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宇多喜代子『この世佳し―桂信子の百句』
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◆梅林を額明るく過ぎゆけり
昭和十三年、大阪の大手前高等女学校(現在の大手前高校)を卒業したころ、『昭和文学全集』(改造社)の「俳句篇」を読んでいて、古めかしい俳句の多い中、日野草城と山口誓子の句に目が止まった。たまたま阪急百貨店の絵画展に出かけた際に、同百貨店の一階ロビーの書籍売場に出ていた俳誌「旗艦」を手にとり、そこでかねてより俳号といささかの俳句を知っていた草城の作品を目にする。あきらかにそれまで読んできた俳句とはちがうということに惹かれ、当時の草城がどういう経緯をもっていた俳人であるのか、「旗艦」がどういう俳誌であったのか詳細も知らず、昭和十三年の暮にこれに投句を始める。
掲句は「旗艦」48号に初入選した句である。〈額明るく〉に若い女性の気持ちの明るさがうかがえる。
(昭和十四年)
(ふらんす堂)
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