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田村元『昼の月』
¥2,750 税込
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『歌人の行きつけ』でも話題、田村元さんの第二歌集です!
会社には離婚休暇はなきゆゑに小春日和に有給を取る
はんぺんがちくわの方へ流れ寄りわれは酔ひへと傾いてゆく
人々が椅子に腰掛けパソコンが少し遅れて立ち上がる朝
春の日の午後を働くわがために鯖の半身が横たはりをり
サラリーマンである事や、仕事の後の食事の歌が多く、いぶし銀な哀愁と暖かみに溢れています。
酒の歌、食事の歌。飯テロ力もすごいです。
こんな大人になりたい…!(よ)
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田村元歌集『昼の月』
りとむコレクション118
ときおり姿を見せる昼の月に、詩歌に関わる<われ>を重ね合わせる。
サラリーマンの<われ>から、そっと手渡されたメモ。
歌はそこから生まれてくる。
かつてあったもの、これから現れるであろう存在を見つめ、いまを詠う田村元の第二歌集。
●歌集より5首
サラリーマンは太鼓持ちではないけれどときをり持ちて叩くことあり
職場から酒場へ向かふ 西部劇のころがる草のやうな気持ちで
みちのくの田酒(でんしゆ)のうすき黄を愛でてわれが<わ>と<れ>にほぐれゆきたり
リビングとベッドの間にラーメン屋なくて小さなどん兵衛ひとつ
テーブルでMacの画面ひらくとき妻のMacの背と触れ合ひぬ
四六判上製カバー装・168頁
装幀:片岡忠彦
(出版社:いりの舎)
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