2021/06/09 18:27

ついに、左右社さんから瀬戸夏子さんによる
『はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル』
が刊行されました!!
紹介はこちら

左右社さんは、学術書、エッセイから幅広く出版されていますが、詩歌の本も、話題の本が多くあります。
『はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル』以外の入門書、ご紹介していきます。


中でも、札幌の歌人・山田航さんの『桜前線開架宣言』は、1970年代以降の若手の歌人を、評論、プロフィール、作品も収録した、
大変話題の本でした。札幌という場所柄、弊店でも、初心者の方や短歌を知りたいと思った方には「まずこれ!」という感じで、
短歌の面白さ、幅広さ、ヤバさを伝える為、短歌界の地図のような役割を担ってくれていると思います。
『はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル』は、その続編、姉妹編となるような本で、更に多くの注目を集めています。
益々、多くの歌人、短歌愛好者の力強い導き手となってくれる事と思います。



また、続いて、桜前線開架宣言の俳句版ともいえる、
『天の川銀河発電所』も発売されました、気鋭の俳人、佐藤文香さんが、54人の俳句を厳選。
【おもしろい】【かっこいい】【かわいい】の章立てをして、
上田信治さん、小川軽舟さん、山田耕司さんとの「読み解き実況」でハードに掘り込んだ鑑賞も味わえます。




同じく左右社さんの『生き抜くための俳句塾』(北大路翼)も、ストロングでお勧めです!



続いて、『金曜日の川柳』は、ウェブサイト「ウラハイ=裏『週刊俳句』」の同名連載をまとめたもの。多数の現代川柳をまとめたアンソロジーは多くありません。333句収録、1ページ1句ごとに、樋口由紀子さんの詳細な解説がついていて、新たな世界を、驚きながら、楽しみながら、千本ノックのように進んでいく本。沼の入り口です。





短歌、俳句、川柳と、短詩系文学の入門書を網羅的に出版している左右社さん、今後も注目です!
あまり馴染みのない方には意外かも知れませんが、短歌、俳句、川柳は読み方やスタンスが全然違っていて、またがって詩作される方は、多くはありません。個々の魅力が発揮された一冊、ぜひそれぞれ味わっていただきたいです。(よ)