越智友亮『ふつうの未来』 | がたんごとん

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越智友亮『ふつうの未来』

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ゆず湯の柚子つついて恋を今している

よく、どさっと俳句が届いたものだった。私は簡単に、いいわね、などとは言わなかった。ダメ出しを繰り返した。彼はめげなかった。――池田澄子

若手俳句アンソロジー『新撰21』『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』でも軽やかな口語俳句で注目を集めた著者、待望の第一句集。みずみずしい青春時代から、大人になった「未来」への変遷を鮮やかに描きだす230句。

〈収録句より〉
冬の金魚家は安全だと思う
思い出せば思い出多し春の風邪
いい風や刈られてつつじらしくなる
コーラの氷を最後には噛む大丈夫
ひこばえや喉は言葉を覚えている
肝臓の仕事思えば金亀虫
きりぎりす眠くても手紙は書くよ
さくらさくら吸う息に疫病居るか
風光る消毒疲れなる指に
枇杷の花ふつうの未来だといいな

〈著者プロフィール〉
越智 友亮(おち・ゆうすけ)
一九九一年  一月十六日広島市生まれ
二〇〇三年  甲南中学校在学時に句作開始
二〇〇六年  第三回鬼貫青春俳句大賞受賞
二〇〇七年  池田澄子に師事
共著に『セレクション俳人プラス 新撰21』(二〇一〇年 邑書林)
『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』(二〇一七年 左右社)

(出版社:左右社)

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