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【サイン入り】加賀翔・白武ときお『鼻を食べる時間』
¥1,760
--- 歌人・穂村弘氏、推薦! ―――私たちは世界のごく一部にほんの一瞬だけ触れて消えてゆく。 お二人の言葉に出会って、その運命の愛しさを強く思った。 お笑い芸人かが屋の加賀翔と放送作家白武ときおによる、季語や韻律から解き放たれたエロティシズムあふれる俳句、自由律俳句。 QJWebから始まった俳句連載が、この度一冊の句集になった。 加賀翔・白武ときおが書籍用に新たに制作した作品に加え、連載ゲストの作品、読者から募った珠玉の投稿句を含め、300のエロ自由律俳句が収蔵されている。 (太田出版)
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佐藤文香『こゑは消えるのに』
¥2,750
--- いま最も注目を集める俳人・佐藤文香の第4句集。 1年間にわたるアメリカ西海岸での生活から生み出された、詩情豊かな俳句の世界。 ブックデザイン 吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ) ■著者 佐藤文香(さとう・あやか) 1985年生まれ。句集に『海藻標本』『君に目があり見開かれ』『菊は雪』。編著に『俳句を遊べ!』『天の川銀河発電所 Born after 1968』など。共編著に『おやすみ短歌』。詩集に『渡す手』。 ■本句集より 桑港を巡り思索にかなしき艶 七面鳥五羽や舗道を一列に テキサスの八月蟇のごとき雲 ホテルに街角英字新聞一切読まず 平麺に兎ソースや加州の月
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【サイン入り】箱森裕美『鳥と刺繍』
¥1,000
ここ数年の262句をまとめた私家版句集。 文庫本サイズ。可愛らしい装丁が印象的です。
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芳賀博子 川柳句集『髷を切る』(文庫)
¥1,320
--- 2018年に刊行された単行本川柳句集『髷を切る』の文庫化。文庫化に際し、新章を追加。解説文に町田康氏。 春暮れる消える魔球を投げあって 私も土を被せたひとりです 一点の嘘 数式が完成す ひきちぎるためにつないでいる言葉 いいよって乗っけてくれたトンボの背 ニホンオオカミの末裔にてネイルあ、録画するのを忘れてた戦争 (青磁社)
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田畑書店『川柳アンソロジー みずうみ』
¥1,650
ポケットアンソロジーシリーズより、川柳の作品5点をまとめた《川柳アンソロジー みずうみ》。 単品販売のページはこちら https://gatangoton.base.shop/items/71328488 --- ポケットアンソロジー ◎《川柳アンソロジー みずうみ》 永山裕美・監修/樋口由紀子・解説 〔収録作品リフィル〕 ・なかはられいこ「水の骨組み」 ・芳賀博子「襖はずして」 ・八上桐子「ほとり」 ・北村幸子「雫する楽器」 ・佐藤みさ子「空うつす」 (田畑書店)
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田畑書店『ポケットアンソロジー』シリーズ
¥330
自分の好きな作品を集めて、好きな順に並べて読む。 一人一人独自の”アンソロジー”が作れる「ポケットアンソロジー」。 歌人・柳人の作品をセレクトして取り扱っています! 「ポケットアンソロジー」の詳細&他のリフィル(短編)の購入はこちらへ(田畑書店サイト) http://tabatashoten.co.jp/pocketanthology/
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片山由美子『俳句日記2015 昨日の花 今日の花』
¥2,420
--- ◆シリーズ最新作 心掛けたのは、季語の実感を大切にすること―― はや虫の声を聞く夜となりにけり 昼間はまだ残暑が厳しいというのに、夕方になると蝉と入れ替わるように青松虫が鳴きだす。去年も今頃から虫の声を聞いた。 2015/8/19(水) ◆あとがきより 九月十四日に〈けふの花昨日の花や酔芙蓉〉という句がある。その名の通り、開いたときは純白の花がしだいに赤みを帯び、夕方しぼむころには桃色になる。しかし、すぐに落ちてしまうのではなく、色を深めて一日茎にとどまり、次の日に落ちていく。そうして毎日順番に咲く花。私の日常もこんな連続で、一昨日のことなど大方記憶から抜け落ちている。平凡な日々を象徴する花のように思われ、タイトルを「昨日の花 今日の花」とした。 (ふらんす堂)
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井上弘美『俳句日記2013 顔見世』
¥2,420
--- ◆収録作品より 2月12日(火)晴 真夜中のあかるさとなり春みぞれ 窓の外でさらさらと音がする。何だろうと思って覗くと、霙が降り出しているのだった。向かいの家の屋根はすでに白く、街はひっそりと美しい。 ◆あとがきより 日記を書くのなら、東京での日々の生活と、産土の地である京都の四季や歳事を合わせて書きたいと思った。円山公園の枝垂ざくらはもう咲いただろうか、上賀茂神社の蛍はどうだろうなどと、いつも慣れ親しんできた京都の風物のことを思っているからである。日記を書くとき、慌ただしく過ぎ行く日常に「今日の京都」を重ね合わせた。そうすることで、自分の原点を確かめていたように思う。 (ふらんす堂)
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櫂未知子『カムイ』
¥3,080
--- 第57回俳人協会賞受賞! 第10回小野市詩歌文学賞受賞! ◆第三句集 一瞬にしてみな遺品雲の峰 前の句集を出してから、思いのほか長い月日が過ぎた。途中、母の死をきっかけに句稿を何とかまとめたが、その二週間後に東日本大震災が起きてしまった。今思えば、あの震災は自分の作品を再び見つめ直すための厳しい機会だったのかも知れない。 ◆収録作品より 南風吹くカレーライスに海と陸 さまよへる湖に似てビヤホール 簡単な体・簡単服の中 帰心とは水引草にかがむこと いちじくの火口を覗く夜なりけり 風呂敷は布に還りて一葉忌 海流のぶつかる匂ひ帰り花 病棟は海鳴りのなか神の留守 しばれると皆言ひ交す夜空かな 大空に根を張るつららだと思へ (ふらんす堂)
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竹井紫乙『菫橋』
¥1,650
--- 時実新子に川柳を学び、関西で活躍する川柳作家の第3句集。家族のあり方や、愛とか憎しみとか人間の生きる根っこを探究しながら、独自のユーモアとペーソスのある川柳世界を展開する。 川柳作品と、川柳作家、柳本々々との対話「ぼれろ」の2部構成。現代川柳とは? 定型のこと、東日本大震災と川柳など、スリリングな対話を収録。 ■収録作品より 幸福か日陰の探せない町で ぼったくり移動遊園地 行きたし 財産のひとつに優しそうな顔 大安を少し焦がすといい香り コンビニの棚に酷薄女子並ぶ 白線の内側鳩と待つ電車 【著者プロフィール】 竹井紫乙(たけい・しおと) 1970年大阪生まれ。1997年より川柳を始める。 終刊まで『月刊川柳大学』会員。 現在、びわこ番傘川柳会『川柳びわこ』会員。 第1句集『ひよこ』2005年、編集工房 円 第2句集『白百合亭日常』2015年、あざみエージェント (港の人)
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宇多喜代子『この世佳し―桂信子の百句』
¥1,540
--- ◆梅林を額明るく過ぎゆけり 昭和十三年、大阪の大手前高等女学校(現在の大手前高校)を卒業したころ、『昭和文学全集』(改造社)の「俳句篇」を読んでいて、古めかしい俳句の多い中、日野草城と山口誓子の句に目が止まった。たまたま阪急百貨店の絵画展に出かけた際に、同百貨店の一階ロビーの書籍売場に出ていた俳誌「旗艦」を手にとり、そこでかねてより俳号といささかの俳句を知っていた草城の作品を目にする。あきらかにそれまで読んできた俳句とはちがうということに惹かれ、当時の草城がどういう経緯をもっていた俳人であるのか、「旗艦」がどういう俳誌であったのか詳細も知らず、昭和十三年の暮にこれに投句を始める。 掲句は「旗艦」48号に初入選した句である。〈額明るく〉に若い女性の気持ちの明るさがうかがえる。 (昭和十四年) (ふらんす堂)
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鴇田智哉『凧と円柱』
¥2,200
--- ◆第6回田中裕明賞を受賞しました! ◆待望の第二句集! 心は、以前にも以後にもうつる。それは感情に限らず、見える、聞こえる、匂うといった感覚に関しても。ときに心は、未来の出来事を先に見ることでさえ、ある。─今のこの出来事は、いつか遠い昔にも見えていたし、これからずっと先にも、また新たに聞こえ続けるだろう─ この句集はいわば、心の編年体による。 (あとがきより) 風船になつてゐる間も目をつむり 人参を並べておけば分かるなり まなうらが赤くて鳥の巣の見ゆる こほろぎの声と写真にをさまりぬ 上着きてゐても木の葉のあふれ出す 南から骨のひらいた傘が来る ひあたりの枯れて車をあやつる手 うすぐらいバスは鯨を食べにゆく (ふらんす堂)
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片山由美子『香雨』
¥2,970
--- 第52回俳人協会賞を受賞しました! ◆第五句集 聞きとめしことまなざしに初音かな 言葉にはならないけはいのようなものを言葉によってただよわせる、それが私にとっての俳句の妙味だ。 ◆自選十句より 断崖をもつて果てたる花野かな 足跡のその先にひと春渚 かりがねや水底見せて水急ぎ 花の色とはうすべにか薄墨か 書斎へと子規忌の客を通しけり 雨の日の午後しづかなる桜餅 滴りを跳ね返したる水面かな 初雪や積木を三つ積めば家 ここはもう花野といへぬ花の数 日傘たたむ日傘に視線感じつつ (ふらんす堂)
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黒澤麻生子『金魚玉』
¥2,640
--- 第41回俳人協会新人賞受賞! ◆第一句集 竹馬に乗りて日なたに出でてみよ 麻生子さんの一筋の句作の道は確かに光りつつ未来へ続いている。 (序より・鍵和田秞子) ◆自選十二句より 茸匂ふ家に花札散らばりぬ 共犯のごと夜食して父娘 身を投げるならば十薬咲く渓に 枯野に立つ初めて海を見しごとく 鎖骨出して歩くか雪の六本木 風を読むラガーの耳の尖りけり 竹馬に乗りて日なたに出でてみよ 鳥の巣を形見と思ふ朝かな 秋風や家族のやうな鍋捨てて 金魚玉むかしのことは生き生きと (ふらんす堂)
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山岸由佳『丈夫な紙』
¥1,980
--- 現代俳句新人賞作家による待望の初句集。2015年から2022年までの284句を収載。石寒太(「炎環」主宰)による挟み込み栞文。 汗引いてゆき百年のシャンデリア 人影のダリアの揺れてゐる故郷 石を生む体の睡り泉湧く 小鳥来るまひるを眠らないやうに ほほゑめば十一月の木の模様 鮫の歯のうつろ花びらほどひかり 舟は花つめたい顔の揺れながら 卵買ふゆふぐれ蝶に追ひつかむ 【著者プロフィール】 山岸由佳 1977年長野県生まれ。「炎環」同人、「豆の木」参加。2015年、第33回現代俳句新人賞受賞。
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小池正博『海亀のテント』
¥1,980
--- 海亀のテントめざして来てください アンソロジー『はじめまして現代川柳』編者、 『水牛の余波』『転校生は蟻まみれ』に続く6年ぶりの川柳句集。 【収録句より】 褒められたときには顔を取り換える 握っても握り返さぬニュータイプ どうしても緑に染まる鳩と蛇 アバターの睫毛が動く月曜日 蜘蛛降りて少女の肩に網を張る 廃園にひとさじ運ぶ離乳食 攻めることにする左手にマングース 猫の耳つけて構えるスナイパー 初心にも特殊メイクをしておこう 【著者プロフィール】 小池正博(こいけ・まさひろ) 1954年、大阪府生まれ。1997年「現代川柳点鐘の会」に入会、墨作二郎に師事。「バックストローク」「川柳カード」同人を経て「川柳スパイラル」編集発行人。句集『水牛の余波』『転校生は蟻まみれ』、評論集『蕩尽の文芸 川柳と連句』、編著『はじめまして現代川柳』。
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小津夜景『花と夜盗』(特典ポストカード付き)
¥2,090
北海道出身、フランス在住。漢詩の翻訳と軽やかなエッセイを綴った『カモメの日の読書』も人気の小津夜景さん。 『フラワーズ・カンフー』から6年ぶり、待望の第2句集です! 特典のポストカード付きです。 きつねしかゐないのふしぎ天の川 風魔来てひとふさ秋を編み上ぐる 水仙を奏でる風の双子めく 龍天にのぼれと集ふ空き巣の徒 月を呑む花の廃墟を照らすため ウイットがあり、柔らかで、どこか儚くも想像力を刺激し続ける俳句に心が踊ります。 幕間として、幅広い古典を連句、短歌、俳句などの翻訳。訓読みの長い三文字俳句、武玉川調(七・七音) の俳句や都々逸など、圧倒的な見識と感性で軽やかに遊ぶさまは心地よいほど。「たわむれに書き散らしたことば」とするには、あまりにも壮大で厚みのある句集。 小津さんの脚でしか辿り着けない、言葉の深い世界を垣間見ることができます。 Paul-Louis Couchoud他によるフランス語 最古の句集 « Au fil de l'eau (1905) より Dans un monde de rêve, Sur un bateau de passage, Rencontre d'un instant. 夢の世を渡る舟にてちよつと逢ふ --- 英娘鏖 はなさいてみのらぬむすめみなごろし 現世(うつしよ)のカオスにひそむ言葉の華麗な万華鏡(ミクロコスモス) ────谷川俊太郎 『いつかたこぶねになる日』などエッセイでも活躍する俳人・小津夜景。 田中裕明賞を受賞した『フラワーズ・カンフー』に続く6年ぶりの第二句集。 【収録句より】 漣が笑ふいそぎんちやくの朝 蟬生(あ)れて死んで愛してゐた時間 莨火(たばこび)を消して裸足の身を焦がす 香水のちがふ白河夜船かな パピルスや死後千年の音階図 君の瞳(め)を泳ぐおらんだししがしら かささぎのこぼす涙をおつまみに 露実るメガロポリスよ胸も髪も 逃げ去りし夜ほど匂ふ水はなく 後朝のキリマンジャロの深さかな 【著者プロフィール】 小津夜景(おづ・やけい) 1973年北海道生まれ。2013年「出アバラヤ記」で第2回攝津幸彦賞準賞、2017年句集『フラワーズ・カンフー』で第8回田中裕明賞を受賞。その他、著作に漢詩翻訳つきの随筆集『カモメの日の読書』『いつかたこぶねになる日』、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者・須藤岳史との共著『なしのたわむれ 古典と古楽をめぐる手紙』などがある。
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浅沼璞『塗中録』
¥1,650
--- 俳句と散文のつらなりを追い、ふと顔を上げれば、見知らぬ場所にたどり着いている。 連句人(レンキスト)にして西鶴研究者・ 浅沼璞による初句集。 それでもまだ、希望が、俳句が、わいてくるのだから、不思議だ。 〈とり返しのつかないかたち〉を句集にする手だって残っている。 ──本文より さみだれといふ部首さがす最上川 脇息に開く春雨物語 ゆつくりと空みせてゐる障子かな 俺は津までお前も津まで花筏 これからの氷菓のことを話しあふ 【著者プロフィール】 浅沼璞 (アサヌマ・ハク) 一九五七年 東京都生まれ 一九八七年 「横浜戸塚駅」俳句会、参加 一九九一年 俳諧誌「水分」同人参加。眞鍋呉夫に師事 一九九五年 連句形式「オン座六句」を創案 一九九七年 連句誌「れぎおん」同人参加(十八号~終刊号) 二〇一三年 俳誌「群青」同人参加(創刊号~二十四号) 二〇一六年 日本詩歌句協会評論大賞受賞 二〇一八年 俳誌「無心」創刊、代表 著書 『可能性としての連句』『中層連句宣言』『「超」連句入門』『西鶴という方法』『西鶴という鬼才』『西鶴という俳人』『俳句・連句REMI
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北大路翼『天使の涎』
¥1,528
--- 夜々新宿歌舞伎町に出没し 酒を喰らい、女を愛し、友と語り、嘔吐する アンチモラルの日々に追い求める文学、ことば 吐いて、吐いて、吐く! 五...七...五 おのがどろどろの生と性を定型に閉じ込め その先の開放を希求して吐きつづけた俳句 その数 2000 人に非ざる人 俳人 北大路翼が 究極の短詩定型...... 俳句の真髄を示す 2016田中裕明賞受賞! 【著者プロフィール】 北大路 翼 1978年5月14日、横浜市生れ。 小学5年頃種田山頭火を知り、 自由律俳句をマネたモノを作り始める。 反抗期に俳句がぴったりと同調。高校在学時、 今井聖に出会い俳句誌「街」創刊と同時に入会。 童貞喪失を経て詩誌「ERECTION」に参加。 「週刊漫画」などで成人漫画の原作執筆。 二十代半ば、会田誠、加藤好弘(ゼロ次元)らに出会い、 俳人としてパフォーマンスに参加。 (出版社:邑書林)
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【小津夜景フェア】長嶋有『新装版 春のお辞儀』
¥1,650
ーーーーーーーーーーーー 『花と夜盗』 刊行記念選書フェア 小津夜景の選ぶ句集・歌集 ーーーーーーーーーーーー 長嶋有『新装版 春のお辞儀』 【小津夜景さんおすすめポイント!】 長嶋有さんの俳句は可愛い。でもただ可愛いだけじゃない。切れ字をつかおうと、二物衝撃であろうと、荒唐無稽なことを書こうと、もう絶対に飛距離を出さないのが特徴で、つまり「遠近」や「高低」や「深浅」といった概念にとらわれず「面」で表現しようとする感覚。平坦さをクロースアップするっていうのが上手いんですよ。この「距離感の処理」および「面的感覚」といった方法論をもっているところが、ほかの俳人と一線を画しているなあと惚れ惚れしてしまいます。 --- 二十年の軌跡 一九九五年~二〇一四年にかけ、同人誌、私家版のミニ句集、文芸誌、俳句誌などの雑誌、またテレビ番組や公開句会の場で発表してきた中からの二七九句を精選収録。 『春のお辞儀』(二〇一四年四月二〇日)刊行から五年。 新作四十四句を加えた、名久井直子の装幀による新装版。 【自選五句】 ほうと聞く祖父の浮気や春炬燵 よくあがり凧にいつ飽きたらよいか サラ・コナーの命拾いや大熱風 眼鏡さらに3Dメガネ着ぶくれて 「ちょうど良い木の棒」と思う冬の棒 【著者略歴】 長嶋有(ながしま・ゆう) 一九七二年生まれ 一九九四年 朝日ネット(パソコン通信)の「第七句会」で句作を始める。 一九九五年 「恒信風」創刊同人。 一九九六年 ミニ句集『月に行く』。 一九九八年 ミニ句集『春のお辞儀』。 二〇〇四年 ミニ句集『健康な俳句』(以上すべて私家版)。 二〇〇五年 「恒信風」十三号で同人誌を休会。 二〇一一年 千野帽子、米光一成、堀本裕樹との公開句会「東京マッハ」に参加。 二〇一二年 ツイッター(SNS)で句会「なんでしょう句会」を主催。 二〇一四年 同人誌「傍点」を立ち上げる。 二〇一七年 『小説野性時代』野性俳壇の選者に。 二〇一九年 「NHK俳句」選者。 傍点公式サイト boutenhaiku.com
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暮田真名『ふりょの星』
¥1,870
暮田真名さんの待望の川柳句集『ふりょの星』。 吉田戦車さんの、ビビットでファンキーな表紙も素敵です。 はちゃめちゃなようで、内容、展開にはかなりの広がりがあってご紹介しきれないので、冒頭の連作 「OD寿司」からご紹介。 どうしたのそんなに寿司を転がして 寿司ひとつ握らずなにが銅鐸だ 寿司ですよ今はカミキリムシですが 「寿司は」転がされ弄ばれる何かのはけ口であり、銅鐸を銅鐸ならしめる初歩の初歩としての基本的な何かであり、いまはカミキリムシになったと訳知り顔で語る主体でもある。 どんなに読み込んでも、寿司に対して統一された世界観や、暮田さんの現実的な寿司観が提示される訳ではない。主体を持ち、失われ、あしらわれ、どこまでも解体され、流転して、位相を変えて、1つの連作の中に収められています。 音楽史上で繰り返される寿司 良い寿司は関節がよく曲がるんだ 寿司それは飼い慣らされたアルマジロ 寿司は歴史上の重大な要素でもあり、活きのいい素材でもあれば、物々しく定義される観察対象でもある。 「川柳を作るとき、私はさながら迷子センターのようです。 私のもとにやってきた言葉とすこしの時間だけお話して、送りだしてあげる。 誰もむかえにきていなくても。」 (あとがきより) 暮田さんにとって、おそらく、言葉には広大な可能性が合り、混沌としていて、自律したものでもある。どんなに解体されていても、独りでに旅立っていくという信頼もある様に感じました。 他にも、楽しい川柳がたくさんあります! ヤバ!と、バイブスで読んでもすごく楽しいのですが もしかして更迭されてゆくイルカ セレモニー中に睫毛が落ちる音 かなしみと枯山水がこみ上げる 急にドラマチックな演出がされていたり、繊細で透明感のある光景があったり、涙と枯山水が対比されるような心象風景など、読み込んでも、かなりの仕掛けや展開があり、ドキドキが止まりません。 ミシンといえば聞こえはいいが 半分になる車体感覚 など、七七の句もかっこいいです!(よ) −−− 川柳のビッグバン! 川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)でも最年少柳人として紹介された、Z世代のトップランナーによるネオ川柳。 言葉を限りなく自由に操り、読んだ者を骨抜きにする、魅惑の250句。 意味深な無意味な言葉の羅列。読み終わる頃には、言葉を食べてお寿司を読みたくなるに違いない。ーDr.ハインリッヒ(芸人) 川柳を作るとき、私はさながら迷子センターのようです。 私のもとにやってきた言葉とすこしの時間だけお話して、送りだしてあげる。 誰もむかえにきていなくても。ー「あとがき」より 〈収録句より〉 良い寿司は関節がよく曲がるんだ いけにえにフリルがあって恥ずかしい 県道のかたちになった犬がくる 観覧車を建てては崩すあたたかさ 銀色の曜日感覚かっこいい 寵愛を受けて現像液のなか ティーカッププードルにして救世主 賛意って子持ちししゃものことなのか たてまつる永遠のつきゆび 未来はきっと火がついたプリクラ コングラチュレーション 寝ない子 コングラチュレーション ❖目次 OD寿司 いけフリ ネバーランドの残り湯 恋と筐体 霊柩車ほぐし 天地無用の子供たち タイムパトロール 付録 永遠のつきゆび もしもし、 この世のベッドルームミュージック あとがき 暮田真名(くれだ・まな) 一九九七年生。 「川柳句会こんとん」主宰。「当たり」同人。 句集『補遺』『ぺら』。ほかに『当たり』(すべて私家版)。『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)入集。 (左右社)
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なかはられいこ『くちびるにウエハース』
¥1,980
--- 伝説の句集『脱衣場のアリス』から21年、待望の新作。 〈私〉たちの言葉で、世界をはみだし続ける川柳作家・なかはられいこ。地に足のついた場所から光をともなって描かれる作品をベースに、アメリカ同時多発テロ事件をテーマとして高く評価された連作「2001/09/11」を含む、全219句を収録。 作品のことばに、不思議なひかりがやどり、あるいは、切なげなかげりが広がる。それら全てを吸収して、作品の世界の豊穣に繋げたのが、本書『くちびるにウエハース』だ。実に二十一年ぶりとなる第三句集である。(荻原裕幸「解説 無敵のアリス」より) 〈収録句より〉 ぼくたちはつぶつぶレモンのつぶ主義者 約束を匂いにすればヒヤシンス ポケットを出るまで指は鳥でした いとこでも甘納豆でもなく桜 ともだちがつぎつぎ緑になる焦る 行かないと思う中国も天国も 無花果と柘榴どちらが夜ですか ひじき、ひじき、踊ってくださいと言う雨だ 〈著者プロフィール〉 なかはられいこ 1955年、岐阜市生まれ、川柳作家。2004年3月、歌人の荻原裕幸氏、丸山進氏らと、ねじまき句会を立ち上げる。2010年、朝日新聞「東海柳壇」選者。著書に『散華詩集』(川柳みどり会/1993)『脱衣場のアリス』(北冬舎/2001)、共著に『現代川柳の精鋭たち』(北宋社/2000)『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房/2020)、編著に『大人になるまでに読みたい15歳の短歌・俳句・川柳 ③なやみと力』(ゆまに書房/2016)。 (出版社:左右社)
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越智友亮『ふつうの未来』
¥1,980
--- ゆず湯の柚子つついて恋を今している よく、どさっと俳句が届いたものだった。私は簡単に、いいわね、などとは言わなかった。ダメ出しを繰り返した。彼はめげなかった。――池田澄子 若手俳句アンソロジー『新撰21』『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』でも軽やかな口語俳句で注目を集めた著者、待望の第一句集。みずみずしい青春時代から、大人になった「未来」への変遷を鮮やかに描きだす230句。 〈収録句より〉 冬の金魚家は安全だと思う 思い出せば思い出多し春の風邪 いい風や刈られてつつじらしくなる コーラの氷を最後には噛む大丈夫 ひこばえや喉は言葉を覚えている 肝臓の仕事思えば金亀虫 きりぎりす眠くても手紙は書くよ さくらさくら吸う息に疫病居るか 風光る消毒疲れなる指に 枇杷の花ふつうの未来だといいな 〈著者プロフィール〉 越智 友亮(おち・ゆうすけ) 一九九一年 一月十六日広島市生まれ 二〇〇三年 甲南中学校在学時に句作開始 二〇〇六年 第三回鬼貫青春俳句大賞受賞 二〇〇七年 池田澄子に師事 共著に『セレクション俳人プラス 新撰21』(二〇一〇年 邑書林) 『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』(二〇一七年 左右社) (出版社:左右社)
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小川楓子『ことり』
¥2,200
--- 俳句のリズム、いのちのリズム、俳句を発見する歓びにあふれる小川楓子の第1句集『ことり』。 自然や生き物との対話、暮らしの情景……。世界との新鮮な出会いをひょいと捕まえて作品に放つ。 ■本句集より 浅春の海月の影をほしがりて ひとりとてもたのしさう臘梅ことり 山笑ふ横向いたりしてカレーパン 陛下ごきげん金魚売かしらなんて 鯛焼や雨の端から晴れてゆく ■著者 小川楓子(おがわ・ふうこ) 1983年、神奈川生まれ。2008年、「海程」入会とともに作句開始。金子兜太に師事。同年、山西雅子に師事。2010年、「舞」(主宰 山西雅子)創刊に伴い、入会。海程新人賞、舞賞受賞。共著に『超新撰21』『俳コレ』『天の川銀河発電所』。 (出版社:港の人)
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!