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くろだたけし『踊れ始祖鳥』

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「第2回ナナロク社あたらしい歌集選考会」にて、木下龍也選出のくろだたけしの第一歌集！

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◎帯文　木下龍也
くろださんは穴の入口で世界を見つめている。
穴の底から僕は言う。
くろださん、そこからどんな風景が見えますか、
これからどんな風景を見ますか、
できればその目を、僕にください。

◎本書より5首
踊ってるところを石にされちゃって始祖鳥なんて呼ばれています
なだらかな坂をだらだらのぼるうち忘れるはずと思われている
生きている者が死ぬのを待っている土はそういう役割だから
ちょうどいいカバンが欲しくなるたびに間違いがちな僕の大きさ
奪いあうボールに触れることもなく離れて立っていても少年

【著者プロフィール】
くろだたけし
1965年生まれ。熊本県在住。本書が初の著書。
2017年より作歌をはじめる。

（ナナロク社）