1/2

村井理子『兄の終い』

¥792 税込

なら 手数料無料で 月々¥260から

別途送料がかかります。送料を確認する

¥5,000以上のご注文で国内送料が無料になります。

2025年11月に映画化!
著者が体験した、怒涛の5日間の記録。
web『考える人』にも著者と兄との関係が記されています。
https://kangaeruhito.jp/article/13299

---
一刻もはやく、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう。
憎かった兄が死んだ。
残された元妻、息子、私(いもうと)――怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。
「わたくし、宮城県警塩釜警察署刑事第一課の山下と申します。実は、お兄様のご遺体が本日午後、多賀城市内にて発見されました」

ーー寝るしたくをしていた「私」のところにかかってきた見知らぬ番号からの電話。「私」にとって唯一の肉親であり、何年も会っていなかった兄の訃報を告げるものだった。第一発見者は、兄と二人きりで暮らしていた小学生の息子・良一。いまは児童相談所に保護されているという。

いつかこんな日が来る予感はあった。兄は金銭的にも精神的にも、迷惑ばかりかける人だった。二度目の離婚をし、体を壊し、仕事を失い、困窮した兄は、底から這いがることなく、たった一人で死んだのだった。
急なことに呆然としている私に刑事は言った。
「ご遺体を引き取りに塩釜署にお越しいただきたいのです」
兄の人生を終うため、私(いもうと)、元妻(加奈子)、そして兄の息子(良一君)の5日間の修羅場が幕を開ける。遺体を引き取り、火葬し、ゴミ屋敷と化している故人のアパートを整理し、引き払う。そして何より、良一の今後のことがある。
わかり合えなくても、嫌いきることなど、できない。
どこにでもいる、そんな肉親の人生を終う意味を問う。

(CEメディアハウス)

商品をアプリでお気に入り
  • レビュー

    (336)

  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥792 税込

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      セール中の商品
        その他の商品