青木亮人『近代俳句の諸相』

俳句研究者として活躍する、青木亮人さんの評論集です。

評論集というと堅めの印象があって、あまり触れない方も多いのですが、この本はどのような方にもお薦めしたいです。

1つはモチーフ。正岡子規、高浜虚子、尾崎放哉、山口誓子、中村草田男、石田波郷、菖蒲あや。短詩系文学の門を叩く人が避けては通れない人たちをピックアップ。生涯や活動の流れのポイントや、ターニングポイント、動機を驚くほどコンパクトにまとめてくれているように思います。

魅力のもう1つはカジュアルさ。いわゆる研究者向けの学術論文の様な堅さやマニアックさ(それはそれで楽しいのですが!)よりは、その俳人の人となり、全体像をサクッと掴めるような核心部分を鋭く、項目にして
紹介してくれている印象です。とはいえ、エッセイではなく評論なので軸足は常にニュートラル。このまま鵜呑みにして知識に良さそうだ!という安心感、研究に裏付けられた信頼感を掴みながら読み進められます。

既に実作をしている方の筋力増強に!
俳句ってなんだろう?と、真面目に考え始めたニューカマーの皆さんに!
広くお薦めしたい1冊です。

¥ 2,500

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