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浅沼璞『塗中録』

¥1,650 税込

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俳句と散文のつらなりを追い、ふと顔を上げれば、見知らぬ場所にたどり着いている。 連句人(レンキスト)にして西鶴研究者・ 浅沼璞による初句集。

それでもまだ、希望が、俳句が、わいてくるのだから、不思議だ。
〈とり返しのつかないかたち〉を句集にする手だって残っている。 ──本文より
  さみだれといふ部首さがす最上川
  脇息に開く春雨物語
  ゆつくりと空みせてゐる障子かな
  俺は津までお前も津まで花筏
  これからの氷菓のことを話しあふ


【著者プロフィール】
浅沼璞 (アサヌマ・ハク)
一九五七年 東京都生まれ
一九八七年 「横浜戸塚駅」俳句会、参加
一九九一年 俳諧誌「水分」同人参加。眞鍋呉夫に師事
一九九五年 連句形式「オン座六句」を創案
一九九七年 連句誌「れぎおん」同人参加(十八号~終刊号)
二〇一三年 俳誌「群青」同人参加(創刊号~二十四号)
二〇一六年 日本詩歌句協会評論大賞受賞
二〇一八年 俳誌「無心」創刊、代表

著書
『可能性としての連句』『中層連句宣言』『「超」連句入門』『西鶴という方法』『西鶴という鬼才』『西鶴という俳人』『俳句・連句R‌E‌M‌I‌

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