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井上法子『永遠でないほうの火』

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新鋭短歌シリーズ25
『永遠でないほうの火』
井上法子
監修:東 直子

拝啓 いとおしい日々
みずから迷子になるひとは本当の美しさを知っている。
(三角みづ紀)

言葉が奏でる究極の結晶
そのしずかな光の中で、深い祈りが燃えている。
(東 直子)

【自選短歌五首】
どんなにか疲れただろうたましいを支えつづけてその観覧車
月を洗えば月のにおいにさいなまれ夏のすべての雨うつくしい
煮えたぎる鍋を見すえて だいじょうぶ これは永遠でないほうの火
ふいに雨 そう、運命はつまずいて、翡翠のようにかみさまはひとり
ぼくを呼んでごらんよ花の、灯のもとに尊くてもかならず逢いに行くさ

【著者プロフィール】
井上 法子
1990年7月生まれ。福島県いわき市出身。明治大学文学部卒業。立教大学大学院修士課程修了。東京大学大学院博士課程在学中。2009年早稲田短歌会入会。2013年第56回短歌研究新人賞次席

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