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藤宮若菜『まばたきで消えていく』
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現実の向こう側の様な景色を描いた表紙。藤宮若菜さん『まばたきで消えていく』です。
ふくらかな向日葵のくき手折りつつ君が子どもを産む日をおもう
指先のポテチの匂いがなくならないうちに帰ってきてね約束
明け方にあなたの名前叫ぶときだれもわたしを守れなかった
夕暮れの国道沿いのヘルメットの血液型の太いゴシック
近くで語りかけるような柔らかな口調に、生や死の陰と隣接しているような生々しさ、生きることの愛おしさを感じ、胸を打たれます。
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新鋭短歌シリーズ53
監修:東直子
命の際の歌が胸を突く
残酷すぎるこの世だけれど、人間を知りたいと心から願っている。肝を据えて見つめ直す愛おしい日々。(東直子)
【5首】
寝ころんであなたと話す夢をみた 夏で畳で夕暮れだった
これは異性のための表情(待って)(もう行こうよ)(わたしたちでいたいよ)
生まれ変わったら台風になりたいねってそれからは溶ける氷をみてた
いつまでも少女でいてとコンタクトレンズを踏みつぶすような祈り
煙草入り缶チューハイが倒れてる ふたりはふつうに暮らしましたでした
【著者プロフィール】
藤宮若菜(ふじみや・わかな)
1995 年生まれ。2012年、福島遥の短歌に出会い本格的に作歌を始める。日本大学藝術学部卒業。
発行所:書肆侃侃房
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