

小川楓子『ことり』
¥2,200 税込
なら 手数料無料で 月々¥730から
別途送料がかかります。送料を確認する
¥5,000以上のご注文で国内送料が無料になります。
小川楓子さん『ことり』。
寒冷紗の模様の装丁、鮮やかな黄色の見返し、凛とした印象を受けます。
クロッカスになつてしまふよあなたから
花栗のさあかす白湯を飲むところ
夏来る箸でわけあふメンチカツ
身近な季語やモチーフがとても温かく、手ざわりがあり。儚さもある一瞬の季節、景色が一息に広がるような、風通しのよさを感じました。
水門を開くあなたにも白夜
芋虫やぼくらの靴がよく鳴って
れんこんをスライスきのふの話して
神秘的な情景もありながら、とても日常的でチャーミングな楽しさもあり。じっくりと味わいたい句集。(よ)
---
俳句のリズム、いのちのリズム、俳句を発見する歓びにあふれる小川楓子の第1句集『ことり』。
自然や生き物との対話、暮らしの情景……。世界との新鮮な出会いをひょいと捕まえて作品に放つ。
■本句集より
浅春の海月の影をほしがりて
ひとりとてもたのしさう臘梅ことり
山笑ふ横向いたりしてカレーパン
陛下ごきげん金魚売かしらなんて
鯛焼や雨の端から晴れてゆく
■著者
小川楓子(おがわ・ふうこ)
1983年、神奈川生まれ。2008年、「海程」入会とともに作句開始。金子兜太に師事。同年、山西雅子に師事。2010年、「舞」(主宰 山西雅子)創刊に伴い、入会。海程新人賞、舞賞受賞。共著に『超新撰21』『俳コレ』『天の川銀河発電所』。
(出版社:港の人)
-
レビュー
(302)
-
送料・配送方法について
-
お支払い方法について
¥2,200 税込