-
小島ゆかり『はるかなる虹』
¥3,300
--- 祈りの心は果てしなく言葉から遠ざかってゆくのだろうか── 「現代社会の言葉が、自分の知っている言葉とはちがう」という不安と、「それでも」という決意に揺れながら。 二〇二〇年の終わりから二〇二四年の初めまでの四六八首を収めた第十六歌集。 【歌集より】 猛暑日は浮き世ばなれをしてゐたい豆腐のいろのワンピース着て 止まりてはまた止まりては窓をゆくもうAIかもしれない蜘蛛が 反戦ははるかなる虹見えながら指さしながらだれも触れず ベビーカーはさくらの下に いくたびも生まれかはりてみどりごねむる 古猫のひとり遊びのあさあけのこんなやさしい日をありがたう (短歌研究社)
-
西村玲子『ハチのいない蜂飼い』
¥1,980
--- 「この人を待っていた。」-養老孟司- 透明感のある文章に魂が洗われる日本版「センス・オブ・ワンダー」誕生! かつてレイチェル・カーソンが「沈黙の春」を予言した。2019年、ミツバチのいない養蜂家になった著者が、ニホンミツバチとの暮らしを軸に、自然と寄り添うべき暮らしの姿を自身を通して模索する。郷土の芸能、季節の営みなども織り交ぜた春夏秋冬をめぐる物語的エッセイ。小さな生きものたちとの暮らしを通じて得た「わたしは何も知らない」とは。 蜂をめぐる自然と郷土の暮らしの物語。 養老孟司氏との対談を収録。 <目次> ○ニホンミツバチの世界 ○春 厳しい越冬/希望と旅立ちの春/ニンホンミツバチが気に入る物件作りと分蜂/ノア ○夏 夏のミツバチ/夏の郡上/美しいワサビ田のお話/お米づくりと昆虫の暮らし/年に一度の採蜜/ミツバチの優れた集団防衛/天敵/ヘボ獲りの話/ニホンミツバチとの 出会い/それぞれの暮らし、生きる姿 ○秋・冬 台風/白鳥神社のお祭り/晩秋のコケ採り/冬のしろとり ○再び、春 ノアとの別れ/それでも春は来る ○セイヨウミツバチとニホンミツバチ ○バイオフィリア対談 養老孟司×西村玲子 自然の力を得て生きる ○養老先生へ
-
【サイン本あり】岡野大嗣『うたたねの地図 百年の夏休み』
¥1,980
岡野大嗣さん、初の短歌×散文集。テーマは「夏」。 【収録作品】(岡野さんのX投稿より) ・短歌 約150首 ・短歌のたね(短歌になる前のメモ、音楽でいえばデモテープ) 60くらい ・駅やスーパーマーケットなど、いくつかの「場所」にまつわる散文 10本 年々過酷さを増していく夏。岡野さんはどんな眼差しで照らしてくれるのか。 今年の夏を乗り切るための一冊にぜひ。 --- “どこにでもある眺めとここにしかない眺めが交錯する” これまで取りこぼしてきた日々の感情を忘れないために短歌を詠む、人気歌人・岡野大嗣さん初の短歌×散文集です。 さまざまな場所をテーマに、 短歌を詠むときのまなざしから生まれた散文とたね(短歌が出来上がる前のメモ)、150首の短歌をもとに、〈夏のとある街〉を作りました。 今まさにその場所にいるような、その場所とつながっているような感覚になれる新しい本。 さまざまな場所と出合いなおすことで、 短歌と散文、感情が響き合って、懐かしさとともに新しい風景があふれだします。 ぜひ、短歌の世界と歌人のまなざしを追体験しながら うたとたねをヒントに、夏のとある街の地図を心に描いてお楽しみください。 ※装画・挿絵:中村一般さん <岡野大嗣さんよりコメント全文> タイトルに「夏休み」と入れておきながら僕は、夏があまり得意ではありません。 命の危険を感じる暑さからも、ただ生き延びることにやたらと意味を浴びせてくる光からも、なるべく距離を置いていたい。 でも、夏にふと感じる、ほっとするようなさびしさとは握手をしたくなります。 暑さを逃れて立ち寄った本屋さんで迎えてくれる涼しいインクのにおい。信号待ちの日傘に感じるなつかしい気配。図書館の片隅で空調の音に包まれてめくられるページの響き。 この本には、そんなさびしさが集まっています。 時間はたっぷり百年用意しました。 いくらでものんびりと、この街で涼んでいってくださいね。 (実業之日本社)
-
曽川文昭『ファースト・フライト』
¥2,750
--- 日本の製造業に携わってきた自負をもちつつ揺れるこころ。清新な第2歌集。 戦争もロックダウンも長期化と天気予報のごとくに伝ふ つぎつぎと操業停止の報は来てこの産業の構造を見す 買ひ来たる海苔弁当に美学ありスタンダードは何に基づく 子供らの笑顔をうたふ新型車走りゆくなり衰退の国 空爆を遠隔操作で成すといふ虚構ならざる世を詠みゆかむ (現代短歌社)
-
川島結佳子『アキレスならば死んでるところ』
¥2,200
SOLD OUT
--- 言葉が体当たりする第二歌集。 松よ常に格好よくなきゃいけないのか枝の上側に葉をつけていて 蚊はわたしの血を吸い蜘蛛は蚊を食べて終わりワンルームの食物連鎖 朝は収穫 干しっぱなしのブラジャーとストッキングを身につけてゆく (現代短歌社)
-
『おやすみ神たち』詩:谷川俊太郎 写真:川島小鳥
¥2,750
--- この世での故郷の先に あの世での故郷があるのではないか タマシヒはたぶんそれを知っている (収録詩「故郷」より) 〈タマシヒ〉とは何か。その先には何があるのか。 目に見えない〈タマシヒ〉を描いた 新作書き下ろし詩27篇、 撮りおろし写真102点を収録。 (ナナロク社)
-
『中学生から知りたいパレスチナのこと』
¥1,980
--- この本から、始まる 新しい世界史=「生きるための世界史」 あらゆる人が戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために。 アラブ、ポーランド、ドイツを専門とする三人の対話から はじめて浮かび上がる「パレスチナ問題」。 世界史は書き直されなければならない。 *** 岡「今、必要としているのは、近代500年の歴史を通して形成された『歴史の地脈』によって、この現代世界を理解するための『グローバル・ヒストリー』です」 小山「西洋史研究者の自分はなぜ、ヨーロッパの問題であるパレスチナの問題を、研究領域の外にあるかのように感じてしまっていたのか」 藤原「力を振るってきた側ではなく、力を振るわれてきた側の目線から書かれた世界史が存在しなかったことが、強国の横暴を拡大させたひとつの要因であるならば、現状に対する人文学者の責任もとても重いのです」 *** (ミシマ社)
-
短歌研究 2024/8
¥1,200
−−− 【8月の新作作品集】 三十首 大口玲子「長崎の基督」/町田 康「チンラ」/藪内亮輔「薔薇を抱へて」 第67回短歌研究新人賞受賞後第一作 工藤 吹「バヤリース」30首 二十首 日高堯子「首」/伊勢方信「メビウスの帯」/黒岩剛仁「父の作業着」/中井スピカ「あふれだすチェダー」 十首の世界 樋口智子「あぷりおり」/馬場めぐみ「明るい寝息」/生沼義朗「偏頭痛と河馬」/月岡道晴「地に星を置く」/和嶋勝利「たたかふ苦情係」/廣野翔一「Drunk in the rain」/奥村鼓太郎「余生のような」/杉本 茜「ディス・イズ・ユア・オンセン・トリップ」 「人生処方歌集」連載60回目前スペシャル「あなたのための歌集処方箋」症例59 対談=千葉 聡・佐藤弓生 「さびしくてたまらなくなったら」「睡魔に襲われたら」「いとしい人と別れたら」「楽器を弾いてみたいと思ったら」「誰かを好きになったら」「謎をかけられたら」 スペシャルゲスト= 竹中優子「恋を語りたくなったら」 松村由利子「珍しいものを拾ったら」 笹 公人「空から何かが落ちてきたら」 寺井龍哉「冒険したくなったら」 大前粟生「なまけたくなったら」 小佐野 彈「引っ越すことになったら」 pha「猫になりたくなったら」 江戸 雪「ぬいぐるみが古びてきたら」 特集 大滝和子の短歌を読もう 新作三十首=大滝和子「ウォークの問い」 エッセイ=石川美南「3は大滝和子の3」 一首評=吉田恭大/土井礼一郎/帷子つらね/浦河奈々/菅原百合絵/佐藤弓生/平岡直子/遠藤由季 講演再録・現代短歌シンポジウム「歌はどこから来て、どこに向かうのか」 吉川宏志「一九七〇年代の短歌と〈今の歌〉」 連載 吉川宏志「1970年代短歌史31」 仁尾 智+宮田愛萌「猫には猫の、犬には犬の シーズン2」3 書評 染野太朗|大松達知歌集『ばんじろう』 永井祐|工藤吉生歌集『沼の夢』 中村幸一|吉村実紀恵歌集『バベル』 奈良橋幸子|佐柄郁子歌集『旅路の果て』 湊明子|中村崇子歌集『桜もみぢ』 大森悦子|岡田恭子歌集『しずかだね』 三枝浩樹|内藤明『三年有半』 短歌時評=川島結佳子「枠の外に出るには?」 作品季評(第131回・前半)=栗木京子(コーディネーター)/田村元/錦見映理子 北山あさひ「うるせえドライヤー」/内藤明「栖」/楠誓英歌集『薄明穹』 歌集歌書評・共選=吉村実紀恵/上條素山 短歌研究詠草 永田和宏 選 特選 坂本捷子 準特選 青山奈未/柳村知子/野田香織/富永弘/柴田和彦/七里松枝/須藤ゆかり/大橋弘志/南出美由紀/古川洋子/藤田健二/松田花/真田ふさえ/今枝美知子/池原優斗/鈴木れい子 (短歌研究社)
-
『ベスト・エッセイ2024』
¥2,200
--- 闇の世の中を照らす文章の光。 人生の光がこの本の中にあります。 ――本書編纂委員 町田康 日々の雑感、考察、失敗談から、亡くなられたあの方への追悼文まで…。 読む愉しみ、知る悦び。珠玉の随筆の数々をあなたに。 2023年に新聞・雑誌等の媒体に発表された中から選りすぐった、ベスト・アンソロジーです。 榎本マリコ:装画 (光村図書出版)
-
向坂くじら『犬ではないと言われた犬』
¥1,760
--- 初小説『いなくなくならなくならないで』が、第171回芥川賞候補作品に。 今もっとも注目を集める詩人の、「言葉」をめぐるエッセイ集。 【目次】 くちぶえ、ソロで 犬ではないと言われた犬 とありますが、どんなこころですか 矮小な手のひら しゃべれない ひとりで学ぶことについて ほら、フレディ ドアノブのないドア ひとの子に お前とポエムやるの息苦しいよ 微調整、微調整 雲のかよひ路 事象がわたしを 湯船に浸かる かわいくはないよそもの 後ろ歩き ミケ あとがき 【著者略歴】 向坂くじら(さきさか・くじら) 詩人。1994年名古屋生まれ。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ集『夫婦間における愛の適温』、小説『いなくなくならなくならないで』ほか共著など。慶應義塾大学文学部卒。 (百万年書房)
-
向坂くじら『夫婦間における愛の適温』
¥1,870
SOLD OUT
--- まずもって、あの夫というやつは臆病すぎる。合理的であるということを隠れ蓑に、ただ予期せぬものの訪れを怖がっているだけ。なんだい、なんだい、びびりやがって。くされチキンがよ。だいたい、すべて計画通りの毎日なんてつまらないじゃないか。(中略)そのくされチキンがある日、なんの前触れもなく急須を一式買って帰ってきた。(本文より) 暮らしより大切なものがある人間は、いかにして暮らせばよいのだろうか? 暮らしレーベル、第4弾。 デビュー詩集『とても小さな理解のための』が5刷。 現在最もメディアから注目を集める詩人・向坂くじら、初の散文集。 【著者略歴】 向坂くじら(さきさか・くじら) 詩人、国語教室ことぱ舎代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」で朗読を担当。デビュー詩集『とても小さな理解のための』(しろねこ社)のヒットで、新聞・テレビなどのメディアから。一九九四年生まれ、埼玉県在住。 (百万年書房)
-
椛沢知世『あおむけの踊り場であおむけ』
¥1,980
--- 犬の骨を犬のようにしゃぶりたいと妹の骨にも思うだろう 第4回笹井宏之賞大賞受賞! 自分のからだのなかに未知の窓がいくつも開くような独特の感覚にうろたえる。大胆につかみだされる言葉の弾力と透きとおって不穏な世界に惹きつけられる。 ━━━━大森静佳(栞文より) ここにある歌たちの静かで、人けを離れて、体と身の回りをあらためて見直すような、狭い世界の可能性を追究するような、ひっそりと楽しいあり方に対して私はリアルな共感を覚えずにいられない。 ━━━━永井祐(栞文より) 【収録歌より】 手のひらを水面に重ね吸い付いてくる水 つかめばすり抜ける水 夜の川に映る集合住宅は洗いたての髪の毛のよう 恐竜って熱いんだっけ 夏の夜に麦茶含んで口きもちいい 銀杏の葉踏みしめられて白い道あたまのなかみたいで抱きたいな おなかすいてないのにおなかが鳴っている椿を思い浮かべて落とす 【著者プロフィール】 椛沢知世(かばさわ・ともよ) 1988年東京都生まれ。「塔」短歌会所属。2016年、作歌を始める。第4回笹井宏之賞大賞受賞。第30回歌壇賞次席。 (書肆侃侃房)
-
川村有史『ブンバップ』
¥1,980
SOLD OUT
--- みんなして写真のなかで吸う紙のたばこ 爆発前のSupreme 第3回笹井宏之賞永井祐賞受賞! これ、新感覚です。友達の日記を覗き見してるようでクセになります。 ━━━SUSHIBOYS(ラッパー) 短歌で生きた音を響かせるには、文体を一から自分でつかみ直すしかない。そう感じさせる一冊である。 ━━━永井祐(歌人) 【収録歌より】 業務用コーンフレーク買って食べ切れなかったの良かったなって ファイナンスのテーマソングを子どもたちが歌ってる bpmがすこし高い 汚れたしそろそろで洗うコンバース六月はすぐ乾くから夏 肉まんが去年より小ぶりになってる…答えてくれる人たちにtel 清原が薬をやめ続けることを励みに今朝をする人がいる (書肆侃侃房)
-
短歌アンソロジー『海のうた』
¥2,200
左右社の新しい短歌アンソロジーシリーズ、第一弾。 100人の海の歌。 少しこぶりなサイズが手に馴染みます。 --- 海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている――五島諭 どこから開いても〈海〉がひろがる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 あかるい海、くらい海、まぶしい海、やさしい海、こわい海、はげしい海、さみしい海……100人の歌人がうたった、わたしだけの海のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 【収録歌人一覧】 青松輝/我妻俊樹/阿波野巧也/井口可奈/石川美南/石畑由紀子/伊舎堂仁/伊藤紺/伊波真人/井上法子/上坂あゆ美/牛隆佑/内山晶太/宇都宮敦/上澄眠/江戸雪/大前粟生/近江瞬/大森静佳/岡崎裕美子/岡野大嗣/岡本真帆/奥村晃作/笠木拓/加藤千恵/門脇篤史/川野芽生/川村有史/北山あさひ/絹川柊佳/木下龍也/工藤吉生/くどうれいん/郡司和斗/小島なお/五島諭/紺屋小町/榊原紘/佐クマサトシ/笹井宏之/笹川諒/佐々木朔/佐藤弓生/柴田葵/鈴木ジェロニモ/鈴木ちはね/鈴木晴香/染野太朗/多賀盛剛/高柳蕗子/立花開/田中有芽子/田中槐/谷川電話/谷川由里子/谷じゃこ/俵万智/千種創一/辻聡之/手塚美楽/堂園昌彦/土岐友浩/戸田響子/鳥さんの瞼/toron*/永井亘/仲西森奈/中村森/中山俊一/錦見映理子/野口あや子/長谷川麟/はだし/初谷むい/服部真里子/早坂類/東直子/平岡直子/pha/藤本玲未/フラワーしげる/穂村弘/本多真弓/正岡豊/枡野浩一/丸山るい/三上春海/光森裕樹/望月裕二郎/盛田志保子/柳原恵津子/山崎聡子/山下翔/山階基/山田航/山中千瀬/雪舟えま/吉岡太朗/吉川宏志/吉田恭大 (あいうえお順・敬称略、全100名) (左右社)
-
塚本邦雄『新版 百珠百華─葛原妙子の宇宙』
¥2,750
--- 新仮名遣いで読みやすくなった 塚本ワールドに最適な一冊 皆川博子さん激賞! 塚本邦雄に導かれ葛原妙子の宇宙を逍遙する これにまさる贅沢があらうか 深い教養の泉から湧き出づる叡智を養ひとした大輪の花々は洞察の力を芯に秘める 【著者プロフィール】 塚本邦雄(つかもと・くにお) 歌人。1951年に第1歌集『水葬物語』を刊行、岡井隆、寺山修司らと前衛短歌運動を展開。詩歌文学館賞、迢空賞など多数受賞。2005年没。 (書肆侃侃房)
-
みのわようすけ『今日というより凶な今日│地図版』
¥1,860
みのわようすけ『今日というより凶な今日』が、地図になりました。 各ページの地図上に番号が振られており『今日というより凶な今日』の話と対応しています。 関東から北海道、沖縄、韓国まで。 『今日というより凶な今日』の副読本となりますので、ぜひご一緒にお楽しみ下さい。 ・A4サイズ ・70ページ 『今日というより凶な今日』商品ページはこちら https://gatangoton.base.shop/items/17974839
-
みのわようすけ『まぶたの裏庭』
¥1,860
『今日というより凶な今日』の、みのわようすけの新境地。 お花見 先、始めています お花見 咲き始めています 2通りの意味に取れる言葉(詩)と、8mmフィルムで撮影した写真による構成。 ただの言葉遊びではなく、読み進めていくにつれ思考に入り込んで来る不穏さ。 世の中にある"二面性"の仮面の下が見えてきます。
-
『本ばかり読んできたけれど。』
¥1,500
SOLD OUT
BOOKNERD店主・早坂大輔氏による自家出版のエッセイ第二弾。 --- 何かに急き立てられるように、今まで生きてきた人生の自戒を込めて、ここ数年はほんとうに本ばかり読んできた気がする。かつては自分の体を通りすぎてゆくだけだったそれは、成分や滋養、それに少しばかりの毒が自分のなかに蓄積され、 腹にたまっていくようになった。だがそれは、読み手としての成熟とはいかず、ただいたずらに読むことの年月を重ね、歳を取ったことと、子を授かり、 親としての生育の義務を与えられたことが関係している気がする。 (本文より) 『羊をめぐる冒険』『夕べの雲』『娘の学校』『惑う星』……。生活、戦争、子育て、夫婦、商い、社会、環境、地球。ブルーにこんがらがったまま放り投げられた、惑いながら牛のように進むブックエッセイ。 BOOKNERD店主による、書き下ろし9篇(新聞連載3篇含む)を収録した、読書と思索を行ったり来たりする、日記のように書かれた読書エッセイ。 (BOOKNERD)
-
『いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。』
¥1,870
『わたしを空腹にしないほうがいい』の発売元である盛岡の書店、 BOOKNERDの店主・早坂大輔氏によるエッセイ集。 本にまつわる様々な想いが、ペーパーバックサイズ68ページにぎゅぎゅっと詰まっています。
-
『私が諸島である カリブ海思想入門』
¥2,530
--- 「なぜハイデガーやラカンでなければならない? 僕たちにだって思想や理論はあるんだ」 カリブ海思想について新たな見取り図をえがく初の本格的な入門書。 西洋列強による植民地支配の結果、カリブ海の島々は英語圏、フランス語圏、スペイン語圏、オランダ語圏と複数の言語圏に分かれてしまった。それらの国々をそれぞれ孤立したものとしてではなく、諸島として見るということ。カリブ海をひとつの世界として認識し、その独自の思想を体系化する画期的著作。これからのカリブ海思想研究のためのリーディングリストを付す。 【著者プロフィール】 中村達(なかむら・とおる) 1987年生まれ。専門は英語圏を中心としたカリブ海文学・思想。西インド諸島大学モナキャンパス英文学科の博士課程に日本人として初めて在籍し、2020年PhD with High Commendation(Literatures in English)を取得。現在、千葉工業大学助教。 (書肆侃侃房)
-
宇野なずき『願ったり叶わなかったり』
¥2,200
--- 誰ひとりきみの代わりはいないけど上位互換が出回っている 「死ぬほどでもなかった絶望、まっすぐ受け取れなかった希望。 美しくなかった日々の遺書は、不思議と明るくユーモラスで、そして美しい。」 ──麻布競馬場(作家) これまでに刊行した私家版歌集収録より選んだ100首に、 書き下ろし100首を加えて編集した宇野なずきの最新作、ついにリリース! 【歌集より】 僕だけがインターネットの亡霊で他のみんなは居酒屋にいる 人類の祈りはすべて神様の迷惑メールフォルダに届く わたくしは便利な道具でございます操作手順を誤って死ね 嫌な言い方をするならそうですね私は愛と呼んでいますが 死にたい 違う 死ぬくらいなら海のある町まで逃げて暮らすんだった 【著者について】 宇野なずき(ウノ・ナズキ) インターネットを中心に活動している歌人。 大阪府在住。 2014年1月から短歌を始め、 自主制作の歌集を複数発表している。 (短歌研究社)
-
短歌研究 2024/7
¥1,300
−−− 第67回「短歌研究新人賞」発表 受賞作 工藤吹「コミカル」30首 次席 津島ひたち「You know」 候補作 湯島はじめ「あなたの町に」/穴根蛇にひき「雪と雪の鵺」/石田犀「あるブルー」/梨とうろう「8週目の天気」/吉田懐「白い虚」 選考座談会 石川美南/黒瀬珂瀾/斉藤斎藤/千葉聡/横山未来子 最終選考通過作 佳作 予選通過作 /短歌研究新人賞受賞作一覧 7月の新作短歌集 30首=川野里子「蒼いマリア」/小佐野彈「君が詩になる」 20首=服部真里子「夜の戴冠」/工藤吉生「二六二から二八一」/塚田千束「花を刻む」/ショージサキ「脳内植物園」/平安まだら「金髪のガンガゼ」/佐クマサトシ「pseudo」 講演再録=現代短歌フェスティバルin奈良「激動する短歌│歴史から未来へ」(現代歌人協会主催) 坂井修一「コモンズと短歌」 連載 短歌とショートエッセイ シーズン2 仁尾智+宮田愛萌 猫には猫の、犬には犬の2 連載 吉川宏志|1970年代短歌史30 佐藤弓生・千葉聡|人生処方歌集58 短歌時評 川島結佳子「恋愛の歌はどこから?」 作品季評 第130回・後半=穂村弘(コーディネーター)/髙良真実/青松輝 歌集歌書評・共選=吉村実紀恵/上條素山 短歌研究詠草 東 直子 選 特選=薄暑なつ 準特選=大串靖子/米山惠美子/木々乃なつ/ツチヤタカユキ/浦上紀子/南出美由紀/ひびの祈り/浅井克宏/三田村広隆/坂野榮子/安藤欽子/鈴木れい子/阿久津千津子/下野たづ/須藤ゆかり/志村佳 第42回「現代短歌評論賞」募集要項 (短歌研究社)
-
穂村 弘『迷子手帳』
¥1,980
--- いつまでも迷子であり続ける人のための手帳です。これ一冊あれば、貴方もきっと迷子になれる。 「いつもインコを肩にのせている神秘的な少年」になろう、と考えたのだ。ぎゃー。何なんだ、それ。よせ。やめろ。でも、夢見る私はもう止まらない。ピーコちゃんを肩にのせて、おそるおそる玄関のドアを開けてみた。(本書より) 「北海道新聞」好評連載ほか、人気歌人の最新エッセイ全57篇。 (講談社)
-
仁尾 智『また猫と 猫の挽歌集』
¥1,980
--- 猫であく穴は猫でも埋まらないけど猫だけが入れるかたち 多くの猫を愛し見送ってきた猫歌人・仁尾智と、 多くの“猫飼い”の声を聴いてきた猫本専門店オーナー キャッツミャウブックス店主・安村正也が贈る 猫の挽歌集 (雷鳥社)
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!