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立花開『ひかりを渡る舟』

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当時18歳で第57回角川短歌賞を受賞した立花開さんの、10年分の短歌を収めた立花開さん、待望の第1歌集です。


うすみどりの気配を髪にまといつつ風に押されて歩く。君まで

抱きしめる君の背中に我が腕をまわして白い碇を下ろす

雨は降り光やわたしのいる駅を包んで世界の終点とした

流れゆく雲は薄かり 守れないものばかり映した学舎の窓


美しさ、儚さが、真っ直ぐに詠まれています。美しい光景は、想像や幻想ではなく、地に立つ足元から立ち上がるような現実に、思わずため息がでます。

その唇にさびしきことを言わせたい例えば海の広遠などを

一輪の赤のガーベラ手渡して 君の手に触れてもいいですか

さすべきか迷って傘をおろしたら翼のようだふたりの影に

正論とつばき美し 言うときも聞くときもこころ散ってしまいぬ

君のシャツを干す日曜日あるだけを見つめて生きる五月は光る

自然や光景、言葉や関係、様々なものを貫く、滋味やしっとりとした手触り、視点。軽やかながら、どっしりとした厚みもある1冊です。

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