
浅生鴨『どこでもない場所』
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迷子でいいのだ。
前の人が曲がったら、曲がる。 バスが来たら乗ってみる。 そうして道に、仕事に、人生に、はたまた納豆を買うか否かにまで迷ってきた著者による、旅、仕事、学生時代……などにまつわる書き下ろし迷エッセイ集。
プラハで北がわからない「タコと地図」、勝手に食事を決められる「おばあさんのバイキング」、18歳の夏に高田さんが見せた「変圧器」、ミニスカポリスに手錠をかけられる「革命の夜」など、20作品を収録。巻き込まれて迷い込む、抜けられないエッセイの楽しみ!
立川談笑さん推薦!
「正直で不器用。まるで落語の熊さん。」
〈はじめにより〉
僕がこんなに迷うのには理由がある。僕には主体性がないのだ。自分でものを決めることができないのだ。僕がものごとを始める動機はいつだって外からやって来て、僕自身の中にはほとんどない。(中略)
受注体質の巻き込まれ型。それが僕なのだ。
うっかり受注すれば、自分では想像もしていなかった地点へ運ばれることがある。巻き込まれた結果、見たことのないものに出会えることがある。だから僕はそういう自分が案外嫌いではないし、それをどこかで楽しんでいる節もある。何もかもが理路整然としているより、矛盾だらけで予想もつかない人生のほうが面白いと思うのだ。
微かな記憶をたどって、これまで僕がさんざん迷ってきたあれこれを書き出してみた。この本を読む人が、一緒になって迷い混乱してくれるようにと、僕はこっそり願っている。
方向音痴への道【総括】
(その1)目的地さえなければ方向音痴にはならない。目的地がぜんぶ悪い。
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