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短歌研究 2024/10
¥1,200
−−− 【10月の新作作品集】 第六十回短歌研究賞受賞後第一作 五十首 坂井修一「擁腫」 山田富士郎「二つの光」 二十首 水原紫苑「復活のうた」 三十首 平井 弘「憂さばらし」 六十首 雪舟えま「家読みシガとクローンナガノー凍土二人行黒スープ付き(短歌版)」 三十首 小野田光「茄子紺の祈り」 十首 本条 恵「ルームツアー」/ファブリ「くずしのマホウ」/穴根蛇にひき「わたしの生物学上の竹たち」 五十首 石井辰彦「五つの海の傳說」 第四十二回 「現代短歌評論賞」発表 受賞作=竹内 亮「仮想的な歌と脳化社会ーー二〇二〇年代の短歌」 選考座談会 川野里子/松村正直/土井礼一郎/寺井龍哉 次席=奥村鼓太郎「アリーナが消失する前に」 現代短歌評論賞受賞作一覧 特集 「口語短歌の詠嘆」の研究 髙良真実「冗語と詠嘆性への回帰」/牛尾今日子「詠嘆しない」/相田奈緒「発声と呼吸、その再現可能性」/郡司和斗「短歌のなかの句読点」/大塚 凱「霞の道」/土岐友浩「心をめぐって」 詠嘆をめぐる座談会 連載 吉川宏志「1970年代短歌史」33 仁尾 智+宮田愛萌「猫には猫の、犬には犬の シーズン2」5 佐藤弓生・千葉 聡 「人生処方歌集」61 書評 東野登美子:渡英子歌集『しづかな街』 近藤かすみ:道浦母都子歌集『あふれよ』 依光ゆかり:山本忠男歌集『潮岬』 大西淳子:川島結佳子歌集『アキレスならば死んでるところ』 寺井淳:一ノ関忠人歌集『さねさし曇天』 川田茂:太田二郎歌集『季節の余熱』 落合けい子:高野公彦著『歌の魅力の源泉を汲む』 藤島秀憲:彦坂美喜子著『春日井建論』 短歌時評=田村穂隆「新しい批評語」 作品季評(第132回・前半)=小池光(コーディネーター)/花山周子/島田幸典 俵 万智「白き父」/阿木津 英「日本の〈うた〉」/浦河奈々歌集『硝子のあひる』 歌集歌書評・共選=桜井健司/浪江まき子 短歌研究詠草 島田修三 選 特選 北野美也子 準特選 今井美紀子/柴田和彦/瑞慶村悦子/浅井克宏/坂本捷子/田﨑千草/遠山ようこ/伊藤文栄/渡良瀬愛子/藤原はるか/木村照子/四葉るり子/松永 努/田北明大/服部秀星/石橋佳の子 第68回「短歌研究新人賞」募集要項 (短歌研究社)
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詩と短編小説『黎明通信 [RAE-MAE SIGNALS]』川野芽生 高田怜央
¥1,650
--- 海辺を散歩する小説家と、海辺に思いを馳せる詩人。 川野芽生と高田怜央が織りなす「海」の感触。 小説家・川野芽生と詩人・高田怜央が「海」をモチーフに書き下ろした詩と短編小説のコレクション。本作では、川野による初の連作詩、高田による初の短編小説も収録。さらに幻のコラボレーション作品「竜胆に就いて/On Rindoh」を巻末に掲載。本体冊子、蛇腹状の小冊子、短歌二首を印字した蔵書票の3点セット豪華仕様(造本・デザイン:霧とリボン)。
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川野芽生『星の嵌め殺し』
¥2,200
--- 優美さに内包する痛み、気高く眩い光を放つ言葉の乱反射。第一歌集『Lilith』から4年、いま最も注目される歌人・作家の第二歌集、ついに刊行! 【著者プロフィール】 川野 芽生 (カワノ メグミ) 1991年生まれ。連作「Lilith」で第二九回歌壇賞受賞。第一歌集『Lilith』で第六五回現代歌人協会賞受賞。著作に『無垢なる花たちのためのユートピア』、『奇病庭園』、『Blue』など多数。 (河出書房新社)
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『隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ』シリーズ「あいだで考える」
¥1,540
--- 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ 「あいだで考える」 正解のない問いを考え、多様な他者と生きる。 --- 『隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ』斎藤 真理子 いま、韓国の文学、音楽、ドラマや映画に惹かれ、その社会や言語に関心を持つ人はますます増えている。本書では、著者が韓国語(朝鮮語)を学び始めた背景、この言語の魅力、痛みの連続である現代史と文学の役割、在日コリアンと言語のかかわりなどを、文学翻訳の豊かな経験から親しみやすく語る。文字、音、声、翻訳、沈黙など、多様な観点から言葉の表れを捉え、朝鮮半島と日本の人々のあいだを考える1冊。(装画:小林紗織) [著]斎藤 真理子(サイトウ マリコ) 1960年新潟県生まれ。韓国文学の翻訳者。著書に『本の栞にぶら下がる』(岩波書店)『曇る眼鏡を拭きながら』(くぼたのぞみとの共著、集英社)『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)、訳書にハン・ガン『別れを告げない』(白水社)チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)パク・ミンギュ『カステラ』(共訳、クレイン)ほか多数。 (創元社)
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『ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ』シリーズ「あいだで考える」
¥1,540
--- 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ 「あいだで考える」 正解のない問いを考え、多様な他者と生きる。 --- 『ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ』いちむら みさこ 著者は公園のテントに20年以上暮らし、ほかのホームレスたちと共に生きる場をつくりながら、ジェントリフィケーションやフェミニズム、貧困などをめぐる活動をしてきた。本書では、公園や路上での生活や、ほかのホームレス女性たちとの営み、街の再開発とそれに伴うホームレスの追い出し、ホームレスへの襲撃などを伝え、現代社会の風景の中の「見えているのに見えないことにされているもの」「隠されているもの」「消されたもの」について、読者に語りかける。(装画:いちむらみさこ) [著]いちむら みさこ(イチムラ ミサコ) 2003年から東京都内の公園のブルーテント村に住み、仲間と共に物々交換カフェ「エノアール」を、また、ホームレス女性のグループ「ノラ」を開く。国内外でジェントリフィケーションやフェミニズム、貧困などをめぐる活動をしている。著書に『Dearキクチさん、ブルーテント村とチョコレート』(キョートット出版)、責任編集書に『エトセトラ VOL.7 くぐりぬけて見つけた場所』(エトセトラブックス)がある。『小山さんノート』(エトセトラブックス)編者の「小山さんノートワークショップ」メンバー。 (創元社)
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『生きのびるための事務』坂口恭平 原作/道草晴子 画
¥1,760
--- 芸術家でも誰でも、事務作業を疎かにしては 何も成し遂げられない。 夢を現実にするたった一つの技術、 それが《事務》です。 この作品は作家、建築家、画家、音楽家、 「いのっちの電話」相談員として活動する 坂口恭平が若い頃に出会った優秀な事務員・ ジムとの対話で学び、人生で実践した方法を 記したテキストを原作にコミカライズして、 《事務》ってめちゃくちゃ大事! ってことが漫画でわかる本です。 「自分に自信がない」 「ハードルを高く設定しがち」 「悩んで行動に移せない」 足らないことは《事務》でした。 【目次】 はじめに ジムとの出会い 第1講 事務は『量』を整える 第2講 現実をノートに描く 第3講 未来の現実をノートに描く 第4講 事務の世界には失敗がありません 第5講 毎日楽しく続けられる事務的『やり方』を見つける 第6講 事務は『やり方』を考えて実践するためにある 第7講 事務とは好きとは何か?を考える装置でもある 第8講 事務を継続するための技術 第9講 事務とは自分の行動を言葉や数字に置き換えること 第10講 やりたいことを即決で実行するために事務がある 第11講 どうせ最後は上手くいく あとがき (マガジンハウス)
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『AIは短歌をどう詠むか』
¥1,034
--- 短歌AIを開発しながら考えた、人間だけにできること、AIにしかできないこと。 「型」と「らしさ」を身につけるには? AIが学んでいく姿から、短歌の面白さも見えてくる! 令和の世で、空前のブームとなっている「短歌」。 そしてもはや私たちの日常にも深く入り込んでいる「AI」。 感情を持っていないはずのAIが、 どうやって、まるで人のように短歌を詠めるようになるのか? そこで見えてきたAIと人との幸福な関係性とは? <短歌AI>の開発に心血を注いできた、気鋭の研究者がわかりやすく解説します。 短歌とAI、いずれもへの扉を開いてくれる本! (講談社)
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永田和宏『現代秀歌』
¥1,122
--- 佐藤佐太郎から塚本邦雄、穂村弘へ──「今後百年読まれ続けて欲しい」、主として戦後の秀歌百首を編む。 大好評を得た『近代秀歌』の続篇として、「今後100年読まれ続けて欲しい」、主として戦後の秀歌100首を編む。佐藤佐太郎や近藤芳美から、塚本邦雄、寺山修司、岡井隆、そして俵万智から穂村弘へ。大きな変化を経た時代に、歌人たちは何を感じ、何を試みてきたか? 著者ならではの視座から、歌の現在を、そして未来を語る一冊。 (岩波書店)
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小関茂『宇宙時刻』
¥2,200
SOLD OUT
--- 昭和期に活動していた謎多き口語自由律の歌人、小関茂。 彼が生前に遺した不思議な魅力を放つふたつの歌集をひとつにまとめて復刻。 【収録歌より】 一人の俺は野垂れ死んで夜通し唄っていたばかの方は生きてるらしいな 俺は俺に唾を吐きかけた。だがやっぱり俺を抱きしめていた 俺はあぶなく茶碗をわるところだったので、窓から茶をぶちまけた ヨーヨーをやってみた。誰も満足に出来ないのでみんなそれで満足した おやここにも腰ぬけ人生よしなよ坊やと手をふる親父もインテリか 紙も活字も見るさえいやな午後は鉛筆を十本ほど削るのがいいんだ 愛とか恋とか生活とかいってもしょせんは餌と子孫のための五十年です こんな夜も人工衛星は回っているのねうん彼も自然の一部になったからね ポチよついてくるか。俺ときてもなんにもないぞ、北風と星とあるのみだ 光年という時間と距離を越えてゆく人類の日まで滅びずにあれ 【栞】 pha『人間社会への墜落』 東直子『眺めていると透明になる』 町田康『心の真の形』 【著者紹介】 小関茂 (コセキ・シゲル) 1908年2月12日、北海道旭川生まれ。 1923年に上京し、職を転々とする。 1929年「詩歌」に入り前田夕暮に師事。1931年に東京電機学校卒業。 戦後は「人民短歌(新日本歌人)」や「地中海」の創刊に参加した。 歌集に『小関茂歌集Ⅱ』『小関茂歌集Ⅲ』、小説に『大雪山』、そのほか科学小説・論説など多数執筆。 1972年7月11日没。 (点滅社)
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『ひめごと 百合俳句アンソロジー』
¥500
〈百合俳句アンソロジー〉「ひめごと」 --- vol.1 ◎20句連作 ばいばいの手 音無 早矢 解釈 森 舞華 逃避行 雨霧 あめ 補講 松本てふこ 誘蛾灯 西 希 ほか、作品評・作品・一句評・作者Q&Aなど --- vol.2 ❖連作 恋愛譚 森 舞華 魔法少女の憂鬱♡ 雨霧 あめ 映画『ソウルメイト/七月と安生』『ソウルメイト』を観た 松本てふこ ボタン 音無 早矢 ❖作品評 一句評 作者Q&A
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短歌アンソロジー『月のうた』
¥2,200
SOLD OUT
『海のうた』に続く、アンソロジーシリーズ第2弾。 心に浮かぶ100通りの月。 --- 月を見つけて月いいよねと君が言う ぼくはこっちだからじゃあまたね――永井祐 どこから開いても〈月〉がみつかる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 夜をみあげれば、ほそい月、まるい月、あかるい月、みえない月、おおきな月、とおい月、つめたい月、もえる月……うつろう月のもとに100人の歌人がうたった、わたしだけの月のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 月を見つけて月いいよねと君が言う ぼくはこっちだからじゃあまたね――永井祐 どこから開いても〈月〉がみつかる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 夜をみあげれば、ほそい月、まるい月、あかるい月、みえない月、おおきな月、とおい月、つめたい月、もえる月……うつろう月のもとに100人の歌人がうたった、わたしだけの月のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 (左右社)
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【サイン本あり】門脇篤史『自傾』
¥2,970
--- 『微風域』から5年。人知れず地に湧く水のごとく静謐たらんとする第2歌集。 朝といふひとひのはたて細挽きのキリマンジャロに湯はしづみこむ 誕生のときから冷えてゐたやうなソーセージパンをひとり食みをり 宰相たりしひと撃たれける道の辺に南都まほろば証券聳ゆ モンブランひかりの中に並み立ちてわづかにちがふ栗のかたちは 全集の端本をひとつ売るやうに故郷のことをあなたに話す (現代短歌社)
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近藤聡乃 『一年前の猫』
¥2,200
--- 『A子さんの恋人』『ニューヨークで考え中』で人気の漫画家・アーティストの近藤聡乃さん。 一緒に暮らす猫たちとの生活を描いたエッセイ7編と、 魅力的なカラーイラスト約20点を、本文、巻末の蛇腹、特典シールなど随所に収録した小さな作品集です。 【仕掛けが盛り沢山!】 文庫サイズの上製本に、金の箔押し、巻頭と巻末にはそれぞれ、二つ折り、蛇腹(四つ折り)の別丁扉付き。 さらに、特典シールも全ての本に挿み込み。すてきな小箱のような一冊です。 【本文より】 ニューヨークはもう冬である。今日の猫たちは一年たったら一年前の猫になる。来年もたぶん私は猫たちの誕生日を祝うのを忘れてしまうけど、一年前の猫たちの小さな声やあたたかさを忘れることはないだろう。 【プロフィール】 近藤 聡乃|KONDOH Akino 1980年千葉県生まれ。2000年にマンガ家デビュー後、アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐にわたる作品を国内外で発表している。主な著書に、コミックス『はこにわ虫』(青林工藝舎)、『A子さんの恋人』全7巻(KADOKAWA)、『ニューヨークで考え中』1〜4(以下続刊・亜紀書房)、作品集『近藤聡乃作品集』、エッセイ集『不思議というには地味な話』(ともにナナロク社)など。 (ナナロク社)
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短歌研究 2024/9
¥1,200
−−− 【第六十回 「短歌研究賞」発表】 受賞作掲載 坂井修一「鷗外守」/山田富士郎「UFO」 講評 馬場あき子/佐佐木幸綱/高野公彦/永田和宏/小池 光 【9月の新作作品集】 三十首 栗木京子「なでしこの鉢」/三枝浩樹「夏の風立つ」/梅内美華子「鳩の巣」 二十首 田宮朋子「海潮音」/玉井清弘「河口」/岡崎裕美子「二〇二四年、諏訪へ」/井上法子「ノスタルジア」/平出 奔「この夏のどこへも行かなかった旅の短さとその前後について(2)」 十首の世界 井口可奈「すずしくなくてつめたい」 /伊舎堂 仁「なんかこうなる」/岩倉 曰「一旦外へ」 /貝澤駿一「サスペンデッド」 /瀬口真司「瀬口真司のローリング・トゥエンティーズ」/田中翠香「神々の夏フェス」/辻 聡之「あかるさへ」/濱松哲朗「夏のいろくづ」 /久永草太「薬味」/森山緋紗「Ylang Ylang」 追悼と検証 村木道彦「ショート・ランナーの『永遠』」 作品十首 再録 「緋の椅子」 寄稿 加藤治郎「村木道彦、自意識の書」/本多正一「せいねんのあとの夕闇」 ルポ 八塚慎一郎「新詩型ライトハイクが結ぶ言葉」 連載 吉川宏志「1970年代短歌史」32 仁尾 智+宮田愛萌「猫には猫の、犬には犬の シーズン2」4 佐藤弓生・千葉 聡 「人生処方歌集」60 書評 高山邦男│三井修歌集『天使領』 川谷ふじの│中村森歌集『太陽帆船』 勺 禰子│影山美智子歌集『白梅玄冬』 畑 彩子│植田珠實歌集『灰桜』 竹中優子│岡本真帆歌集『あかるい花束』 斉藤 梢│長澤ちづ歌集『振り子の時計』 竹村公作│鈴木正樹歌集『砂丘は動く』 紺野万里│仰木奈那子著『亡き子とともに生きる』 瀬口真司│浦川通著『AIは短歌をどう詠むか』 短歌時評=田村穂隆「「定石」とのつきあい方」 作品季評(第131回・後半)=栗木京子(コーディネーター)/田村元/錦見映理子 島田幸典「島の街」/今野寿美「定石」/黒木三千代歌集『草の譜』 歌集歌書評・共選=吉村実紀恵/上條素山 短歌研究詠草 大辻隆弘 選 特選 上嶋晴美 準特選 多治川紀子/鈴木れい子/青山奈未/さとうきいろ/須藤ゆかり/ともえ夕夏/青羽香里/長谷井慶子/角田春美/菊地愛佳/河原美穂子/熊野久美/松岡江威子/藤田健二/福田浩子/熊谷 純 (短歌研究社)
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【サイン本あり】藪内亮輔『心臓の風化』
¥2,640
--- 現代歌人シリーズ38 空をゆく鳥、雪がふり傘をさすあなた 心臓は風化しない 藪内亮輔久びさの第二歌集は恐ろしいほどの虚無と死を孕んで差し出される。 世界中に戦争の火種が見え隠れする今、歌は痛みであり、出血を伴うかなしみである。 【収録歌より】 沁み込んだ――滴(しづく)が。甃(いし)に。手のひらに。―― 血液といふ出口なき川 名を持つてしまつた君が名を持たぬ花を掲げて その燃える赤 唇あまた滅びてのちに一度だけふれし夜雨に海がけぶれり 最初からこの世は地獄 あきらめよ びたびたと魚(いを)のやうに降る雨 のどぼねは焼き滅びをり花はなほ 夏に降り積むまぼろしの雪 【著者プロフィール】 藪内亮輔(やぶうち・りょうすけ) 1989 年、京都生まれ。 2008 年、京都大学 1 回生のとき、島崎健の和歌の授業に感銘を受け、翌年度に京大短歌、塔短歌会に入会。 2011 年、「海蛇と珊瑚」50 首で第 57 回角川短歌賞次席。2012 年、「冬の鷺」30 首で塔短歌賞、「花と雨」50 首で第 58 回角川短歌賞をそれぞれ受賞。同年、同人誌「率」に 2 号より参加。 2018 年、第 1 歌集『海蛇と珊瑚』(角川書店)を刊行。2019 年、同歌集で第 45 回現代歌人集会賞を受賞。2020 年、第 66 回角川短歌賞より選考委員を担当。 (書肆侃侃房)
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【サイン本あり】小俵鱚太『レテ/移動祝祭日』
¥2,420
--- レテ それはかんぺきな夏。それはまたthe very best みたいなやつだ 第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞! 新しい平熱 人は皆、四季の中に生きている。そのことを小俵さんはとても素直に受け止める。 花鳥風月を高らかに歌い上げるのでない、さりとて照れることもなく短歌に落とし込む。 ときに無駄や余白も厭わないその手つきは「平熱」「等身大」とでも言い表せられるけど、どこか「新しい平熱」とでも呼ばないと気が済まないものがここにはある。 ――長嶋有 【収録歌より】 夢だから告白できる汀にてあり得ぬほどの桜貝散る 善人じゃないと気づいて人生はようやく冬の薔薇に追いつく 海の日は移動祝祭日だから今年のハルは海の日生まれ それは別離の、別離のそれは川となる川を渡って家まで送る 【栞】 江戸雪「祝祭と別離と」 内山晶太「一首一首の丘」 近江瞬「〝本当〟の心、〝本当〟の世界」 瀬戸夏子「ふたつの川」 【著者プロフィール】 小俵鱚太(こたわら・きすた) 1974年12月生まれ。横浜市在住。 2018年8月に短歌と出会う。「短歌人」、「たんたん拍子」所属。 第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞。 (書肆侃侃房)
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【サイン入り】佐々木 紺『平面と立体』
¥2,530
第十三回北斗賞、佐々木紺さんの第一句集『平面と立体』。 書き出しのほどけるやうに花ミモザ 春風に余韻のながき言語かな 薫風のなか血の沸いて老女たち 透明感があって、静謐で、美しいイメージの俳句。すっと、流れる水のように自然に入ってくるのだけれど、ほどける書き出し、余韻の長い言語、血の沸く老女、など、本来なら異物感も起きそうな強い言葉も、文体の中になめらかに包みこまれています。 寒天の平面を蜜すべりきる 降参の背後狐火だらけなり 花冷やフルーツサンドやすませて 美しさの根源には、常に時間や動きを感じさせる捉え方や、仄かに幻想的な比喩や、科学的な語彙による抽象性もまた、風通しをよくしている気がします。 平面の淋しさに摘む蓬かな 咬合の悪き一族星月夜 時に壮大で、抒情的でもあり、大きな射程を捉える句集。一句一句、思わずページを捲る手を止めてしまう1冊です。(よ) --- 【著者コメント】 7年間で書いた274句を収録した句集です。 装丁が真っ白い紙に透明の帯で、シンプルなものですが褒めていただけることが多いです。 句は軽やかでおどろきがあり、どこか澄んだ読み心地のあるものを目指して作っています。 探梅や水面は雲をゆるく溶き 花冷やフルーツサンドやすませて 生き延びるため森を描く冬の画布 【著者プロフィール】 佐々木 紺 2022年「おぼえて、わすれる」150句にて北斗賞を受賞 2023年「雪はまぼろし」20句にて豆の木賞を受賞 2023年10月―2024年2月 大阪の葉ね文庫にて「夜の速度」(山口斯×佐々木紺)と題して俳句の展示開催 2024年5月以降、島根にて展示予定
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『生 = 創 × 稼 × 暮』(イキル ハ ツクル カケル カセグ カケル クラス)
¥1,980
北海道森町を拠点とする「かくれんぼパブリッシング」の記念すべき1冊目の書籍。 あんこや、書店店主、薪ストーブ職人など、さまざまな形で創作活動を行う19名の「創作・生計・暮らしのバランス」が綴られています。 道は一つではなく、どんな道を選んでも悩み迷いながら進んでいくのだということ。 人生の岐路に立つ人を勇気づけてくれる本です。
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『まいだーん』vol.10
¥800
SOLD OUT
三井修が発行人を務める、短歌同人誌『まいだーん』。 アラビア語で「広場」を意味する本誌に集うのは、現代歌壇でも活躍する実力ある面々。 約40ページとコンパクトながら、読み応えのある内容です。
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月野ぽぽな『人のかたち』
¥1,980
SOLD OUT
--- 第28回現代俳句新人賞、第63回角川俳句賞受賞の著者・待望の第一句集。 月野ぽぽなはニューヨークに暮らして、俳句という最短定型の民族詩を、日本人である自分の体(私は肉体とも身心とも言う)で消化しようとしている。ーー金子兜太 〈収録句より〉 街灯は待針街がずれぬよう 鳥よりも高きに棲むを朧という ぶらんこの鉄に戦歴あるだろうか 母を地に還し椿の蕊そろう ピッチカート蛍ピッチカート蛍 草の先から夕焼のひとしずく エーゲ海色の翼の扇風機 一匹の芋虫にぎやかにすすむ 月を見るおいしい水を飲むように 途中下車してしばらくは霧でいる 初冬やヘブライ文字は火のかたち 凍つる夜をピアノの音の密ひかる もうすぐで雪のはじまりそうな肌 ゆらゆらと初湯のところどころ夢 待春の自由の女神前のめり 【著者プロフィール】 月野ぽぽな (ツキノ・ポポナ) 1965年 信州伊那谷生まれ 1992年より 米国ニューヨーク在住 2002年 句作開始 2004年 「海程」入会 金子兜太に師事 2010年 第28回現代俳句新人賞受賞 2017年 第63回角川俳句賞受賞 現在 「海原」「豆の木」「青い地球」「平」同人 現代俳句協会会員 (左右社)
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『空き箱』著:福永星 写真:高田祐里
¥1,870
--- 旅のあいまや、眠る前、何もしたくない時にも...... 心地よい「からっぽ」の時間に、そっと近くにいてくれる詩と写真。 ずっと昔から大事にしまっておいた宝箱のような、そんな詩集ができました。 開けるまで、そこには何も入っていない。 何をしまって、どこに置いたかも覚えていない。 大切なものを箱にしまっては忘れていくように、 いつか通りすぎたかもしれない景色を そっと訪れてみてください。 ーー「まえがき」より 【著者プロフィール】 福永星 (フクナガ・セイ) 1981 年、神奈川県生まれ。編集者である両親の影響で、幼少より多くの本に囲まれて育つ。特に多かったのは絵本で、現在のキャリアに少なからず影響を与える。プランナー/アートディレクターとして、主にブランディングやPR を手がけながら、写真家との共創による作品制作を続ける。2023年、高田祐里との共著『あなたがそこからみる今日は』(左右社)を刊行。 高田祐里 (タカダ・ユリ) 1987 年、長崎県生まれ。多摩美術大学卒。広告制作会社を経て、2022 年に独立。コマーシャルフォトグラファーとして広告写真の撮影に携わる傍ら、ライフワークでは人と暮らしに視点を置いた作品を制作。現代の風景を主軸に、時の流れや物の在り処を感情表現として写し出す作品づくりを行っている。 (左右社)
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【サイン入り】堀静香『がっこうはじごく』
¥1,760
--- 学校って変な場所だよね 生徒はつまらない校則を守る。教員はつまらない装いをする。お互いが茶番劇であることを承知のうえで、多くの教室はそうやって均されている。 学校ぎらいだった大人と、学校ぎらいの子どものためのエッセイ集ーー。 【著者略歴】 堀 静香 (ほり・しずか) 1989年神奈川県生まれ。歌人、エッセイスト。「かばん」所属。上智大学文学部哲学科卒。中高国語科非常勤講師。著書にエッセイ集『せいいっぱいの悪口』(百万年書房)、第一歌集『みじかい曲』(左右社)。 (百万年書房)
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小島ゆかり『サイレントニャー 猫たちの歌物語』
¥1,980
SOLD OUT
--- 声になる前のしいんと深いこえ孤独な夜のサイレントニャー たますけは、このごろよく、不思議なニャーをする。 「短歌研究」の人気連載が本になりました! ●短歌79首と25篇のエッセイ収録。 ●本文は4c/1c印刷でほぼカラー。 無音のニャー。ニャーと鳴くときの口を開けているのに声が出ていない(と、人間には思われる)ニャー。 ……ふだんの真顔よりもいっそうの真顔。やけにひたむきな眼差しで見つめてくる。【本文より】 ●たますけ(orまり)の特製栞がいずれか1枚入っています。 (短歌研究社)
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小島ゆかり『はるかなる虹』
¥3,300
--- 祈りの心は果てしなく言葉から遠ざかってゆくのだろうか── 「現代社会の言葉が、自分の知っている言葉とはちがう」という不安と、「それでも」という決意に揺れながら。 二〇二〇年の終わりから二〇二四年の初めまでの四六八首を収めた第十六歌集。 【歌集より】 猛暑日は浮き世ばなれをしてゐたい豆腐のいろのワンピース着て 止まりてはまた止まりては窓をゆくもうAIかもしれない蜘蛛が 反戦ははるかなる虹見えながら指さしながらだれも触れず ベビーカーはさくらの下に いくたびも生まれかはりてみどりごねむる 古猫のひとり遊びのあさあけのこんなやさしい日をありがたう (短歌研究社)
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!