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鈴木晴香『サーカスは一度きり』
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ミラーボールわたしがあなたに反射してあなたをひからせることもある
好きと言ったって
好きってことにはならないことを
短歌とかそういうものが教えてくれるーー今泉力哉(映画監督)
一輪車、空中ブランコ、玉乗り、火の輪くぐり、綱渡り……私たちの生はサーカスのように、危険と隣り合わせの美しさをはらんでいる。『夜にあやまってくれ』『心がめあて』につづく新作252首を収録した、待望の第3歌集。
〈収録短歌より〉
銀色のスプーンをくちに入れるとき、こうやって銃口を、つめたい
この部屋の鍵をあなたに渡しつつ「思うのとは反対に回して」
こわくない 西瓜のほうに目隠しをしてあげたからここまでおいで
うつくしい自動翻訳くちびるを流れる音のすべてがことば
わたしがきみのきみがわたしの終電を検索してた二千年の夜
降り続けていいって誰か言ってあげて 雪よ、すべての恋を隠せよ
【著者プロフィール】
鈴木晴香 (スズキ・ハルカ)
1982年生まれ、東京都出身。短歌結社「塔」所属。芸術と科学リエゾンユニットKYOTO、「西瓜」同人。
2019年、パリ短歌イベント短歌賞にて在フランス日本国大使館賞受賞。歌集に『夜にあやまってくれ』『心がめあて』『荻窪メリーゴーランド』(木下龍也との共著)、短歌アンソロジー&ショートストーリー『ところで、愛ってなんですか?』がある。
(左右社)
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