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笠木拓『オランジェット』

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第一歌集『はるかカーテンコールまで』で現代歌人集会賞と高志の国詩歌賞を受賞した著者の第二歌集。

装丁:花山周子
栞:川野里子 黒瀬珂瀾 初谷むい

「笠木拓という作者は、こんなにもふとぶとと言葉と命を太らせ、命がけで言葉の「遊び」を尽くそうとしている。怖いな、と思う」(川野里子)

「どうがんばったって、世界は悲しい。だが、悲しい世界を生きていくとき、その悲しさを自覚していることは強さだと思う」(初谷むい)

【収録歌より】
濃くうすく色づきながら夏空は慣らし保育のように暮れゆく
きみといるといつもかもめが背景を奥へゆく なぜかな さよなら
てのひらに立てたるあわで面の皮すなわちメンズBB落とす
においから桜はひらきこの星にいつか途絶える観測史あり
うつつにもゆめにもひとのおもかげのたちあおいたちあおいたそがれ

【著者プロフィール】
笠木拓(かさぎ・たく)
1987年、新潟県糸魚川市生まれ。石川県野々市市で育つ。第一歌集『はるかカーテンコールまで』(港の人、2019年)で第2回高志の国詩歌賞、第46回現代歌人集会賞。富山市在住。現在は所属なし。

(書肆侃侃房)

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