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穂村弘『短歌ください 双子でも片方は泣く夜もある篇』(文庫)
¥1,056
--- 歌人・穂村弘が読者の短歌を講評する人気シリーズ、文庫化第4弾が登場! 「双子でも片方は泣く夜もあるラッキーアイテムハンカチだった」……毎月変わるテーマごとに雑誌『ダ・ヴィンチ』読者から寄せられた短歌を、人気歌人の穂村弘が選び評する人気シリーズ第4弾! 今回は「転校生」「先生」「占い」「初恋」「曜日のある歌」「手紙」「ラブホテル」など全30テーマへの投稿作と、自由題作品から成る。解説は、かつて本連載の常連投稿者であり、現在は第一線の歌人として活躍する鈴木晴香。 (KADOKAWA)
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奥田亡羊『ぼろんじ』
¥2,310
SOLD OUT
--- 草と風を集め 花野を渡り 闇を抱いて 詠い続けた詩魂 生と死を見つめた30年、 1113首の全歌業 『ぼろんじ』によって初めて刊行される、奥田亡羊の第四歌集『虚国』を含む全歌集。 「一人の人間が残すことのできる言葉には限りがある。しかし彼の紡いだ言葉は、この『ぼろんじ』を通して多くの人々の心に届き、これからも生き続けていくだろう。この一書が奥田亡羊という稀有な歌人の軌跡を刻む、かけがえのない証となることを願ってやまない。」 (巻頭言 矢部雅之) 「奥田はずいぶん早く、遠い旅に出てしまった。奥田本人を交えて第四歌集の感想を語り合えないことが寂しい。だが、誰もがいつか行く道ならば、またどこかで会えるはずである。その日まで、奥田亡羊がのこしてくれた四冊の歌集を、大切に読み継いでゆきたいと思う。」 (解説 横山未来子) 「「奥田亡羊」という名前の意味を皆が理解してくれるようになるまで使い続けろ。変な名前でも世の中がそれを当たり前に思うようになれば良いんだ。 名前に負けるな、ということだったと思う。嬉しかった。 「亡羊」という名に、私は少しは追いつけただろうか」 (あとがき 奥田亡羊) 【収録歌】 宛先も差出人もわからない叫びをひとつ預かっている 『亡羊』 鏡の奥にひと月ぶりの髭を剃る空には竜の匂いがした 『花』 大股に来たりて春は岩をしぼる。絞られて岩、水を滴らす 『虚国』 おのづから心は虚(うろ)となりながら空にとどろく海鳴りを聞く 『虚国』 旅ならば草の枕と思ひをり治療マスクの網のさみどり 『虚国』 (書肆侃侃房)
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『加藤治郎アンソロジー1』
¥2,530
--- ひとしきりノルウェーの樹の香りあれベッドに足を垂れて ぼくたち 『加藤治郎アンソロジー』シリーズの第一弾! 未来への3歌集『サニー・サイド・アップ』『マイ・ロマンサー』『ハレアカラ』が1冊に。 『サニー・サイド・アップ』の出版は一九八七年。(中略)短歌という伝統詩が生まれ変わってゆく、その最初の動きを感じさせる象徴的な一冊だった(穂村弘 解説より)。 加藤治郎の第一歌集『サニー・サイド・アップ』、第二歌集『マイ・ロマンサー』、第三歌集『ハレアカラ』に加え、岡井隆、春日井建、井辻朱美、荻原裕幸の書評を再録。解説は、穂村弘が書き下ろし。山本浩貴(いぬのせなか座)は、制作ノートを綴る。 装釘:山本浩貴+h(いぬのせなか座) 装画:Gerhard Richter “133 (MV)” 【自選5首】 ほそき腕闇に沈んでゆっくりと「月光」の譜面を引きあげてくる 荷車に春のたまねぎ弾みつつ アメリカを見たいって感じの目だね たぶんゆめのレプリカだから水滴のいっぱいついた刺草(いらくさ)を抱く にぎやかに釜飯の鶏ゑゑゑゑゑゑゑゑゑひどい戦争だった 外苑の雪に埋(う)もれた猫の目のうすあおければまた歩きだす (書肆侃侃房)
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『歌よみに与ふる書』正岡子規著・永井祐訳
¥2,420
--- 短歌史のマスターピースにして批評の名著、初の現代語訳! 120年以上前の燃えるようなテキストが今、現代短歌界のトップランナー永井祐によって再生される—— 正岡子規が1898年(明治31年)2月から10回にわたって新聞「日本」紙上に発表した伝説の歌論『歌よみに与ふる書』。俳句の近代化に力を注ぎ、文学者として影響力のあった子規が、つづけて短歌を近代化すべく論じた記事は、それまでの伝統的な和歌から現在まで続く近代短歌への転機となった。 初の現代語訳となる本書では、『歌よみに与ふる書』本編のほか、読者からの質問への回答「あきまろに答ふ」「人々に答ふ」、永井祐による正岡子規10首鑑賞、解説「子規と『歌よみに与ふる書』」を収録。 短歌ブームの現在、改めて短歌という詩型を考え直すきっかけとなる、タイムレスな魅力あふれる批評の書。 紀貫之は下手な歌人であって、『古今和歌集』はくだらないアンソロジーである。(「再び歌よみに与ふる書—『古今和歌集』について」) 前略。歌人のように馬鹿で気楽な人たちはまたとない。歌人たちの言うことを聞いていると、和歌ほどよいものはないといつも誇っているのだが、歌人たちは歌以外のことに無知なため歌が一番だとうぬぼれているだけなのだ。(「三たび歌よみに与ふる書—調について」) 噓を詠むのならまったくありえないこと、とてつもない噓を詠むべきである。そうでなければありのままに正直に詠むのがよいだろう。(「五たび歌よみに与ふる書—噓について」) なるほど、歌は青ざめて息を引き取ろうとする病人のようなものだろう。けれども私の考えはまったく異なる。和歌は精神こそ衰えたものの身体はまだ続いている。今、精神を入れ替えれば、ふたたび元気な和歌となって文壇を駆け巡ることができると保証する。(「七たび歌よみに与ふる書—言葉について」) 『歌よみに与ふる書』は伝説の書だ。しかし改めて読んでみると、なんだかやばい文章だった。実際に『歌よみに与ふる書』では前半から現状の和歌がほとんど全否定され、紀貫之をばっさりいったあとには柿本人麻呂の名歌も「半分いらない」ぐらいのことを言われる。わたしは二十年とか短歌を続けている人だけれど、そもそも人麻呂のこの歌のここがこういう風にダメだ、というようなことを言っている人をほとんど見たことがない。このような否定のかたまりみたいなテキストが次の時代を開いたということに改めて驚いてしまう。(永井祐「解説 子規と『歌よみに与ふる書』」より) (左右社)
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【サイン本あり】穂崎円『オメラスへ行く』
¥2,200
--- 奪われた自らの声を思うとき、自分が奪ったかもしれない誰かの声を、この人は思わずにいられないのだ。誰の声も奪わず生きていくことは誰にもできないけれど、この人は、少なくともそれを自らの目で見に行くというのだ。「オメラスへ行く」と。(服部真里子・本書「帯文」より) 栞文:佐藤弓生・東直子・岩川ありさ 装幀:紙屋 【5首選】 ホールケーキ切り分けたのはどなたの手 国境線を渡る鳥たち 雪原のふいに途切れた足跡のもうわたしではない悲しみよ 世界中で上がる花火のそのあとに絶叫として落ちる沈黙 うつくしい心のひとがうつくしいものをつくるといううつくしい噓 のぼりだす冬の星座に目を伏せてオメラスを去りオメラスへ行く (典々堂)
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なべとびすこ『デデバグ』
¥1,980
--- 間違ったまま、不具合のまま、それでも今日を生きる なべとびすこ、待望の第一歌集 大声で泣きたかったすべての日のために。 ──雲居ハルカ(ハルカトミユキ) 〈収録短歌より〉 ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる町 でもふるさとを他に知らない 剥かなくていいにんじんの皮を剥く誰に見せてる人生だろう (苦しいと言っちゃいけない苦しいと言っちゃいけない)とても「 」 再起動して治るバグ 原因を探さないまま打ったEnter 咲く前もさくらだったよ背景になって暮らせる才能もある 〈ご精算は食品レジでお願いします〉食品レジでパンジーを買う Thank you for 動いてくれる JR. 思い出の各所にはハレーション あなたの猫にあなたのライブを見てほしい 晴れ間にジャンプ傘をひろげて うたた寝のあとにカーテン開けて見る朝か夕かもわからん光 トンネルを抜けても僕は僕のままさっき見えなかった海が見える 【著者プロフィール】 なべとびすこ 大阪府出身。 「57577 ゴーシチゴーシチシチ」原案・ゲームデザイン、 「短歌カードゲーム ミソヒトサジ〈定食〉」制作。TANKANESS 編集長兼ライター。 短歌同人「ジングル」所属。 (左右社)
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短歌研究 2025年11・12月 合併号(短歌研究年鑑)
¥3,850
短歌研究年鑑2025! --- 復活、2025展望座談会 「昭和100年」「戦争」。短歌史を考える気運。短歌ブームの拡大と深化。 吉川宏志(司会)/島田修三/小島ゆかり/石川美南/郡司和斗 2025作品展望 三枝むつみ/江畑 實/駒田晶子/花笠海月/桜川冴子/江田浩司 2025 歌集歌書展望 雲嶋 聆/大平千賀/笹川 諒/道券はな 歌人1000人アンケート「昭和100年の歌」 総合歌人団体体─今年度の収穫 2025年結社誌・同人誌論文―歌人アンケートによる今年度の収穫、得票上位論文(抄録) 2025年歌集歌書総覧 「短歌研究詠草」今年度結果発表 物故歌人を偲ぶ 短歌関連各賞受賞者一覧 「短歌研究」総目次(2025年) 短歌研究次号予告 第69回「短歌研究新人賞」募集要項 2025総合年刊歌集「2025年の1万首」 (短歌研究社)
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『現代短歌パスポート6 石になるための準備号』
¥1,100
--- 大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、最新刊! 山田航 藪内亮輔 竹中優子 田村穂隆 石川美南 土岐友浩 小坂井大輔 左沢森 小原奈実 笹川諒 【収録作品】 田村穂隆「構想」 土岐友浩「タイムアタック」 石川美南「サイレント菜園」 左沢森「This Car Is Very You」 竹中優子「半額のシール」 小坂井大輔「涅槃は坊主の耳の奥です」 小原奈実「鷹の墓」 藪内亮輔「それでも表示する」 笹川諒「宇宙樹」 山田航「それぞれのちゃちな忘却のために」 (書肆侃侃房)
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現代短歌(2024.1〜)
¥1,100
ーー 現代短歌2024/1 no.100 第10回佐藤佐太郎短歌賞&第11回現代短歌社賞 発表号! ※井口可奈さん受賞号! ーー 現代短歌2024/3 no.101 巻頭作品50首「秋から冬へ」 俵万智 特集「新人類は今」 ーー 現代短歌2024/5 no.102 巻頭作品50首 「詩人は短歌をつくらないでください」 瀬戸夏子 特集「Anthology of 40 Tanka Poets selected & mixed by Haruka INUI」 ーー 現代短歌2024/7 no.103 特集「GAZA」 ーー 現代短歌2024/9 no.104 特集「アララギ新世紀」 ーー 現代短歌2024/11 no.105 特集「第5回BR賞 発表」 ーー 現代短歌2025/1 no.106 第11回佐藤佐太郎短歌賞&第12回現代短歌社賞 発表号! ーー 現代短歌 no.107 特集「BL」 ーー 現代短歌 no.108 特集「山崎方代 ドリル50題」 ーー 現代短歌 no.109 特集「タイムスリップ194×」 ーー 現代短歌 no.110 特集「塚本邦雄的生活」 ーー 現代短歌 no.111 特集「第6回BR賞発表」 ーー 現代短歌 no.112 特集「第12回佐藤佐太郎短歌賞発表」「第13回現代短歌社賞発表」
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うた新聞(2025年1月-)
¥400
うた新聞 2025年1月号〜 ↓バックナンバーの詳しい内容は、いりの舎さんのページをご覧ください! https://irinosha.com/uta-shimbun/ ーーー うた新聞2025年1月号 <特集> 巳年アンケート 私の好きな歌集・とっておきの一冊 ーーー うた新聞2025年2月号 <特集>私のまちの冬をうたう~新作7首+エッセイ~ ーーー うた新聞2025年3月号 <特集>能登、東日本、阪神―その月日といまの思い ーーー うた新聞2025年4月号 <特集>うた新聞13周年記念特集 春の競詠作品7首・エッセイ ~私にとっての<春>という季節~ ーーー うた新聞2025年5月号 <特集>私の住まいの中で好きな<場所>を詠う~3首+エッセイ~ ーーー うた新聞2025年6月号 <特集>戦後80年・沖縄から今の思いを詠う 大辻隆弘『短歌の「てにをは」を読む』を読む ーーー うた新聞2025年7月号 <特集>農の現在、今の思いを詠う 近年刊行のオススメの歌集 ーーー うた新聞2025年8月号 <特集>戦後80年・戦時の体験、世界と日本の現在を想う ーーー うた新聞2025年9月号 <特集>夏から秋へ~うつろう季節に詠う~作品7首+エッセイ ーーー うた新聞2025年10月号 <特集> 食べるということ、食べものがあるということ~作品3首+ミニエッセイ ーーー うた新聞2025年11月号 <特集> 私の中にいる<あなた>へ 作歌に困ったら読む歌集 (いりの舎)
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短歌同人誌『西瓜』
¥500
岩尾 淳子、嶋田さくらこ、江戸雪が発起人となり、関西を中心に14人のメンバーが集結し創刊された短歌同人誌『西瓜』。 〈メンバー〉岩尾淳子、江戸雪、門脇篤史、楠誓英、笹川諒、嶋田さくらこ、鈴木晴香、曾根毅、染野太朗、土岐友浩、とみいえひろこ、野田かおり、三田三郎、虫武一俊、安田茜。
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かばん(2024年-2025年)※6.12月号以外
¥500
短歌同人誌「かばん」バックナンバー取り揃えております。 各号の詳しい内容は、かばん公式ブログにて↓ http://kaban-tanka.seesaa.net/category/4905725-1.html ーー かばん2024年1月号! 新春題詠「紅」 ☆今月の歌 小野とし也 小野田光 ☆今月の一冊 森山緋紗 ☆リレーエッセイ 有田里絵 ☆前号評 久保茂樹 小林寧緒 ーー かばん2024年2月号! 特別作品 壬生キヨム 茂泉朋子 ーー かばん2024年3月号! ☆今月の一冊 土居文恵 ☆リレーエッセイ 木村友 ☆前号評 斎藤見咲子 小野田光 西塔史 ーー かばん2024年4月号! 特別作品 松本遊 松澤もる 前田宏 本多忠義 ☆かばんゲストルーム 藤宮若菜 ☆今月の一冊 白糸雅樹 ☆今月の歌 久間木志瀬 ☆前月号評 千葉弓子@ちば湯 坂井亮 佐藤元紀 ☆自由投稿 小鳥遊さえ ☆新人賞へのアプローチ 森山緋紗 小川まこと 岩倉曰 土居文恵 折田日々希 木村友 ーー かばん2024年5月号! 特別作品 本田葵 藤本玲未 藤野富士子 ーー かばん2024年7月号! 特別作品 雛河麦 萩原璋子 藤田亜未 ーー かばん2024年8月号! 特別作品 野川忍 乗倉寿明 ーー かばん2024年9月号! 特別作品 とみいえひろこ 遠野瑞香 ーー かばん2024年10月号! 特別作品 辻井竜一 土居文恵 土井みほ 土井礼一郎 ーー かばん2024年11月号! 特別作品 千葉弓子@ちば湯 千春 千田チタン ゲストルーム 井口可奈 今月の歌 嶋江永うみ 今月の一冊 壬生キヨム 前月号評 田中真司 蛙鳴 高柳蕗子 Zoom読書会レポート とみいえひろこ ーー かばん2025年1月号! 新春題詠「袋」 今月の歌 深海泰史 リレーエッセイ 沢茱萸 前号評 藤田亜未 千田チタン 今月の一冊 佐藤弓生 Discordレポート 土居文恵 自由投稿 佐々木遥 Zoom読書会レポート とみいえひろこ 現代歌人集会賞授賞式レポート 有田里絵 ーー かばん2025年2月号! 特別作品 田中有芽子 田中真司 田村ひよ路 かばんゲストルーム 福山ろか 今月の一冊 松澤もる 今月の歌 ソウシ 前号評 みおうたかふみ 千葉弓子@ちば湯 リレーエッセイ 本多忠義 Zoom読書会レポート とみいえひろこ Discordレポート 夏山栞 ーー かばん2025年3月号! 特別作品 小鳥遊さえ 高村七子 高柳蕗子 瀧川蠍 ゲストルーム 吉岡優里 今月の歌 小鳥遊さえ 高村七子 今月の一冊 屋上エデン 前号評 雛河麦 土井礼一郎 土井みほ Zoom読書会レポート とみいえひろこ Discordレポート 土居文恵 リレーエッセイ 藤本玲未 クリスマス会レポート 坂井亮 ーー かばん2025年4月号! 特別作品 白糸雅樹 深海泰史 杉山モナミ ソウシ 新人賞へのアプローチ ーー かばん2025年5月号! 特別作品:shigan、嶋江永うみ、嶋田恵一 今月の一冊:坂井亮 今月の歌:田中真司 前号評:深海泰史 リレーエッセイ:伊波真人 かばんのすきま:折田日々希 睦月都さん第25回現代短歌新人賞表彰式レポート ーー かばん2025年7月号! 特別作品:佐藤弓生 沢茱萸 かばんゲストルーム:山中千瀬 今月の一冊:堀静香 今月の歌:千葉聡 前号評:稲上絵美 野川忍 乗倉寿明 かばん図書館通信 『1995年の7月号を読んで』 :みおうたかふみ 自由投稿:佐々木遥 歌会報告:東京/関西/Discord リレーエッセイ:森山緋紗 ーー かばん2025年8月号! 特別作品:来栖啓斗 齋藤けいと 坂井亮 かばんゲストルーム:吉田隼人 今月の一冊:田中有芽子 今月の歌:千葉弓子@ちば湯 リレーエッセイ:千葉弓子@ちば湯 前号評(2025年6月号評) :嶋江永うみ 歌会報告:東京/Discord 自由投稿『句またがりの効果』 :みおうたかふみ ーー かばん2025年9月号! 特別作品:神丘風 かわはら 木村友 久保茂樹 久保明 かばんゲストルーム:ショージサキ リレーエッセイ:白糸雅樹 今月の一冊:森野ひじき 前号評(2025年7月号評):雛河麦 吉冨快斗 ーー かばん2025年10月号! 特別作品:小野田光 折田日々希 笠井烏子 かばんゲストルーム:堀隆博 今月の歌:土井みほ 土井礼一郎 今月の一冊:来栖啓斗 リレーエッセイ:茂泉朋子 前号評(2025年8月号評) :浅香由美子 藤田亜未 自由投稿:『短歌の往復はがき』 雛河麦 千葉弓子@ちば湯 自由投稿:『無季俳句』 明澄
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俵万智『たんぽぽの日々』
¥1,760
--- 歌人・俵万智の我が子を想い、慈しむ母の歌50首 この本は歌人の俵万智さん初の子育てをテーマにした短歌+エッセイ集です。月刊誌eduに現在も連載中の『俵万智の子育て短歌エッセイ たんぽぽの日々』の単行本化です。「たんぽぽの綿毛をふいて見せてやる いつかおまえも飛んでゆくから」 連載の第1回の冒頭に俵さんが自分の息子を詠んだ歌です。 いつかは産み育んだ自分の手の中から外の世界へ旅立ってゆく息子、それを送り出す日が確実に来ることを知っている母親の、切なくも誇り高い気持ちが、31文字に凝縮されています。歌集のタイトル「たんぽぽの日々」もここからとりました。 実力、人気ともに認められている女流写真家・市橋織江さんの美しい写真と、俵万智さんの子育て短歌とその背景を綴ったエッセイを組み合わせた連載は、読者の人気投票の上位を常に占め、子育て中の母親の高い支持を集めています。 2010年春に小学校に入学する長男を持つ母親でもある俵さんは、まさに子育ての真っ最中。連載の短歌+エッセイには、子育てにとまどい、悩みながら、子どもの成長に喜び驚いている等身大の母親の姿がにじみ出ていて、もらい泣きする読者が続出するのではと心配しています。 写真/市橋織江 (小学館)
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『半券』
¥400
短歌同人誌「半券」003号 参加は、 竹内亮/とみいえひろこ/山本夏子 ゲストに、 佐佐木頼綱/山下翔/相田奈緒/浪江まき子/中田明子 を迎え、8名の短歌連作(15~20首)とエッセイを掲載。 --- 短歌同人誌「半券」004号 参加は、 竹内亮/とみいえひろこ/山本夏子 ゲストに、 阿波野巧也/奥村晃作/立花開/谷とも子/toron* を迎え、8名の短歌連作(15~20首)とエッセイを掲載。 --- 短歌同人誌「半券」005号 参加は、 竹内亮/とみいえひろこ/山本夏子 ゲストに、 佐々木遥/杉山モナミ/田村穂隆/藤原かよ/吉田恭大 を迎え、8名の短歌連作(15~20首)とエッセイ、同人3人による座談会の記録を掲載。 --- 短歌同人誌「半券」006号 竹内亮、とみいえひろこ、山本夏子の同人3名に加えて、 ゲストに佐倉麻里子、佐藤弓生、菅原百合絵、土井礼一郎、花野陽子、濱松哲朗、ユキノ進を迎え、10名の短歌連作とエッセイを掲載。 --- 短歌同人誌「半券」007号 竹内亮、とみいえひろこ、山本夏子の同人3名に加えて、 ゲストに浅井美也子、上澄眠、奥村鼓太郎、駒田晶子、枇杷陶子を迎え、 短歌連作とエッセイを掲載。
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くどうれいん・染野太朗『恋のすべて』
¥1,870
--- 俵万智、推薦! 「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった。言葉の奥に、もどかしい生身の息づかいが聞こえる」 追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋… あなたに贈る恋のショート・フィルム。 作家くどうれいんと歌人の染野太朗がタッグを組み、恋の短歌に挑んだ雑誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の短歌連載「恋」に書き下ろしを加え書籍化。 誰も置き去りにしないシンプルな言葉から驚くほど深い情景が浮かび上がる。音や匂い、湿度まで感じられるような体験はまるで映画を観ているかのよう。短歌初心者でも大丈夫。椅子に座り、それを眺めるだけであなたの恋のことを想うはず。 【目次】 I.テーマ別の恋 ふたりが短歌5首を送り合うメインパート。 1日1テーマ読むような楽しみ方もできます。 ふれる/Yellow/DENIM/Sea/日曜日/嫉妬/Chiristmas/やさしさ/会話/東京/3/水族館/キッチン/KISS /永遠 Ⅱ.贅沢な新作30首!※書き下ろし 読み応えたっぷりの30首の連作。二人がたどり着いた「恋のすべて」とはーー。くどうれいんと染野太朗の短歌の真骨頂。 ・くどうれいん『川面』 ・染野太朗『蛍』 【特別収録】臨場感あふれる即興 ※書き下ろし 贈答歌として実際にふたりが喫茶店で1時間で詠みあった短歌が収録されています。 (扶桑社)
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穂村弘『短歌のガチャポン』
¥1,760
2022年刊行の一作目。 --- 穂村弘が選ぶ何でもありの短歌ガチャ100 現代短歌のフロントランナー穂村弘が腕によりをかけて選んだ、明治から現在までの短歌100首。うつくしい短歌、不思議な短歌、へんな短歌、おかしな短歌、不気味な短歌、かなしい短歌……。好きなところからひとつずつ取り出して、なんでもありのマジカルな短歌ワールドをとことん楽しもう。最初は意味のわからない短歌も、穂村弘の切れ味のいい鑑賞文を読めば納得できるはず。穂村弘は言う。「ガチャポンのハンドルをガチャガチャ回すと、カプセルに入った何かがポンと出てきます。ジャンルだけは決まってて、でも、その中の何が出るかはわからない。だから、わくわくして夢中になりました。」短歌の楽しさと多様性を、ミステリアスでファンタスティックなメリンダ・パイノのカラーイラスト25点と共に詰め込んだ、ホムラ印のガチャポン・マシーンがここに。 (小学館)
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【サイン入り】脇川飛鳥『ソーリーソーリー』
¥1,650
SOLD OUT
--- 連続刊行! 『ラストイヤー』脇川飛鳥、 初期から最新までの短歌集 思いめぐらせる気持ちいい余地が、どこまでも広がっていました。 ──YO-KING(真心ブラザーズ) 友だちとのお喋りみたいな言葉から、正直すぎてヤバい心が溢れ出す。思わず、触ってみずにはいられない。 こんな短歌は初めてだった。 ── 穂村 弘 痩せようとふるいたたせるわけでもなく微妙だから言うなポッチャリって あの女もてるなぁとは思ってもあーなりてーとは思ったことない きのうの夜の君があまりにかっこよすぎて私は嫁に行きたくてたまらん 初出「気がする私」より ちょっとだけうそつかないとそのままじゃ私がやさしくないのがばれる 最後にはどうせひとりになるんなら今ぐらいひとり以外でいたい 初出「テノヒラタンカ」より もう立てないと思ってたっていう人の立てなさを絶対抱きしめる 【著者プロフィール】 脇川飛鳥(わきがわ・あすか) 1979年、長崎生まれ。『かんたん短歌の作り方』枡野浩一(筑摩書房・2000年)に50首の作品集「気がする私」掲載。『テノヒラタンカ』(太田出版・2002年)に参加。2025 年、『ラストイヤー』刊行。 (短歌研究社)
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北山あさひ『海と短歌』
¥1,000
SOLD OUT
小樽生まれ・札幌在住の作者による、 「海」がみっちりと詰まったZINE。 主に北海道の海やそこに生まれた産業(ニシン漁など)、 そこで働いたひとびとにスポットを当てた短歌作品と、海を詠んだ歌の鑑賞。
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穂村 弘『短歌のガチャポン、もう一回』
¥1,870
--- 明治から令和まで、新たな100首が登場! 「バスの中で、或いは珈琲を飲みながら、或いはトイレに起きた明け方に、誰かの短歌を思い出すことがある」(「あとがき」より)。 現代短歌のトップランナー・穂村弘がふと思い出して嬉しくなったり、たまたま目に飛び込んできて「いいな」と思った100の短歌を集めた一冊。話題の前作『短歌のガチャポン』から時を経て、明治から令和までのきらめく100首が新たに登場! 例えば……。 乱気流に突入します、すみません機長は乱気流が好きなので(ぬぬ) 大河に投げんとしたるその石を二度みられずとよくみいる心(中原中也) 枕木の数ほどの日を生きてきて愛する人に出会はぬ不思議(大村陽子) 男性は土俵に入ってよい しかし土俵の外に出てはならない(田村囲) 友達の遺品のメガネに付いていた指紋を癖で拭いてしまった(岡野大嗣) 前作に続きメリンダ・パイノ氏による作品世界を広げるキュートなカラーイラスト25点も収録。 ページをめくるたびに、ガチャポンを回す時のような「わくわく」を感じられる一冊です! (小学館)
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笹川諒『眠りの市場にて』
¥2,200
--- とうめいな野原にとうめいな野原を 痛むのは縫い合わすときだけ 第一歌集『水の聖歌隊』で現代歌人集会賞を受賞した著者待望の第二歌集。 【収録歌より】 いつだって造語のようなすずしさで秋は来るのださびしくはない 簡潔な雨の降るなか思い出す〈時間〉には助手がいたことなどを 春はなおさらあなたの中に教会が二つ見えその小さめの方 沐浴と古地図、それからうつくしい草の作法のひとだあなたは 空自身が壊れぬように空がまだ試さずにいる一色のこと 【著者プロフィール】 笹川諒(ささがわ・りょう) 長崎県生まれ。大阪大学文学部卒業。2014年より「短歌人」所属。歌集『水の聖歌隊』(書肆侃侃房)で第47回現代歌人集会賞受賞。 (書肆侃侃房)
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山田航『さよならバグ・チルドレン』(現代短歌クラシックス)
¥1,540
--- 現代短歌クラシックス13 たぶん親の収入超せない僕たちがペットボトルを補充してゆく 現代歌人協会賞を受賞した山田航の第一歌集を新装版で復刊! 【収録歌より】 靴紐を結ぶべく身を屈めれば全ての場所がスタートライン ありつたけの奇跡集めて春の野にぶちまけたらやつと笑つてくれた カントリーマァムが入室料になる美術部室のぬるめのひざし 張りつめる水平線は彼方から彼方へつながれる糸電話 りすんみい 齧りついたきりそのままの青林檎まだきらきらの歯型 【著者プロフィール】 山田航(やまだ・わたる) 1983年札幌生まれ。札幌在住。歌集に『さよならバグ・チルドレン』『水に沈む羊』『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』。編著に『桜前線開架宣言』、エッセイに『ことばおてだまジャグリング』。 (書肆侃侃房)
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井口可奈『swept from the sea』
¥400
井口可奈さんの短歌zineです。 短歌30首ほどとショートショートを掲載。 表紙右上のにょろにょろと文字は手書きです。ほぼ一冊ずつ違う(たまに同じ文面のものもあります)ものになります。 かわいい「おこめステッカー」付き!
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高城顔面『光源だった』
¥600
室蘭出身、札幌在住。北海学園大学短歌会/北海帽子部所属。 高城顔面さんの私家版の第一歌集です。 2016-2024年製作の約300首を収録、96頁。 <自選五首> 何もかも見透かさせれてる気になってやたらまぶしい月を睨んだ アド街が一度も来ないこの町も夜は平等に訪れる ともすれば堕天使なのか光なき胃の腑へ落ちるエンゼルクリーム 問と解 ビニール傘をビニールと傘に分けてく春のあらしだ 真っ白い貸し看板が増えてゆく街の余白と呼べないような
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三潴忠典『曲がらなければ伊勢まで行ける』
¥2,750
SOLD OUT
--- 第11回現代短歌社賞で次席となった著者のデビュー作。 栞=内山晶太・北山あさひ・島田幸典 起案時にクリップ(大)の稟議書がクリップ(小)で返却される 「ちょっと教えてもらえますか」に「どういった件でしょうか」と質問を返す ほどほどに意地を張りたい 駅弁は電車が動いてから食べるもの
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!
