

【サイン本】菊竹胡乃美『心は胸のふくらみの中』
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淡々とした描写が、感情に寄り添うというよりは、点景のように遠く寂しく映る。けれど、不条理な世界の中で、あっさりと描かれた世界はどこか清々しく、広く尊くも感じた。平易で、軽い冗談を言うようなユーモアには、奥から哀しさが滲んでいて、作り笑いをしているようにも見える。そのような本心すら封殺されてしまう世界を恐ろしく感じるけれど、その中でも懸命に、強く生きる作者をとても愛おしく、美しく思う。(よ)
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トロの吐露リスのリスクたわしのわたし掬ってほしい救ってほしい
涙、傷、痛み、女の身体をもつこと。今生きていること全部載せ。
正直でラフでせつなくて、作者を好きになってしまう。
────飯田有子(歌人)
日常のたしかな憤りとときどきの喜びが、
「わたし」の人生を祝福するように歌われていました。
────和田彩花(アイドル)
【収録歌より】
おんなというもの野放しにして生きるには多すぎる爆撃機
愛はお金お金は愛じゃないけれど津波のようなパトロンが欲しい
素敵なことと思う友達の妊娠は知らない国の夜明けみたいな
冷や麦をゆでる八月平和とはわたしでいること家系図途絶えて
iPS細胞は元気にやってるのかなあこっちは元気よマヨネーズ山盛り
女の子を好きなぼくに好きだと言う男の子をなでるぼくの手のひら
賃金のすくなさ自転車を漕ぐちから肉まんふたつ分のおっぱい
独身のからだでどこまで行けるだろうずっと遠洋の漁船の灯り
(書肆侃侃房)
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