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『石川信雄全歌集』鈴木ひとみ編

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ポオリイのはじめてのてがみは夏のころ今日はあついわと書き出されあり(『シネマ』)

モダニズム短歌の頂きをなす伝説の歌集『シネマ』で颯爽とデビューし、エスプリに満ちた瑞々しい歌で時代を駆け抜けた稀代のポエジイ・タンキスト、石川信雄。没後60年の節目についに明らかになる孤独なマイナーポエットの全貌。

モダニズム短歌を代表する伝説の歌集『シネマ』、トラブルのため50部しか刊行されず幻となった『太白光』のほか、退色した原稿用紙として発見され、今回初めて世に出る『紅貝抄』と歌集未収録歌をおさめる。

「短歌史の中で石川信雄は砂に埋もれていたコーナーストーンのような存在かもしれない。この礎石を発掘することにより、同時代の地層から煌めく鉱石が次々と姿を現すだろう。それらの群像に光が注がれるなら、現代短歌に至る道程の失われた断片が見つかるにちがいない」(編者あとがきより)

「今読んでも、というか、今読むからこそ強く感じる新鮮さは、作者の個性であると同時に、時代そのものの若さに根ざしたものでもあるのだろう。(略)新時代のポエジーへの強い希求が感じられる。現在の読者である私の目には、それ自体が眩しく映る」
─────────穂村弘(栞より)

「定型に呼吸が寄りそうように置かれた言葉はとても自然で、現代の口語短歌の中に混じっていても違和感はあまりないだろう。(略)多数の歌集未収録作品も収載され、石川信雄が積み上げてきた作品世界が一望できる。その貴重さを喜びたい」
─────────東直子(栞より)

「石川信雄の歌世界は知的遊戯を超えた詩的格闘の結露として、昭和の詩精神に輝きを添えている。(略)石川信雄の評価を大きく変える作品群であり、昭和モダニズムのひとつの到達であり、そして、新たな研究の出発点である」
─────────黒瀬珂瀾(栞より)

【目次】
『シネマ』/『太白光』/『紅貝抄』/歌集未収録歌/戦地からの手紙/解題/石川信雄年譜/解説/編者あとがき

【収録歌より】
わが肩によぢのぼつては踊(をど)りゐたミツキイ猿(さる)を沼に投げ込む  『シネマ』
パイプをばピストルのごとく覗(ねら)ふとき白き鳩の一羽地に舞ひおちぬ  『シネマ』
すばらしい詩をつくらうと窓あけてシヤツも下着もいま脫ぎすてる  『シネマ』
人影のまつたく消えた街のなかでピエ・ド・ネエをするピエ・ド・ネエをする  『シネマ』
善よりは惡にかたむける人間(ひと)を載せ我が圓球(えんきゅう)は虚空(こくう)を旅す  『太白光』
磁石持ちて吸はるるごとく分け入ればミサンスロオプと告白すべき  『太白光』
天國のペンキ屋バケツに蹴つまづきニツポンの野山目のさめる秋  『太白光』
貝殻がぼくの胸にはたくさんある恋というはかない音をかなずる  『紅貝抄』
詩才などぼくは生れつき持たなんだ憂鬱(メランコリック)なライナァ・マァリァ・リルケの夢ばかり見き  『紅貝抄』
ひそかにも伝えられ来し言葉なれ我が誕生の夜の灯(ひ)にじむ  『紅貝抄』

(書肆侃侃房)

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