-
『馬場あき子歌集』(短歌研究文庫13)
¥2,200
--- 馬場あき子の作品世界をここに集結 第一歌集『早笛』から『葡萄唐草』に至る、 9歌集より自選した1600首を収載。 「九歌集から自選された、この『馬場あき子歌集』は、 現時点における馬場あき子の抜抄であることにも意義があろう。」 (島津忠夫「解説」より) 1987.1初版時 (短歌研究社)
-
佐藤理江『ドアノブだったら屈んで拾う』
¥2,310
--- ユニヴェール27 下からのにぶい反射の正体がドアノブだったら屈んで拾う 強現実の片鱗。 超現実でも仮想現実でもない、強現実とでも呼びたい景がこの世にはある。たとえば家屋取り壊し後になお残る生活の跡、たとえば手のひらの火傷に感じる焦土。ドアの向こうに広がる、かつての、そしてこれからの強現実の数々。それらの片鱗を伝える歌集がここにある。――佐藤弓生 【収録歌より】 トンビトンビそこから落ちると痛いってその良く見える目でわからないのか 袈裟懸けに鬼を斬るたびステージの上で子どもは親を探した 坂道の角度にあわせ足首を前に倒してからだを運ぶ 迂回路の隔てる先に谷底の旗を見下ろす切り岸がある (書肆侃侃房)
-
ぷくぷく『ここにきている』
¥2,090
--- 空のこと一度忘れて空のこと突然見たらすごいだろうな 第7回笹井宏之賞大賞受賞! 自分の理解が及ばない世の摂理を受容し、世界の美しさと不可解さをそのままに受け止めること。「受容」が難しい時代にあって、この一冊の世界への開かれ方はまぎれもない。 ━━━━山崎聡子(栞文「世界を受容する言葉」より) 【収録歌より】 電柱の上のほうにはいろいろな技術がかなり使われている いやらしい気持ちのようにむらさきの紫陽花をだすことがある道 工場でラムネにされてしまうとき水は痛くてこわいだろうか 雪だるまの胸に林檎を埋めるのはとてもいけないあそびとされる 赤ちゃんに不思議がられているときの世界は少しはりきっている 【著者プロフィール】 ぷくぷく 1975年名古屋市生まれ。川崎市在住。2021年に作歌を始める。第7回笹井宏之賞大賞。うたの日育ち。 (書肆侃侃房)
-
渋沢たまき『単独走者』
¥2,750
--- 炎天下ランニングせむとする吾に幼はすつと塩飴差し出す マラソンのレースをともに戦ひしTシャツ今日は丁寧に干す ホイアンの朝の喧噪駆け抜ける耳にピアスは光つてゐるか 結婚、出産、子育てに、不満があるのではない。みずからの夢を諦めたこと、 夢が何であったかさえ、もう思い出せないことに、ただ涙がこぼれるのだ。 たまきは、ひた走る。涙に追い付かれまいとして—。 今日の女性の生き方を鮮烈に示した「単独走者」は、孤独なランナーではない。 雁部貞夫 (現代短歌社)
-
上川涼子『水と自由』
¥2,750
--- 第51回現代歌人集会賞 「言葉と修辞への潔癖なほどの神経が張り巡らされており、現実のありふれた事象はこんなにも豊かで繊細なものだったのかと気付かされる。文語旧仮名、そして定型という不自由が、世界を自由に生き返らせる。」 石松佳 「感覚の、鋭く立つ歌集である。表現が動的・予兆的で、言葉が比喩の枠に固まらない。 比喩を超え、物の髄まで到達しようとする。そのとき、この歌人の凄みがあらわれる。」 小池昌代 「喜怒哀楽などの感情ノイズを持つ「人間」という単位は排除され、身体は「夢の廃墟」として夾雑物を削ぎ落とされる。この歌集に収められた歌の清冽さは、この厳粛な美学の結果獲得されたものなのだ。」 菅原百合絵 鞍を外しし馬の背中のひろがりを潮の引きたる浜に見てゐつ たどりつくべき港などなきゆゑに鋏は紙をしづかにすすむ 小舟にも羽根にも喩へられながら耳と耳には澄みわたる距離 全天が繊月を得しこのゆふべ行き交ふ人の荷のひとつ、鍵 硝子戸に映れるかげは心臓のあるべき高さに草そよぎをり (現代短歌社)
-
【サイン入り】『これより先には入れません』谷川俊太郎・木下龍也
¥1,760
木下龍也さんお一人のサイン入りです。 --- 詩人ふたりが数行の短い詩を交互に書きつぎ、 ひとつの作品をつくる詩の形式「対詩」。 本書では、詩と短歌による延べ40回にわたるやりとりをおさめました。 巻末では、木下さんによる「ひとり感想戦」を収録。 詩人・谷川俊太郎と歌人・木下龍也の「幻の同人誌」が、 原稿を新たに加え、待望の流通版として刊行! 【木下龍也さん コメント】 僕にとって『これより先には入れません』は一対一の戦いでした。 どの場面にも技術+勘+運+奇跡が必要でした。 圧倒的な才能+経験値を前にして何ができたのか、できなかったのか。ぜひ本書でご覧ください。 (ナナロク社)
-
吉田恭大『フェイルセーフ』
¥2,420
−−− 短歌の本質を問い、歌集の概念を打ち砕く、最新短歌集が完成。 著者待望の第2歌集。 前作、『光と私語』(2019年)は、短歌界にとどまらず大きな話題となり、第54回造本装幀コンクール読者賞受賞、日本タイポグラフィ年鑑2020入選を達成。 現代における都市の浮遊感にいっそうの磨きをかけて書き綴る圧巻の歌群。 ――収録作品より―― 鈴の音がするのは鈴をつけた猫 見たことはないけどたぶん白 自販機はみな道の面を向いて立ちわたしの帰路を照らしてやまず 見晴らしの良いところまで歩くとき、上から見えてくるのも景色 歳月は、それからここにある力 誰かの締めた蛇口の固さ 終日をやることのない人間が座ったままで運ばれてゆく 多くの人が長い年月をかけて育んできたこの詩形で、優れた短歌や面白い歌集がこれだけ世間に溢れていても、いまだに自分しかできない表現の余地が残されている――(「あとがき」より) 装釘・本文レイアウト:山本浩貴+h(いぬのせなか座) 写真:篠田 優「Fragments of the place 2017-2019」 (KADOKAWA)
-
短歌アンソロジー『星のうた』
¥2,200
左右社の短歌アンソロジーシリーズ。 同時代の歌人100人がうたった 100首の〈星〉の短歌アンソロジー --- 落ちてくる星のしぶきに口あけてどこからきたのと問われていたりーー盛田志保子 どこから開いても〈星〉が降りそそぐ、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 星のきらめき、流れる星、見えない星、燃えている星、滅びゆく星、この星の不思議……100人の歌人がうたった、わたしだけの星のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 【収録歌人一覧】 我妻俊樹/麻倉遥/左沢森/天野慶/阿波野巧也/飯田彩乃/飯田有子/石川美南/伊舎堂仁/伊藤紺/井上法子/上坂あゆ美/宇都宮敦/宇野なずき/上澄眠/大滝和子/大松逹知/近江瞬/大森静佳/岡崎裕美子/岡本雄矢/荻原裕幸/小野田光/小原奈実/貝澤駿一/香川ヒサ/笠木拓/川野里子/川野芽生/川村有史/北山あさひ/くどうれいん/九螺ささら/小島なお/斉藤斎藤/斎藤美衣/坂口涼太郎/佐クマサトシ/笹井宏之/笹川諒/佐藤弓生/佐藤りえ/篠原仮眠/柴田葵/鈴木加成太/鈴木ジェロニモ/鈴木晴香/鈴木美紀子/タカノリ・タカノ/高柳蕗子/滝本賢太郎/竹中優子/田中有芽子/田中翠香/谷川由里子/田村穂隆/俵万智/千種創一/塚田千束/冨樫由美子/土岐友浩/土門蘭/鳥さんの瞼/toron*/なかはられいこ/野村日魚子/橋爪志保/初谷むい/服部真里子/馬場めぐみ/早坂類/東直子/平岡直子/廣野翔一/枇杷陶子/福山ろか/藤本玲未/穂村弘/堀静香/前田康子/正岡豊/枡野浩一/三上春海/水野しず/三田三郎/光森裕樹/虫武一俊/睦月都/盛田志保子/もりまりこ/柳原恵津子/山下翔/山階基/山田航/山中千瀬/雪舟えま/横山未来子/吉岡太朗/吉川宏志/吉田恭大 (あいうえお順・敬称略、全100名) (左右社)
-
小島なお『卵降る』
¥2,200
--- とまどいながら、後戻りのできない決断をかさねて、いま、ここに在ること。 デビュー作『乱反射』から18年後の、小島なお最新歌集。 2021年から2025年に書かれた作品から348首を収録。 〈収録短歌より〉 うなずけばすこしここから遠ざかり草のちぎれた匂いしていた 揃えれば地上の夜に繋がれる足は眠りの約束だから ワンピースは夕べの石碑 あおく、ゆれる、花柄のわたしたちを刻んで 木の実降る径は私に続きおり卵降る日々をきみと歩めり 春原に数えきれない草戦ぎすべてを踏んで婚姻をした この歌集に流れた時間のあいだに、いくつか大事な決断をしなければいけない場面がありました。おのずと狭まると思っていた選択肢は、年を重ねるごとに増えて、後戻りできない錘が加わってゆきました。 私は自分が女性であっても、男性であっても、どんな性別をもっていても、世界のありようにやはりとまどっていたんじゃないか、と感じることがあります。このとまどいは社会や歴史や倫理へのものではなくて、もうすこし漠然とした、ここに在ることに立ち尽くしてしまう、足元にいつも吹き渡っている不可思議についてのものです。 (「あとがき」より) (左右社)
-
奥田亡羊『ぼろんじ』
¥2,310
--- 草と風を集め 花野を渡り 闇を抱いて 詠い続けた詩魂 生と死を見つめた30年、 1113首の全歌業 『ぼろんじ』によって初めて刊行される、奥田亡羊の第四歌集『虚国』を含む全歌集。 「一人の人間が残すことのできる言葉には限りがある。しかし彼の紡いだ言葉は、この『ぼろんじ』を通して多くの人々の心に届き、これからも生き続けていくだろう。この一書が奥田亡羊という稀有な歌人の軌跡を刻む、かけがえのない証となることを願ってやまない。」 (巻頭言 矢部雅之) 「奥田はずいぶん早く、遠い旅に出てしまった。奥田本人を交えて第四歌集の感想を語り合えないことが寂しい。だが、誰もがいつか行く道ならば、またどこかで会えるはずである。その日まで、奥田亡羊がのこしてくれた四冊の歌集を、大切に読み継いでゆきたいと思う。」 (解説 横山未来子) 「「奥田亡羊」という名前の意味を皆が理解してくれるようになるまで使い続けろ。変な名前でも世の中がそれを当たり前に思うようになれば良いんだ。 名前に負けるな、ということだったと思う。嬉しかった。 「亡羊」という名に、私は少しは追いつけただろうか」 (あとがき 奥田亡羊) 【収録歌】 宛先も差出人もわからない叫びをひとつ預かっている 『亡羊』 鏡の奥にひと月ぶりの髭を剃る空には竜の匂いがした 『花』 大股に来たりて春は岩をしぼる。絞られて岩、水を滴らす 『虚国』 おのづから心は虚(うろ)となりながら空にとどろく海鳴りを聞く 『虚国』 旅ならば草の枕と思ひをり治療マスクの網のさみどり 『虚国』 (書肆侃侃房)
-
『加藤治郎アンソロジー1』
¥2,530
--- ひとしきりノルウェーの樹の香りあれベッドに足を垂れて ぼくたち 『加藤治郎アンソロジー』シリーズの第一弾! 未来への3歌集『サニー・サイド・アップ』『マイ・ロマンサー』『ハレアカラ』が1冊に。 『サニー・サイド・アップ』の出版は一九八七年。(中略)短歌という伝統詩が生まれ変わってゆく、その最初の動きを感じさせる象徴的な一冊だった(穂村弘 解説より)。 加藤治郎の第一歌集『サニー・サイド・アップ』、第二歌集『マイ・ロマンサー』、第三歌集『ハレアカラ』に加え、岡井隆、春日井建、井辻朱美、荻原裕幸の書評を再録。解説は、穂村弘が書き下ろし。山本浩貴(いぬのせなか座)は、制作ノートを綴る。 装釘:山本浩貴+h(いぬのせなか座) 装画:Gerhard Richter “133 (MV)” 【自選5首】 ほそき腕闇に沈んでゆっくりと「月光」の譜面を引きあげてくる 荷車に春のたまねぎ弾みつつ アメリカを見たいって感じの目だね たぶんゆめのレプリカだから水滴のいっぱいついた刺草(いらくさ)を抱く にぎやかに釜飯の鶏ゑゑゑゑゑゑゑゑゑひどい戦争だった 外苑の雪に埋(う)もれた猫の目のうすあおければまた歩きだす (書肆侃侃房)
-
【サイン本あり】穂崎円『オメラスへ行く』
¥2,200
--- 奪われた自らの声を思うとき、自分が奪ったかもしれない誰かの声を、この人は思わずにいられないのだ。誰の声も奪わず生きていくことは誰にもできないけれど、この人は、少なくともそれを自らの目で見に行くというのだ。「オメラスへ行く」と。(服部真里子・本書「帯文」より) 栞文:佐藤弓生・東直子・岩川ありさ 装幀:紙屋 【5首選】 ホールケーキ切り分けたのはどなたの手 国境線を渡る鳥たち 雪原のふいに途切れた足跡のもうわたしではない悲しみよ 世界中で上がる花火のそのあとに絶叫として落ちる沈黙 うつくしい心のひとがうつくしいものをつくるといううつくしい噓 のぼりだす冬の星座に目を伏せてオメラスを去りオメラスへ行く (典々堂)
-
なべとびすこ『デデバグ』
¥1,980
--- 間違ったまま、不具合のまま、それでも今日を生きる なべとびすこ、待望の第一歌集 大声で泣きたかったすべての日のために。 ──雲居ハルカ(ハルカトミユキ) 〈収録短歌より〉 ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる町 でもふるさとを他に知らない 剥かなくていいにんじんの皮を剥く誰に見せてる人生だろう (苦しいと言っちゃいけない苦しいと言っちゃいけない)とても「 」 再起動して治るバグ 原因を探さないまま打ったEnter 咲く前もさくらだったよ背景になって暮らせる才能もある 〈ご精算は食品レジでお願いします〉食品レジでパンジーを買う Thank you for 動いてくれる JR. 思い出の各所にはハレーション あなたの猫にあなたのライブを見てほしい 晴れ間にジャンプ傘をひろげて うたた寝のあとにカーテン開けて見る朝か夕かもわからん光 トンネルを抜けても僕は僕のままさっき見えなかった海が見える 【著者プロフィール】 なべとびすこ 大阪府出身。 「57577 ゴーシチゴーシチシチ」原案・ゲームデザイン、 「短歌カードゲーム ミソヒトサジ〈定食〉」制作。TANKANESS 編集長兼ライター。 短歌同人「ジングル」所属。 (左右社)
-
『現代短歌パスポート6 石になるための準備号』
¥1,100
--- 大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、最新刊! 山田航 藪内亮輔 竹中優子 田村穂隆 石川美南 土岐友浩 小坂井大輔 左沢森 小原奈実 笹川諒 【収録作品】 田村穂隆「構想」 土岐友浩「タイムアタック」 石川美南「サイレント菜園」 左沢森「This Car Is Very You」 竹中優子「半額のシール」 小坂井大輔「涅槃は坊主の耳の奥です」 小原奈実「鷹の墓」 藪内亮輔「それでも表示する」 笹川諒「宇宙樹」 山田航「それぞれのちゃちな忘却のために」 (書肆侃侃房)
-
俵万智『たんぽぽの日々』
¥1,760
--- 歌人・俵万智の我が子を想い、慈しむ母の歌50首 この本は歌人の俵万智さん初の子育てをテーマにした短歌+エッセイ集です。月刊誌eduに現在も連載中の『俵万智の子育て短歌エッセイ たんぽぽの日々』の単行本化です。「たんぽぽの綿毛をふいて見せてやる いつかおまえも飛んでゆくから」 連載の第1回の冒頭に俵さんが自分の息子を詠んだ歌です。 いつかは産み育んだ自分の手の中から外の世界へ旅立ってゆく息子、それを送り出す日が確実に来ることを知っている母親の、切なくも誇り高い気持ちが、31文字に凝縮されています。歌集のタイトル「たんぽぽの日々」もここからとりました。 実力、人気ともに認められている女流写真家・市橋織江さんの美しい写真と、俵万智さんの子育て短歌とその背景を綴ったエッセイを組み合わせた連載は、読者の人気投票の上位を常に占め、子育て中の母親の高い支持を集めています。 2010年春に小学校に入学する長男を持つ母親でもある俵さんは、まさに子育ての真っ最中。連載の短歌+エッセイには、子育てにとまどい、悩みながら、子どもの成長に喜び驚いている等身大の母親の姿がにじみ出ていて、もらい泣きする読者が続出するのではと心配しています。 写真/市橋織江 (小学館)
-
くどうれいん・染野太朗『恋のすべて』
¥1,870
--- 俵万智、推薦! 「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった。言葉の奥に、もどかしい生身の息づかいが聞こえる」 追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋… あなたに贈る恋のショート・フィルム。 作家くどうれいんと歌人の染野太朗がタッグを組み、恋の短歌に挑んだ雑誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の短歌連載「恋」に書き下ろしを加え書籍化。 誰も置き去りにしないシンプルな言葉から驚くほど深い情景が浮かび上がる。音や匂い、湿度まで感じられるような体験はまるで映画を観ているかのよう。短歌初心者でも大丈夫。椅子に座り、それを眺めるだけであなたの恋のことを想うはず。 【目次】 I.テーマ別の恋 ふたりが短歌5首を送り合うメインパート。 1日1テーマ読むような楽しみ方もできます。 ふれる/Yellow/DENIM/Sea/日曜日/嫉妬/Chiristmas/やさしさ/会話/東京/3/水族館/キッチン/KISS /永遠 Ⅱ.贅沢な新作30首!※書き下ろし 読み応えたっぷりの30首の連作。二人がたどり着いた「恋のすべて」とはーー。くどうれいんと染野太朗の短歌の真骨頂。 ・くどうれいん『川面』 ・染野太朗『蛍』 【特別収録】臨場感あふれる即興 ※書き下ろし 贈答歌として実際にふたりが喫茶店で1時間で詠みあった短歌が収録されています。 (扶桑社)
-
脇川飛鳥『ソーリーソーリー』
¥1,650
--- 連続刊行! 『ラストイヤー』脇川飛鳥、 初期から最新までの短歌集 思いめぐらせる気持ちいい余地が、どこまでも広がっていました。 ──YO-KING(真心ブラザーズ) 友だちとのお喋りみたいな言葉から、正直すぎてヤバい心が溢れ出す。思わず、触ってみずにはいられない。 こんな短歌は初めてだった。 ── 穂村 弘 痩せようとふるいたたせるわけでもなく微妙だから言うなポッチャリって あの女もてるなぁとは思ってもあーなりてーとは思ったことない きのうの夜の君があまりにかっこよすぎて私は嫁に行きたくてたまらん 初出「気がする私」より ちょっとだけうそつかないとそのままじゃ私がやさしくないのがばれる 最後にはどうせひとりになるんなら今ぐらいひとり以外でいたい 初出「テノヒラタンカ」より もう立てないと思ってたっていう人の立てなさを絶対抱きしめる 【著者プロフィール】 脇川飛鳥(わきがわ・あすか) 1979年、長崎生まれ。『かんたん短歌の作り方』枡野浩一(筑摩書房・2000年)に50首の作品集「気がする私」掲載。『テノヒラタンカ』(太田出版・2002年)に参加。2025 年、『ラストイヤー』刊行。 (短歌研究社)
-
笹川諒『眠りの市場にて』
¥2,200
--- とうめいな野原にとうめいな野原を 痛むのは縫い合わすときだけ 第一歌集『水の聖歌隊』で現代歌人集会賞を受賞した著者待望の第二歌集。 【収録歌より】 いつだって造語のようなすずしさで秋は来るのださびしくはない 簡潔な雨の降るなか思い出す〈時間〉には助手がいたことなどを 春はなおさらあなたの中に教会が二つ見えその小さめの方 沐浴と古地図、それからうつくしい草の作法のひとだあなたは 空自身が壊れぬように空がまだ試さずにいる一色のこと 【著者プロフィール】 笹川諒(ささがわ・りょう) 長崎県生まれ。大阪大学文学部卒業。2014年より「短歌人」所属。歌集『水の聖歌隊』(書肆侃侃房)で第47回現代歌人集会賞受賞。 (書肆侃侃房)
-
山田航『さよならバグ・チルドレン』(現代短歌クラシックス)
¥1,540
--- 現代短歌クラシックス13 たぶん親の収入超せない僕たちがペットボトルを補充してゆく 現代歌人協会賞を受賞した山田航の第一歌集を新装版で復刊! 【収録歌より】 靴紐を結ぶべく身を屈めれば全ての場所がスタートライン ありつたけの奇跡集めて春の野にぶちまけたらやつと笑つてくれた カントリーマァムが入室料になる美術部室のぬるめのひざし 張りつめる水平線は彼方から彼方へつながれる糸電話 りすんみい 齧りついたきりそのままの青林檎まだきらきらの歯型 【著者プロフィール】 山田航(やまだ・わたる) 1983年札幌生まれ。札幌在住。歌集に『さよならバグ・チルドレン』『水に沈む羊』『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』。編著に『桜前線開架宣言』、エッセイに『ことばおてだまジャグリング』。 (書肆侃侃房)
-
三潴忠典『曲がらなければ伊勢まで行ける』
¥2,750
--- 第11回現代短歌社賞で次席となった著者のデビュー作。 栞=内山晶太・北山あさひ・島田幸典 起案時にクリップ(大)の稟議書がクリップ(小)で返却される 「ちょっと教えてもらえますか」に「どういった件でしょうか」と質問を返す ほどほどに意地を張りたい 駅弁は電車が動いてから食べるもの
-
短歌アンソロジー『夢のうた』
¥2,200
左右社の短歌アンソロジーシリーズ。 第六弾は、夢。 --- 夢の中では、光ることと喋ることはおなじこと。お会いしましょうーー穂村弘 どこから開いても〈夢〉につながる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 夢の入り口、いつもみる夢、叶わなかった夢、満ち足りた夢、夢のなかの街、夢から醒めるとき……100人の歌人がうたった、わたしだけの夢のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 【収録歌人一覧】 青松輝/我妻俊樹/天野慶/飯田有子/井口可奈/石川美南/伊舎堂仁/伊勢谷小枝子/伊藤紺/伊波真人/井上法子/今橋愛/上坂あゆ美/宇都宮敦/江戸雪/大田美和/大橋なぎ咲/大森静佳/岡崎裕美子/岡野大嗣/岡本真帆/荻原裕幸/尾崎まゆみ/小野田光/加賀田優子/笠木拓/加藤治郎/金田光世/椛沢知世/川谷ふじの/川野芽生/北山あさひ/木下龍也/工藤吉生/くどうれいん/黒瀬珂瀾/古賀たかえ/小島なお/斉藤斎藤/榊原紘/佐クマサトシ/笹井宏之/笹公人/佐藤弓生/菅原海春/菅原百合絵/鈴木加成太/鈴木ちはね/鈴木晴香/瀬戸夏子/染野太朗/谷川電話/谷川由里子/田村元/俵万智/千種創一/千葉聡/知花くらら/寺井奈緒美/堂園昌彦/橙田千尋/戸田響子/toron*/永井祐/永井亘/永田和宏/中村美智/中村森/ながや宏高/なべとびすこ/仁尾智/錦見映理子/野口あや子/初谷むい/服部真里子/花山周子/濱田友郎/早月くら/東直子/平岡直子/藤本玲未/穂村弘/正岡豊/枡野浩一/丸山るい/水野葵以/水原紫苑/三田三郎/睦月都/望月裕二郎/盛田志保子/安田茜/山川藍/山崎聡子/山中千瀬/雪舟えま/吉岡太朗/吉川宏志/米川千嘉子/渡辺松男 (あいうえお順・敬称略、全100名) (左右社)
-
鈴木晴香『ところで、愛ってなんですか?』
¥2,200
--- 片想い、失恋、自己愛、友愛、性愛、推しへの愛、恋をしないこと……。歌集『夜にあやまってくれ』『心がめあて』『荻窪メリーゴーランド』など、一貫して「愛」を詠みつづけてきた著者がショートストーリーでつむぐ、新感覚短歌アンソロジー。 ここは愛の相談所〈BAR 愛について〉。入り口の看板には、三十一個のハートが光っていて、愛に悩むお客さんが毎日やってくる。 持ち込まれた愛の相談に、私は、カクテルでもタロットでも藁人形の呪いでもなく、短歌を差し出す。三十一文字という短い言葉の連なりが、どういうわけか、こんがらがってしまった愛をほどいてくれるのだ。 この星に愛の悩みは今日も生まれている。そろそろ開店時間だ。 (本文より) 【本書収録歌人一覧】 ※敬称略 魚村晋太郎/小島なお/初谷むい/雪舟えま/今橋愛/石井僚一/真野陽太朗/岡野大嗣/吉川宏志/枡野浩一/鈴木美紀子/山口文子/北山あさひ/カン・ハンナ/寺山修司/杉﨑恒夫/千種創一/大森静佳/山階基/染野太朗/多賀盛剛/永井陽子/谷川由里子/牛隆佑/柴田葵/川野芽生/石川啄木/荻原裕幸/阿波野巧也/永田和宏/工藤吉生/フラワーしげる/石川美南/穂村弘/斉藤斎藤/宇都宮敦/石井大成/吉澤ゆう子/河野裕子/鳥さんの瞼/笹井宏之/小島ゆかり/竹中優子/藤本玲未/岡井隆/立花開 /岡崎裕美子/大滝和子/黒瀬珂瀾/奥田亡羊/水原紫苑/toron*/平井弘/田中有芽子/俵万智/くどうれいん/東直子/吉田隼人/菅原百合絵/藪内亮輔/松村由利子/山崎聡子/郡司和斗/服部真里子/石川信雄/野村日魚子/木下龍也/笹公人/佐クマサトシ/平岡直子/野口あや子/山田航/長谷川麟/井上法子/鈴木晴香 (左右社)
-
塚田千束『星夜航路』
¥2,420
--- 船は行く星屑の帆をふくらませまだみぬおとうとらを乗せるため ー 星の光が届くころにはもう その星自体はないというのが本当かどうか私には想像できない。 ただ、私の目に映るその光だけが、 そのいまだけが、ゆるぎない真実だと思う。 (あとがきより) ー 『アスパラと潮騒』に続く第二歌集。 2023年夏から2025年春までの短歌363首。 <収録歌より> どんな名で呼んでもいいよたましいの通り道でしかないからだだよ 芍薬はひとりでひらく 人間として滅びゆくまでたった百年 思い出して あなたがかつて火だったこと美しき骨の駅だったこと てっぺんの星を飾ってみたかった記憶が凍った窓をひっかく 首のながいチューリップたち春は痩せ抱き寄せたいのにこぼれてしまう (短歌研究社)
-
脇川飛鳥『ラストイヤー』
¥1,650
--- ドーナツは穴があいてるものですしあなたがいればうれしいですし 〈平易なようでときどき、どうにでもなれ、というような勢いのよさが発生するのがすごい魅力の作風〉 ──pha(蟹ブックス・書店員)2024/6/15Xより 〈ずっと大ファンです。〉 ──枡野浩一(『かんたん短歌の作り方』著者) 2024年4月17日に発行され、早々に完売した「私家版」を、デザインや感触そのままに短歌研究社版として刊行! 人間は別れて生きてゆくのです それではルールを説明します ふたりでただビールを飲んで脳みそがあったかかったあれはよかった 装画=水沢そら(『ちゃっくん』より) 装幀=ほんだことこ(MARLC) 【著者プロフィール】 脇川飛鳥(わきがわ・あすか) 1979年、長崎生まれ。枡野浩一『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房、2000年)に50首の作品集「気がする私」を掲載。『テノヒラタンカ』(太田出版、2002年)に参加。以降の短歌を本書に収録しました。 (短歌研究社)
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!
