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岡井隆『岡井隆の忘れもの』

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斎藤茂吉、森鷗外、正岡子規、与謝野鉄幹・晶子、
種田山頭火、ベンヤミン、多和田葉子、
穂村弘、高橋睦郎、大岡信、北川透、
石原吉郎、荒川洋治、平出隆、蜂飼耳……などの人々に言及。

時代の表現者たちを自在に、
時にやさしく、時に鋭く読み解いていく。

岡井隆の忘れものは、岡井隆の遺言であり、
日本語の美しさへのあらゆる賛美である。


詩の美しさを支えるのは、詩の背後の時代でもあるのだ。
いい詩を、まことにいい詩として解読できたとすれば、その時代がわかったともいえるのである。
―岡井 隆

【章立て】
暗黒救済のメッセージ/美しき時代の詩歌/孤心とうたげ/詩歌句の未来/詩における物語性/啄木の方法
/対談 岡井隆『暮れてゆくバッハ』を読む/人生の贈りもの
コラム6点も収録

【著者プロフィール】
岡井 隆(おかい・たかし)
1928年名古屋市生まれ。慶應義塾大学医学部卒。内科医。医学博士。1945年17歳で短歌を始める。翌1946年 「アララギ」入会。1951年現在編集・発行人をつとめる歌誌「未来」創刊に加わり、逝去直前まで編集・発行人をつとめる。1983年歌集『禁忌と好色』により迢空賞受賞。2010年 詩集『注解する者』により高見順賞を受賞。2015年『暮れてゆくバッハ』(書肆侃侃房)。『『赤光』の生誕』など評論集多数。日本藝術院会員。2020年7月10日心不全のため死去。享年92歳。2022年に遺歌集『阿婆世』(砂子屋書房)が刊行される。

(書肆侃侃房)

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