
なかはられいこ『くちびるにウエハース』
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伝説の句集『脱衣場のアリス』から21年、待望の新作。
〈私〉たちの言葉で、世界をはみだし続ける川柳作家・なかはられいこ。地に足のついた場所から光をともなって描かれる作品をベースに、アメリカ同時多発テロ事件をテーマとして高く評価された連作「2001/09/11」を含む、全219句を収録。
作品のことばに、不思議なひかりがやどり、あるいは、切なげなかげりが広がる。それら全てを吸収して、作品の世界の豊穣に繋げたのが、本書『くちびるにウエハース』だ。実に二十一年ぶりとなる第三句集である。(荻原裕幸「解説 無敵のアリス」より)
〈収録句より〉
ぼくたちはつぶつぶレモンのつぶ主義者
約束を匂いにすればヒヤシンス
ポケットを出るまで指は鳥でした
いとこでも甘納豆でもなく桜
ともだちがつぎつぎ緑になる焦る
行かないと思う中国も天国も
無花果と柘榴どちらが夜ですか
ひじき、ひじき、踊ってくださいと言う雨だ
〈著者プロフィール〉
なかはられいこ
1955年、岐阜市生まれ、川柳作家。2004年3月、歌人の荻原裕幸氏、丸山進氏らと、ねじまき句会を立ち上げる。2010年、朝日新聞「東海柳壇」選者。著書に『散華詩集』(川柳みどり会/1993)『脱衣場のアリス』(北冬舎/2001)、共著に『現代川柳の精鋭たち』(北宋社/2000)『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房/2020)、編著に『大人になるまでに読みたい15歳の短歌・俳句・川柳 ③なやみと力』(ゆまに書房/2016)。
(出版社:左右社)
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