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古賀及子『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』
¥1,870
20周年を迎えたウェブメディア・DPZ(デイリーポータルZ)の編集部員・ライターを務める古賀及子(ちかこ)さん、初の単行本! 古賀さんの日記を読んでいると、ただ過ぎていく何でもないような日々も、実はたくさんの小さなドラマの集まりなんだと気付かされ、うれしくなってにやにやしてしまいます。 娘と息子との会話ややりとりが楽しく、ひとりの人間としてのリスペクトも感じられて、ああいいなあと。 --- ウェブメディア「デイリーポータルZ」編集部員・ライターの著者による大人気ウェブ日記を書籍化。書き下ろしを含む2018年から2022年までの日記より、103日分をあつめた傑作選がついに刊行! 【目次】 2018年 心の霧が晴れた隠喩 一緒に普通の量を食べて生きていこう 2019年 どこかの母の模倣だな こんなでたらめな昼飯があるのか 雨のついた網戸に消しゴムなげてみ 「楽しいよ!」と書いてあると泣きそうになる 資産を有効活用して一日気分がいい 鋭角的にかわいい、鈍角的にもかわいい 水筒という家事がある 空気があったまって膨張したんじゃないの 俺はどうなってしまうのだろう 「あるなら食べる」ほど豊かなことはない 今日の3時ごろすごかった クイズの脇が甘い ケーキに隙間をみつけてくやしくて泣いた 0.5人の自分 みんなかわいいかわいいと言って見ています 思えばずっと誰かの歯が抜けていた 冷蔵庫ではないこれはタンスだ フィクションは雑でも平和だが現実は優しいほうがいい それでもサンタは強引に来た 2020年 横からスッとドラえもんが入ってくる ぬいぐるみが助け いつも私をどん欲に確認する ていねいに細かく拾って牽制していく 月ばかりみているがそれがいい 椅子の下を這って通り過ぎた 屈辱要素なくわたしをパシらせて 決めてもらえると楽でありがたい 28年の月日を経て落第がむくわれた 子どもが子どもの世界の情報を交換している なみへい、ふな 今日もかわいいですね 純粋なから揚げの行列 やることがなくて優雅 きっと一生なおらない 体はコンビニに入っていった 送り迎えのことばかり考えていた 気球の絵だ ふたりで絶対に半分 夜中に目を覚ましたいからもう寝る チャーハンに気持ちが集中した いつも自分を気分よくしている 元服である みんな歯を投げているらしい ナンから煙が出ているぞ 心を揺さぶらない映画を見きわめる 塩で召し上がるのは後ろめたい ちょっと踊ったりすぐにかけだす つつみかくさない自意識 誰かが重いな 真逆の「屋」が来てしまったな 知ってるやつ以外ぜんぶうそみたい サンタが誰かを知っている人にも来る 全身に力を込めて体をぶるぶるふるわせるから見てて 意外な思春期の来かたをしている スーコー言わずに飲んでみよ 2021年 あとはエアコンだけある いまいちばんどうでもいいこと 歯が小さいのだが 私だけが実情を知り不明を実感している、わかっている私がいちばんわかっていない 30秒は10秒が3個 歯の皮一枚 腸壁の側を皮膚にする なにも起こらない予感 菓子パンは子にやる 糊を買いにいこうくらいの誘い 世界一の墓 餃子の数を数えて とらわれなさが真実をつかむ コロナ時代の買い食い ピザが食べ足りないのは絶対に嫌だ 本当に家族で楽しいだろうか 午後7時25分、逮捕 らくだだと思っていますか? 世の中たいていのことはうまくいかない、なのに ウーバーイーツのみなさんがぜんぶカブの出前だったら まだまだ地力を出してはいないはずです あらぶる群衆 さまざまな感情を一度に持たすなよ ちゃんとしたファンの人が使う言葉 遊んで暮らさず商売を 治る自信のある肋骨 2022年 とりあえず子らにバナナを渡す 来たな待っていたぞ 前提としてとても明るい すべてが謎のトラックが 確認して両替を頼む 安ジャムと高ジャム ペットボトルを海に捨てない 心が遭難している 家のことは、なにもかも忘れてしまう いないと本当にいない 壺のなかのグリーンカレー 奥にある真のおかえり 目にした景色を見せて 夜に帰る 無料のお菓子はかなしいか ぬいぐるみは動の物 じゃあなにを食べていたのか 今日は絶対に死ねない 静かに静かに終わっていく 骨といわれたほうがよかった あとがき 【著者プロフィール】 古賀 及子(こが ちかこ) 1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。ライター、編集者。 2003年ウェブメディア「デイリーポータルZ」にライターとして参加、2005年同編集部に所属。「納豆を1万回混ぜる」「決めようぜ最高のプログラム言語を綱引きで」「アイドルの話はプロレスの話に翻訳できるか ~文化にも通訳が必要だ~」などを執筆。 2018年10月はてなブログで日記の毎日更新を開始し、2019年からは同人誌としての頒布も行う。日記は現在もnoteに不定期で更新している。 (出版社:素粒社)
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『月のような山 あの頃に戻る時間』
¥1,650
--- 櫻井田絵子 著 柔らかな眼差しで、子どもだった自分と再会しよう――。 山形県庄内地方に生まれ、18歳で上京した著者は大卒後東京でがむしゃらに働く日々。けれど2011年の東日本大震災を機に故郷に戻る。そして故郷を見つめ直し、子どもの頃の自分と対話する。仲良しの子と山に登ったこと、兄たちと蛍を追いかけた夜、運動会、母親と交わした言葉、ある杜氏の生き方……。流麗な月山を仰ぐ庄内地方の美しい自然と、何世代も受け継がれてきた仕事に向き合う土地の人たちの働く姿に育てられてきた自分自身を見出し、未来へと希望をつなげていく。 子どもの時代の思い出をもとに土地に根をはる生き方の価値を綴り、鶴岡市大山のタウン誌で好評を得た連載をまとめた感動のエッセイ集。庄内地方の美しい風景写真(カラー5点)収録。 ■著者 櫻井田絵子(さくらい・たえこ) 人財醸し家・ファシリテーター。山形県鶴岡市生まれ。東京で人財教育の仕事に就いていたが、2011年の東日本大震災を機に、故郷に戻る。鶴岡市を主拠点にして人と地域を結ぶ「コワーキング・キッチン 花連」や人が輝く組織のための「オフィス櫻井」を営み、人財教育に携わる。さらに庄内地方の食材を世界に届けるプロジェクトや、地域とつながる「生きがい講座」、「子ども料理教室」などを共同開催。故郷の幸せを願い、文化振興に尽くしている。 (出版社︰港の人)
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山崎ナオコーラ『母ではなくて、親になる』
¥869
タイトルに引っかかる人も多いのでは? 子どもが生まれたことで大きく変わるアイデンティティ、社会との関係性。 誰もが「そういうもの」だと当然のように受け入れてきたものへの違和感を、 著者はエッセイの中で淡々と綴ります。 母、子ども、家族、そして夫の役割とは。 価値観が大きく変わる時代。もやっとした思いを感じたことがある人はぜひ。 --- 妊活、健診、保育園落選……三十七歳で第一子を産んだ人気作家が、赤ん坊が1歳になるまでの、親と子の様々な驚きを綴ってみると!? 単行本刊行とともに大反響を呼んだ、全く新しい出産子育てエッセイ。
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藤本和子『イリノイ遠景近景』
¥990
--- 近所のドーナツ屋で野球帽の男たちの話を盗み聞きする、女性ホームレスの緊急シェルターで働く、ナヴァホ族保留地で働く中国人女性の話を聞く、ベルリンでゴミ捨て中のヴァルガス・リョサに遭遇する…アメリカ・イリノイ州でトウモロコシ畑に囲まれた家に住み、翻訳や聞き書きをしてきた著者が、人と会い、話を聞き、考える。人々の「住処」をめぐるエッセイの傑作。
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茨木のり子『一本の茎の上に』
¥660
詩人・茨城のり子のエッセイ集。 さっぱりとした文体。様々な作家について綴った文章も多く収録されています。 --- 鴎外の文章に沈着・冷静・簡潔と香気を感じ「すぐれた散文とはこういうものか」と感動した著者が後年綴った散文には、まさに香気がただよっている。日本人のよってきたる源、遙か古代に想いをはせた表題作をはじめ、敬愛する山之口貘、吉野弘、山本安英、木下順二等について綴った選りすぐりのエッセイ集。
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公開文通『百年の散歩 01この星にあってほしいものについて』池田彩乃・中村菜月
¥1,800
そういうのって誰にでも開かれているこの世界に散りばめられていることというか。こういう時間で世界を編んでいけたら壊れないで済む心もあるだろうなとか、思うのです。 (公開文通「百年の散歩」四通目より) 詩人・池田彩乃さんと美術家・中村菜月さんが、2021年10月から11月までnoteにて連載していた公開文通を書籍化。 「この星にあってほしいもの」について交わした9通の手紙と、菜月さんによる5000字超の書き下ろし「綿雲と鉄アレイ/世界でいちばんやわらかな革命の始め方」が収録されています。 人との対話って、自分をほぐして、またかためていくことなのかもなあって、おふたりの文通を読んで思いました。最初と同じ所に還るとしても、ほぐすことでちょっと暖まる感じ。文通っていいですね。(A)
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【小津夜景フェア】鴨居羊子『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』
¥990
ーーーーーーーーーーーー 『花と夜盗』 刊行記念選書フェア 小津夜景の選ぶ文庫本10冊 ーーーーーーーーーーーー 鴨居羊子『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』 時は昭和30年代。下着といえば白だった時代に コケティッシュなランジェリーを身につけたくて、 3万円の退職金を元手に女性向け下着メーカー 「チュニック」 をつくった鴨居さん。群れず、 大胆で、 人見知りだった彼女が、日本初の下着専門デザイ ナーとして女性下着界に革命を起こしてゆくー (小津夜景さんの紹介文より一部抜粋)
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【小津夜景フェア】森茉莉『父の帽子』
¥1,320
ーーーーーーーーーーーー 『花と夜盗』 刊行記念選書フェア 小津夜景の選ぶ文庫本10冊 ーーーーーーーーーーーー 森茉莉『父の帽子』 この本の「幼い日々」と「明舟町の家」が私のベ スト・オブ・マリー。茉莉は夢を食べて生きた人で すが、夢といってもふわふわしたものではなく、真 剣勝負の信念というべき夢でありましてー (小津夜景さんの紹介文より一部抜粋)
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【小津夜景フェア】野尻抱影『新星座巡礼』
¥836
ーーーーーーーーーーーー 『花と夜盗』 刊行記念選書フェア 小津夜景の選ぶ文庫本10冊 ーーーーーーーーーーーー 野尻抱影『新星座巡礼』 自然を見つめたエッセイって「もののあわれ」に 話が流れがちで「安っぽい酒だなあ」とうんざりす ることってないですか? その点、星の文人・野尻 抱影が全天の星座を月ごとに描いたこの随筆集はー (小津夜景さんの紹介文より一部抜粋)
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【小津夜景フェア】エリック・サティ『卵のように軽やかにーサティによるサティ』
¥1,430
ーーーーーーーーーーーー 『花と夜盗』 刊行記念選書フェア 小津夜景の選ぶ文庫本10冊 ーーーーーーーーーーーー エリック・サティ『卵のように軽やかにーサティによるサティ』 サティの魅力はきまぐれで、不真面目で、どこま でも噓くさいところ。 ユーモアと毒がたっぷり入っ たおしゃべりが、あっちへこっちへとくねくねし て、読書の速度が上がったり、完全にエンストし たりするのも愉しい。 (小津夜景さんの紹介文より一部抜粋)
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安達茉莉子『臆病者の自転車生活』
¥1,760
--- さよなら、「繊細すぎ」のわたし! 「どうせ無理」なんてもう言わない。 読めばじんわりと温もりが広がり、元気がどんどん湧いてくる、 ZINEで大人気の作家が贈る自転車エッセイ集。 ---------------------- ふとしたきっかけで乗った自転車が、生活を、心を、大きく変えた。 心に怯えた犬を抱えて生きている著者が、電動アシスト自転車と出会って、小さな冒険を重ねていく。 横浜の街へ、鎌倉へ。 そしてロードバイクを手に入れて、真鶴へ、ついには海を越えて北海道へ。 ──自分の「できない」を乗り越えた女性の、勇気の物語。 ---------------------- 【目次】 ■はじめに ■第一話……電動自転車との出会い ■第二話……街場の自転車レッスン ■第三話……いつだって行ける場所にはいつまでも行かない ■第四話……「変化」がはじまった──夜のみなとみらいライド ■第五話……いざ鎌倉 ■第六話……ロードバイク記念日 ■第七話……本当にロードバイクがやってきた ■第八話……ツール・ド・真鶴(前編)──大冒険への扉 ■第九話……ツール・ド・真鶴(後編)──往復百五十キロの旅、時々雨 ■第十話……ライド・オン・北海道──苫小牧・支笏湖の旅 ■おわりに 未知なる道へ ■あとがき ----------------------
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安達茉莉子『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』
¥1,980
--- 「これでいいや」で選ばないこと。 「実は好きじゃない」を放置しないこと。 これは、ひとりよがりの贅沢ではない。ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。 日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。 手づくりのZINEとしては異例のシリーズ累計五千部を記録した大人気エッセイ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』を、5万字の書下ろしとともに再構成。待望の単行本化! 装丁:矢萩多聞(Ambooks) 校正:牟田都子
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浅生鴨『どこでもない場所』
¥1,870
--- 迷子でいいのだ。 前の人が曲がったら、曲がる。 バスが来たら乗ってみる。 そうして道に、仕事に、人生に、はたまた納豆を買うか否かにまで迷ってきた著者による、旅、仕事、学生時代……などにまつわる書き下ろし迷エッセイ集。 プラハで北がわからない「タコと地図」、勝手に食事を決められる「おばあさんのバイキング」、18歳の夏に高田さんが見せた「変圧器」、ミニスカポリスに手錠をかけられる「革命の夜」など、20作品を収録。巻き込まれて迷い込む、抜けられないエッセイの楽しみ! 立川談笑さん推薦! 「正直で不器用。まるで落語の熊さん。」 〈はじめにより〉 僕がこんなに迷うのには理由がある。僕には主体性がないのだ。自分でものを決めることができないのだ。僕がものごとを始める動機はいつだって外からやって来て、僕自身の中にはほとんどない。(中略) 受注体質の巻き込まれ型。それが僕なのだ。 うっかり受注すれば、自分では想像もしていなかった地点へ運ばれることがある。巻き込まれた結果、見たことのないものに出会えることがある。だから僕はそういう自分が案外嫌いではないし、それをどこかで楽しんでいる節もある。何もかもが理路整然としているより、矛盾だらけで予想もつかない人生のほうが面白いと思うのだ。 微かな記憶をたどって、これまで僕がさんざん迷ってきたあれこれを書き出してみた。この本を読む人が、一緒になって迷い混乱してくれるようにと、僕はこっそり願っている。 方向音痴への道【総括】 (その1)目的地さえなければ方向音痴にはならない。目的地がぜんぶ悪い。
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堀静香『せいいっぱいの悪口』
¥1,870
大反響のZINEが待望の単行本化! ぴったしとハマったエッセイは、心の奥底のところをなでなでしてくれますよね。 そして、こちらは百万年書房の新レーベル「暮らし」の第一弾になるわけですが、第二弾以降も大変気になります。 --- 今日生きていることも、昨日生きていたことも全部本当。明日生きたいことも本当。今がすべてで、いやそんなはずはない。適当で怠惰であなたが好きで、自分がずっと許せない。事故が怖い。病気が怖い。何が起こるか分からないから五年後が怖い。二十年後はもっと怖い。今がずっといい。でも今が信じられない。なのに、今しかない。晴れていて、風が強くて、花粉がすごい。くしゃみが出る。(本文より) --詩人・堀静香による、生活の記録。ほかの誰でもないわたしが今生きていることの、まるごとすべて。 【目次】 せいいっぱいの悪口 みんな魚 さわやかなかぜ 愛も希望も タクトを折る いきすぎた夜 日記 二〇一九年一〇月八日~一〇月一七日 はみだしながら生きてゆく 走馬灯の日々 オールドファッションと鶏皮 マンボウの下半身 日記 二〇二一年九月一〇日~九月二〇日 だれのことも スーと夫 豆を拾う 春がきらい 日記 二〇二二年三月二日~三月三一日 躑躅のマゼンタ、伊勢エビの赤 あーちゃんも あとがき 2019年秋の文学フリマ東京で発売後、評判が評判を呼び、増刷を重ね、個人誌にも関わらず1,000部完売したZINE『せいいっぱいの悪口』。 本書は、同ZINEに大幅な新規原稿と加筆・修正を加えたものになります。 百万年書房の新レーベル「暮らし」、第1弾。
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沢木 耕太郎『バーボン・ストリート』
¥605
\『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』発売記念・山田航オススメ本フェア/ <山田さんからのおすすめコメント> 中学生の頃に読んだ数少ない本のうちの一冊。翻訳っぽい文体の洒脱なエッセイ集で、「 文章の芸」みたいなものを初めて知った本だったかもしれない。 --- ある時はひと気のない深夜のバーの片隅で、またある時は人いきれのする賑やかな飲み屋で、グラス片手に飲み仲間と語り合った話の数々――スポーツ新聞の文章作法、ハードボイルド、テレビと映画、賭け事にジョーク etc……。そんな話題を素材にして、ニュージャーナリズムの旗手が、バーボングラスのよく似合う15編の洒落たエッセイに仕立てました。講談社エッセイ賞受賞。
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せきしろ『バスは北を進む』(幻冬舎文庫)
¥638
\『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』発売記念・山田航オススメ本フェア/ <山田さんからのおすすめコメント> 又吉直樹とも一緒に仕事している放送作家兼自由律俳人による、道東で暮らした少年時代 を回想したエッセイ。近年珍しい「写生文」の魅力を十二分に発揮している。きっちりと 起承転結をつけている文章構成の上手さも参考になる。 --- 雪が降っている。 スケートリンクを整備する人がいる。エンジンのかからない車がある。 吹雪の中で信号機が光る。 やがて曇り空しか見えなくなる……故郷で暮らした時間より、出てからの方がずっと長いというのに、思い出すのは北海道東部「道東」の、冬にはマイナス20度以下になる、氷点下の世界で過ごした日々のこと。 センチメンタルエッセイ集。
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【サイン本】小原晩『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』
¥1,000
−−− 主に東京での生活のことを書いたエッセイ集。 仕事のこと、好きな喫茶店や公園や銭湯、春の恋、眠れない夜の過ごし方、 ストレス発散法、父の死、兄をまちぶせた冬、女子三人暮らしなど。 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人に捧げます。
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わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版
¥1,000
盛岡在住の歌人・くどうれいんによる、食にまつわる俳句とエッセイ。 20代前半くらいの、がんばっている・がんばろうとしている女の子に贈りたい。あの子とかあの子とか。
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小津夜景『カモメの日の読書 漢詩と暮らす』
¥2,200
店頭でおすすめすると、高確率でお客様の手に渡っていく本書。 フランス在住の俳人・小津夜景さんによる漢詩の翻訳とそれにまつわるエッセイ40+2篇。 「漢詩」の棚に紛れてしまうのはもったいない。名エッセイ本がここにあります。 ブログ紹介記事はこちら →http://qq4q.biz/LIO6
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!