山田航 しろいろ 矢野利裕 仕様:A5/32ページ 発行:2023年1月
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北山あさひ『崖にて』
¥2,200
SOLD OUT
ピンクの映える装丁。やわらかさ、しなやかさの中に、切なさや息づかいも感じられる一冊。 いちめんのたんぽぽ畑に呆けていたい結婚を一人でしたい 星ひとつぶ口内炎のように燃ゆ〈生きづらさ〉などふつうのテーマ がんばったところで誰も見ていない日本の北で窓開けている
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別冊 北山あさひ
¥800
北山あさひさん、『崖にて』刊行記念の冊子。 北山さんの、話題に富んだよりぬきのエッセイに加え、大ボリュームの一首評。 北山あさひさんを、多角的に捉え、感じられる一冊です。
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!