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大島史洋『藍を走るべし』
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実景や状況をそのまま言葉に定着させるのではなく、それを(過剰に)自身(の理想)に引き付けてべつのものに転換してしまうありよう、それが「観念」化ということではないかと思う。そのようにとらえたとき、『藍を走るべし』はいかにも観念に充ちている。そしてそれを促すエネルギーの源に「若さ」がある。(染野太朗「解説」より)
ひそやかにひとりの苦悶の暮れゆけば雷とどろきて夜を走るべし
いま僕におしえてほしいいちにんの力のおよぶ国のはんいを
かぎろいの燃えたつなかに塔はたち 登れ君らにたおされるまで
(現代短歌社・第一歌集文庫)
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