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『能力で人を分けなくなる日 いのちと価値のあいだ』シリーズ「あいだで考える」
¥1,540
--- 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ 「あいだで考える」 正解のない問いを考え、多様な他者と生きる。 --- 『能力で人を分けなくなる日 いのちと価値のあいだ』最首 悟 本書は、著者の第4子で重度の知的障害者である星子さんとの暮らしや、津久井やまゆり園事件の犯人「植松青年」との手紙のやりとり、また1977年から通い続けた水俣の地と水俣病などについて、10代の3人の若者を相手に語った記録である。能力主義と優生思想、人とのかかわり、個・自立・責任、差別、脳死、人の生死といのち……などをめぐって話しあい、いのちに価値づけはできるのか、「共に生きる」とはどういうことかを考える。(装画:中井敦子) [著]最首 悟(サイシュ サトル) 最首悟(さいしゅ・さとる) 1936年福島県生まれ。生物学者、社会学者、思想家。東京大学教養学部助手を27年間務め、1977年より第一次不知火海総合学術調査団(水俣病に関する実地調査研究)に参加、第二次調査団長を務めた。また障害者の地域作業所「カプカプ」の設立・運営に携わる。現在、和光大学名誉教授。著書に『いのちの言の葉』(春秋社)『新・明日もまた今日のごとく』(くんぷる)『「痞」という病いからの』(どうぶつ社)『星子が居る』(世織書房)ほか多数。 (創元社)
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大滝和子『「銀河を産んだように」などIIIIII歌集』
¥2,200
--- もう「伝説」ではない。名作歌集がついに短歌研究文庫にて復活! 第一歌集『銀河を産んだように』、第二歌集『人類のヴァイオリン』、第三歌集『竹とヴィーナス』、既刊の全三歌集を完全収録。 「いつかは自分が、と夢見た短歌が既にこの世に存在した。衝撃で目の前が真っ暗に。 あの日から、大滝和子さんの世界に憧れ続けている。」——穂村弘 【歌集より】 サンダルの青踏みしめて立つわたし銀河を産んだように涼しい ——『銀河を産んだように』 張りつめたガラスごしなる月光よ 百合のなかにも奥の細道 ——『人類のヴァイオリン』 たれもみな初恋のひと秘めている雑踏という森へ入りゆく ——『竹とヴィーナス』 (短歌研究社)
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『詩誌 フラジャイル』
¥600
詩誌 フラジャイル 17号(2023年4月発行号) ○小笠原鳥類 「カラスがすごい。他の鳥も」 ○佐川亜紀 「女たちの言葉は水路」 ○ソマイア・ラミシュ 「(昨夜、通りで誰かが神を売りに出した)」(訳:木暮純 校訂:岡和田晃) ○ソマイア・ラミシュ 「日本の詩人たちに連帯への謝意を表します。」(日本語訳 岡和田晃) ○吉成秀男 「MY先生への手紙」 同人作品、他 ーーー 詩誌 フラジャイル 18号(2023年9月発行号) ゲスト 福田拓也 二条千河 クノタカヒロ 吉成秀夫 ソマイア・ラミシュ ・錯綜のゆたかさ ——井上春生『眩暈 VERTIGO』について 阿部嘉昭 ・高﨑現代詩の会「現代詩ゼミ」の為の前書 Advertisement for Myself 2023 細田傳造 ーーー 詩誌 フラジャイル 19号(2023年12月発行号) ゲスト 大木潤子 故永しほる 吉成秀夫 ソマイア・ラミシュ ・Farkhunda Shuraの詩 (あの事件の怒りと血のせいで私は心が塞ぐ) 中村菜穂訳 ・世界のどの地域も夜 It is night in every region of the world 『NO JAIL CAN CONFINE YOUR POEM 詩の檻はない 〜アフガニスタンにおける検閲と芸術の弾圧に対する詩的抗議』発行記念 2023年8月24日 まちなかぶんか小屋 ーーー 詩誌 フラジャイル 20号 記念号(2024年春発行号) ゲスト 小島きみ子 中村郁恵 津川エリコ 若宮明彦 ・「人生とは一つのメタファーである!——村上春樹『海辺のカフカ』への眼差し」中村菜穂 ・特別講演「安部公房 ―仮(化)の文学」鎌田東二 ・「詩人・善盛さんの時代 現実の異端を書いた詩人の消息」柴田望
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正岡豊『白い箱』
¥2,970
--- 1990年に『四月の魚』を刊行、穂村弘らの称賛を浴びた著者。33年の沈黙を破って上梓する第二歌集。 この歌集には、昭和最後の男の児の声が充満している。そもそも私にとって正岡豊は、〈沼になる寸前をきみにみられてしまう〉や〈鷹としてふいにけむりをさけるかな〉の俳人なのだ。感傷の欠片も無く、地獄の機械【インファナル・マシン】のように美しい正岡の俳句を人間化したのが『白い箱』の短歌だ、と私は理解した。当否は知らない。(高山れおな) きみのはだかが輝かないくらいランプだったことをきみは知っていたか 韻律がぼくを忘れた夕暮れにきみはわらびもちぶらさげてくる 細胞膜はあっても細胞壁はないわたしとあなたでのぼるやまなみ 星がひいたおみくじのなかにウスバカゲロウの羽根で出来たのが二枚 コッペリア ティアラ カチューシャ チュチュ ドレス シューズ 砂漠に咲く赤い花 (現代短歌社)
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江田浩司『短歌にとって友情とは何か』
¥1,980
--- 歌人の友情はいかにして可能か? 友情を妨げる歌壇の力学とは? 問われたことのない問いから、歌人の精神のありようが見えてくる。 <本書の内容> Ⅰ 短歌にとって友情とは何か 序章 「ずっと、ここにいるから。」 1 友情の限界 ―石川啄木と金田一京助 2 友情の本質 ―与謝野鉄幹と北村透谷・薄田泣菫/石川啄木と土岐善麿 3 孤独と友情 ―斎藤茂吉と吉井勇 4 友情の美点 ―玉城徹と級友/岡井隆と相良宏 5 友情は愛に似て ―与謝野晶子と山川登美子/三ヶ島葭子と原阿佐緒 6 友情と恋愛の間に ―田辺元と野上弥生子/西行と西住 7 友情を包む光 ―岡井隆と米田利昭 8 友情と夭折 ―小中英之と小野茂樹 9 友情と追悼 ―岡井隆と大岡信 10 友情と思想 ―馬場あき子と中国革命 11 時代を超える友情 ―本歌取り 12 友情の消滅 ―二冊の本 13 批評の不在 ―友情を妨げる力学について 14 超実践的短歌鑑賞用語辞典 終章 「また、あいましょう。」 Ⅱ 寺山修司をめぐる断想 1 不連続体について ―未発表歌集『月蝕書簡』を読む 2 「新しい個」の表現 ―『寺山修司の俳句入門』を読む 3 寺山修司と「作者の死」 (現代短歌社)
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佐々木剛輔『<新版>棄民』
¥880
--- 著者が生涯をかけて詠い続ける満州の記憶。 歌集『棄民』に『満蒙開拓国策愚か』より100余首を収録、再編集して文庫化。 解説=橋本喜典 文庫版解説=染野太朗 白地図の「満州」に赤き色を塗るぬり絵あそびは遊びにあらず (現代短歌社)
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井口可奈『わるく思わないで』
¥2,750
つやつやのケーキそこまでつやつやじゃなくていいのに愛は暴行 なんでこんなに暑いんだっけドトールの気をゆるしたらやられる感じ いかにもという洗剤を使ってるひとがわたしに強くでてくる 手のひらに流星群を描いている きもちわるいよ、架空の星は どの歌にも、記憶に残るキラーフレーズが入っている井口さんの短歌。 なにもないなら寝ているよそのことをしかられてクラッシュバンディクー バッティングセンターのゲームコーナーであそんでばかり すこしこわいよ モンブラン あなたが足首をひねって、わたしはひねっていない状態 実はけっこうしんどい事とか、底の見えない不安もあるのだけれど、大ぶりなユーモアと飛躍的でカバーされてしまうというか、壮大に受け身をとっているような軽やかさも感じました。 はじまっている ピノがふた粒なくなってかわりに雪見だいふくがどん 花が散るサフランライス正直に話そうよって言われる予感 剥くようにバームクーヘン食べるひとばかり集まっていてはいけない パンチのある違和感や取り合わせがダイナミックに構成されているのだけれど、その間にも味わいや詩情、感傷もあり。めくるめく視点や仕掛けの展開に、いくら読んでも飽きない1冊です!(よ) --- 第11回現代短歌社賞受賞 「安定した不安定さ」とでも呼びたくなる文体にゆるぎない作家性を感じ、「みつけた」という確信を抱いた。(平岡直子) 不適応の記号をなぞりながら、世界に対する〈わたし〉の負けを、むりやり勝ちへとひっくり返そうとする。(乾 遥香) 言葉自体がもつ自発的な跳躍力を十全に発揮させている。読者はそのエネルギーにただただ身を任せればよいのだ。(大辻隆弘) 《収録作品より》 洗濯機まわるエリーゼのためにかもしれない曲はほそながい川 さわらないようにしている仁丹をあなたはぐちゃぐちゃさわれてすごい 月おぼろあなたなに言ってるのって言われあきたよ水は透明 手をつたう水のわたしっぽくなさとわたしっぽさのあいだに桃が これからの杏仁豆腐どうでしょうすべてわたしに任せてみるのは (現代短歌社)
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現代短歌新聞 2024年4月/145号
¥300
現代短歌新聞 2024年4月/145号 1面のインタビューは、井口可奈「わたしのなかのユーモラスが歌にあふれる。」です!
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【サイン本】小原晩『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』
¥1,000
予約商品
『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』予約ページです。 ただいま重版中につき、届きましたら発送いたします!(5月中旬〜下旬予定) お待ちの間に、小原さんが連載中の作品を読んでみてはいかがでしょう。どれもおすすめです〜。 ZEROMILE『たましいリラックス』 https://z-mile.com/series/tamashiirelax11/ 小説丸『はだかのせなかにほっぺたつけて』 https://shosetsu-maru.com/yomimono/read_through/hadakanosenakani/04 北欧、暮らしの道具店『お星さんがたべたい』 https://hokuohkurashi.com/note/319910 −−− 主に東京での生活のことを書いたエッセイ集。 仕事のこと、好きな喫茶店や公園や銭湯、春の恋、眠れない夜の過ごし方、 ストレス発散法、父の死、兄をまちぶせた冬、女子三人暮らしなど。 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人に捧げます。
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うた新聞(2024年1月-)
¥400
うた新聞 2024年1月号〜 ↓バックナンバーの詳しい内容は、いりの舎さんのページをご覧ください! https://irinosha.com/uta-shimbun/ ーーー うた新聞2024年1月号 <特集> 辰年アンケート 新春企画・大好きな他ジャンルの本 ーーー うた新聞2024年2月号 <特集>私のまちの冬をうたう~新作7首+エッセイ~ ーーー うた新聞2024年3月号 <特集>東日本大震災から13年いまの思いを詠う ーーー うた新聞2024年4月号 <特集>春の競詠~私にとっての<春>という季節
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鈴木総史『氷湖いま』
¥2,750
「群青」「雪華」所属の鈴木総史さんの第一句集。 北海道をテーマに詠んだ句を収録。 --- どぶろくの瓶の吹雪を飲み干しぬ 『氷湖いま』は異彩を放つだろう。すなわち、地方に立脚するのみの風土詠ではなく、かといってのっぺりとした都市風景でもなく――誤解をおそれずにいえば、「洗練された風土詠」ということになる。 序より・櫂未知子 跋・佐藤郁良 栞・橋本喜夫 ◆自選十句 立子忌の咲いて名前も知らぬ花 生きるにはふるさとを欲り夏蜜柑 血の記憶ありさうな孑孑ばかり メロン食ふたちまち湖を作りつつ わたつみの光なら欲し葡萄棚 林檎狩脚立にすこし海の香 虫籠を湖の暗さの物置より さざなみは船に届かずカーディガン 灯を点けて塔の全貌夜鳴蕎麦 ためらはず踏め樏の一歩目は
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かばん(2024年-)※6.12月号以外
¥500
短歌同人誌「かばん」バックナンバー取り揃えております。 各号の詳しい内容は、かばん公式ブログにて↓ http://kaban-tanka.seesaa.net/category/4905725-1.html ーー かばん2024年1月号! 新春題詠「紅」 ☆今月の歌 小野とし也 小野田光 ☆今月の一冊 森山緋紗 ☆リレーエッセイ 有田里絵 ☆前号評 久保茂樹 小林寧緒 ーー かばん2024年2月号! 特別作品 壬生キヨム 茂泉朋子 ーー かばん2024年3月号! ☆今月の一冊 土居文恵 ☆リレーエッセイ 木村友 ☆前号評 斎藤見咲子 小野田光 西塔史 ーー かばん2024年4月号! 特別作品 松本遊 松澤もる 前田宏 本多忠義 ☆かばんゲストルーム 藤宮若菜 ☆今月の一冊 白糸雅樹 ☆今月の歌 久間木志瀬 ☆前月号評 千葉弓子@ちば湯 坂井亮 佐藤元紀 ☆自由投稿 小鳥遊さえ ☆新人賞へのアプローチ 森山緋紗 小川まこと 岩倉曰 土居文恵 折田日々希 木村友
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短歌研究 2024/5・6 合併号
¥1,870
300人の歌人の新作が一挙掲載されています! また、出版社に入る本号の利益は能登半島地震の災害義援金として寄付されるそうです。 --- 短歌研究 2024年 05・06月 合併号 十五首 馬場あき子「うつむいて春」 二十首 俵 万智「白き父」 二十首 穂村弘「あなたには」 十首 佐佐木幸綱「夕影草」 【 一挙掲載三〇〇歌人の新作作品集 テーマ「2024年のうた」 】 足立敏彦/亞川マス子/阿波野巧也/青木昭子/阿木津英/秋山佐和子/青木春枝/秋葉四郎/天野慶/綾部光芳/井辻朱美/伊藤一彦/井谷まさみち/井上法子/井上洋子/五十嵐順子/伊舎堂仁/伊勢方信/石井和子/石井僚一/池田はるみ/石川美南/磯田ひさ子/出井洋子/今井恵子/今橋愛/宇野なずき/宇都宮敦/植田珠實/魚村晋太郎/内山晶太/梅内美華子/浦河奈々/江副壬曳子/遠藤由季/小黒世茂/江戸雪/尾崎まゆみ/小佐野彈/小塩卓哉/小野田光/小畑庸子/小原奈実/大朝暁子/大井学/大河原惇行/大口玲子/大下一真/大滝和子/大塚寅彦/大辻隆弘/大松達知/大森静佳/岡本真帆/大山敏夫/岡崎裕美子/岡田恭子/奥田亡羊/沖ななも/荻原裕幸/奥村一征/長屋琴璃/加藤英彦/奥村晃作/加藤治郎/影山美智子/笠井朱実/風早康惠/梶原さい子/香川ヒサ/春日いづみ/春日真木子/門脇篤史/金子貞雄/金子正男/上條雅通/雁部貞夫/川口慈子/川﨑勝信/川野里子/川野芽生/川島結佳子/川谷ふじの/川本千栄/北久保まりこ/木村雅子/紀野恵/久我田鶴子/工藤吉生/草野百合子/鯨井可菜子/久々湊盈子/くどうれいん/楠誓英/栗木京子/楠田立身/栗原寛/黒木三千代/桑原正紀/黒岩剛仁/黒瀬珂瀾/郡司和斗/小坂井大輔/小林幸子/小見山泉/小池光/小島なお/後藤由紀恵/紺野万里/さいとうなおこ/佐佐木定綱/小島ゆかり/今野寿美/佐伯裕子 佐沢邦子/佐田公子/佐藤通雅/佐藤モニカ/佐藤弓生/佐藤りえ/佐野美恵/佐波洋子/斉藤斎藤/三枝昻之/嵯峨直樹/齋藤芳生/最首洋子/阪森郁代/三枝浩樹/坂井修一/榊原 紘/桜川冴子/笹川 諒/沢口芙美/笹 公人/澤村斉美/ショージサキ/志垣澄幸/柴田典昭/島﨑榮一/島田幸典/社領美穂/菅原恵子/菅原百合絵/島田修三/杉本容子/鈴木加成太/鈴木ちはね/鈴木利一/鈴木晴香/鈴木博太/瀬口真司/染野太朗/田口綾子/田嶋光代/田中 槐/田中成彦/田宮朋子/田村 元/田村穂隆/竹中優子/高木佳子/高野公彦/武下奈々子/立花 開/辰巳泰子/谷岡亜紀/谷川由里子/玉井清弘/千々和久幸/千葉 聡/塚田千束/辻 聡之/寺井龍哉/天道なお/toron*/土岐友浩/土井礼一郎/戸田響子/外塚 喬/東郷良子/遠野 真/堂園昌彦/千種創一/内藤 明/道券はな/時田則雄/富田睦子/なみの亜子/奈賀美和子/中川佐和子/中島やよひ/中島裕介/中野昭子/永田和宏/中根 誠/中野 霞/永井正子/永井 祐/永田 紅/長澤ちづ/西田政史/錦見映理子/野地安伯/野口あや子/花山多佳子/野田光介/箱崎禮子/橋爪志保/畑谷隆子/林 あまり/林 和清/初谷むい/花山周子/林田恒浩/日置俊次/日高堯子/飛髙 敬/樋口智子/彦坂美喜子/東 直子/平井 弘/平出 奔/平安まだら/平山公一/広坂早苗/平岡直子/藤島秀憲/廣野翔一/フラワーしげる/pha/藤岡武雄/藤田 嫩/古谷智子/星野 京/本田一弘/藤原龍一郎/馬渕礼子/真中朋久/前川登代子/前田えみ子/前田彌生/前田康子/正岡 豊/松岡秀明/松平盟子/松村正直/松川洋子/松田愼也/松本典子/松山 馨/三井 修/三井ゆき/三浦恭子/御供平佶/松村由利子/水原紫苑/水野葵以/道浦母都子/光本恵子/宮本永子/村上章子/村山美恵子/盛田志保子/森川多佳子/森本 平/やすたけまり/八木博信/屋良健一郎/柳 宣宏/藪内亮輔/山木礼子/安田純生/山崎聡子/山下 翔/山科真白/山階 基/山田富士郎/山田吉郎/山田 航/山中千瀬/山中律雄/山野吾郎/山本光珠/山本和可子/結城千賀子/横山未来子/吉川宏志/依田仁美/吉岡正孝/吉田隼人/吉田恭大/米川千嘉子/渡辺松男/吉田竜宇/吉村実紀恵/渡 英子/渡辺幸一 【スペシャル企画】 ①『源氏物語』から二首(書家・根本 知 書き下ろし) ②短歌とデザイン(伊藤 紺+脇田あすか) ③タワマン文学と歌舞伎町(ユニット 麻布競馬場+SHUN+KURI) ④「アイドル歌会」公式ミニ歌集 ⑤芸人+短歌コミック「呪文よ世界を覆せ」ニコ・ニコルソン ⑥短歌アンソロジー「このまち」五十首(選=千葉 聡) 短歌研究詠草 東 直子 選 特選=船間和子 準特選=小笠原啓太/薄暑なつ/藤原はるか/田﨑千草/木々乃なつ/ツチヤタカユキ/森健一/松井正子/深井ちか子/森下智子/近江珠衣/坂野榮子/関口祐未/津野桂/長谷智香江/舛田としこ 第42回「現代短歌評論賞」募集要項 (短歌研究社)
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【サイン本あり】『あとがきはまだ 俵万智選歌集』
¥1,980
--- 『サラダ記念日』から最新作『アボカドの種』まで。 俵万智自身が、書評家・渡辺祐真(スケザネ)と選んだ220首。オリジナル歌集へのガイドになる80ページ超のスケザネ「全歌集の鑑賞の手引き」付。 著・俵万智 編・渡辺祐真/スケザネ 俵さんの短歌が、時を超えて、いまあなたの心を摑みます。 *全七歌集に加えて、現在入手困難の企画歌集『とれたての短歌です。』『もうひとつの恋』からもセレクト。俵万智さんの「選歌集」では唯一流通している本となります。 ◎おもな収録歌 今日までに私がついた噓なんてどうでもいいよというような海 ──『サラダ記念日』 まだ何も書かれていない予定表なんでも書けるこれから書ける ──『とれたての短歌です。』 デジタルの時計を0、0、0にして違う恋がしたい でも君と ──『もうひとつの恋』 百枚の手紙を君に書きたくて書けずに終わりかけている夏 ──『かぜのてのひら』 優等生と呼ばれて長き年月をかっとばしたき一球がくる ──『チョコレート革命』 みかん一つに言葉こんなにあふれおり かわ・たね・あまい・しる・いいにおい ──『プーさんの鼻』 振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら ──『オレがマリオ』 別れ来し男たちとの人生の「もし」どれもよし我が「ラ・ラ・ランド」 ──『未来のサイズ』 人生は長いひとつの連作であとがきはまだ書かないでおく ──『アボカドの種』 下記、俵万智「まえがき」より引用 長く歌をつくっていると歌集も増え「どれから読めばいいですか?」と聞かれたりする。スケザネさんという素敵な読み手を得て、選歌集を編めることは、ありがたい機会だ。まず彼が短歌を選び、そのセレクトを尊重しつつ、どうしても私が入れたい歌を加えてもらった。歌集ごとの鑑賞や位置づけも丁寧にしていただいたが「こう読め」というよりは「こんなふうに自由に読んでいいんだ」と受けとめてほしい。そして気に入った歌集があれば、ぜひ手に取ってまるごと読んでいただけたらと思う。そこから先は、あなたセレクト、あなたの鑑賞の世界が広がるはずだから。 著者プロフィール ♦俵 万智 (たわら・まち) 1962年大阪府生まれ、早稲田大学第一文学部卒。86年、「八月の朝」五十首で第32回角川短歌賞を受賞。 87年、第一歌集『サラダ記念日』を刊行。 同歌集で第32回現代歌人協会賞受賞。96年より読売歌壇選者。2006年、第四歌集『プーさんの鼻』で第11回若山牧水賞、第六歌集『未来のサイズ』で第55回迢空賞、第36回詩歌文学館賞受賞。評論では『愛する源氏物語』で第14回紫式部文学賞、『牧水の恋』で第29回宮日出版文化賞特別大賞。 宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員を務め、2020年には歌舞伎町ホストたちの歌集『ホスト万葉集』『ホスト万葉集 ・巻の二』や、アイドルが短歌に挑戦する「アイドル歌会」に、企画当初から選者として関わった。現代短歌の魅力を伝え、すそ野を広げた創作活動により2021年度朝日賞を受賞。最新歌集『アボカドの種』を2023年十月刊。2023年11月、紫綬褒章受章。 ♧渡辺祐真(わたなべ・すけざね) 1992年東京都生まれ。作家・書評家。書評系YouTuberとして活動をはじめ、自身のチャンネル「スケザネ図書館」で、書評や書店の探訪、ゲストとの対談など多数の動画を展開し注目を集める(俵万智出演回は2021年7月6日配信 https://www.youtube.com/watch?v=TR-6-rt7_Pk&t=279s )。2022年4月から毎日新聞文芸時評担当。TBSラジオ「こねくと」レギュラー、TBSポッドキャスト「宮田愛萌と渡辺祐真のぷくぷくラジオ」パーソナリティー(2024年3月現在)。著書に『物語のカギ』、共著に『吉田健一に就て』『左川ちか モダニズム詩の明星』など。最新の編著に『みんなで読む源氏物語』がある。 (短歌研究社)
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雑誌『スピン/spin』各号
¥330
※送料の関係で、一回の購入数を4冊までとさせていただきます。 5冊以上ご希望の方は複数回に分けてのご購入をお願いいたします。 2022年9月、河出書房新社より新雑誌『スピン/spin』が創刊! この時代に文芸誌(でいいのかな?)が創刊されるとは。しかもこのメンバーでこの価格! 手に取らない手はないのでは! 年4回、3月、6月、9月、12月の下旬発売の季刊誌(16号限定)です。 --- 河出書房新社創業140周年のカウントダウン企画として贈る新雑誌。「日常に読書の栞(しおり)を」をコンセプトに贈るジャンルを超えた書き手との出会いをぜひ、お楽しみください!
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短歌研究 2024/4
¥1,200
−−− 今月の歌 岡野弘彦 【4月の新作作品集】 三十首 高野公彦「生活動線」 二十首 黒木三千代「悪について」/奥田亡羊「流木」/佐藤弓生「記憶について」/島田幸典「島の街」/高島 裕「バンシーズ」/魚村晋太郎「配管」 四十首 石井辰彦「冬の旅 秋のソナタ」 【特集 時を超えて、俵万智】 第1部 歌人たちの「俵万智短歌」2首選と観照 伊藤一彦/伊藤紺/内山晶太/浦河奈々/岡本真帆/小佐野彈/川島結佳子/工藤吉生/栗原 寛/小島なお/佐佐木定綱/笹 公人/千葉 聡/堂園昌彦/永井 祐/野口あや子/平出奔/藤島秀憲/山木礼子 第2部 寄稿 枡野浩一「奇跡のような『いいね』」/松村由利子「魅惑のリズムのメカ二ズム」/ユキノ進「『俵万智』という大きな物語」/土岐友浩「『プーさんの鼻』の植物詠について」/三宅香帆「和歌と短歌を接続する『歌』」 第3部 特別対談収録 対談 俵万智×渡辺祐真|『あとがきはまだ』の「あとがきに代えて」 寄稿 渡辺祐真|『あとがきはまだ 俵万智選歌集』に寄せて 【寄稿「現代短歌2・0」を探して】 山田航「なぜ「歌人さん」という芸名なのか――枡野浩一の現在地」 作品七首+エッセイ 横田英夫「百寿」/千田慶子「十勝牧場」/石井敏明「おきふし」/大橋弘志「残り時間」/芹澤弘子「製造物責任」/若菜邦彦「語りたまへ」/仰木奈那子「家族をおもふ」/水口奈津子「オリオン」/田村ふみ乃「加速する脈動」 連載 仁尾 智+宮田愛萌「猫には猫の、犬には犬の シーズン2 第1回」 吉川宏志「1970年代短歌史29」 佐藤弓生・千葉 聡「人生処方歌集 57」 工藤吉生「SNSで短歌さがします29」 書評 川本千栄|後藤由紀恵歌集『遠く呼ぶ声』 弘平谷隆太郎|北山あさひ歌集『ヒューマン・ライツ』 田丸まひる|山階基歌集『夜を着こなせたなら』 荻原裕幸|正岡豊歌集『白い箱』 河路由佳|香川ヒサ歌集『The quiet light on my journey』 中山洋祐|山口青歌集『鳥瞰ノート』 真中朋久|楠誓英歌集『薄明穹』 短歌時評=川島結佳子「あなたいったい何者なの?」 作品季評(第130回・前半)=穂村弘(コーディネーター)/髙良真実/青松輝 佐佐木定綱「生物歌」/川島結佳子「夏夜」/睦月都歌集『Dance with the in visibles』 歌集歌書評・共選=池田裕美子/棗隆 短歌研究詠草 米川千嘉子 選 特選=田北明大 準特選=青柳啓子/黒澤信子/藤原はるか/熊谷純/赤坂千賀子/髙良鳴海/北野美也子/齋藤理津子/川島英子/江本たつ子/関口祐未/衣袋洋子/鈴木れい子/奥田ミヨ子/大滝慶作/西郷英治 第42回「現代短歌評論賞」募集要項 (短歌研究社)
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『美味しいと懐かしい 随筆集 あなたの暮らしを教えてください4』
¥2,090
SOLD OUT
--- 豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集「あなたの暮らしを教えてください」は、多彩な執筆陣の暮らしに出会えるアンソロジーです。 第4集は、料理や食にまつわるお話を集めています。 おふくろの味、郷土料理、自画自賛のレシピ、あの人と食べた忘れ難い一皿、今はもうないあの店のメニューや、旅先での新しい味、料理への心がけなど、食の喜びにあふれた一冊です。 [目次] 中島京子 柿の葉鮨礼讃 辰巳芳子 わきまえ事 酒井順子 最後のカレー ホルトハウス房子 文章の食遍歴 小川 糸 きんぴら 植松 黎 漬物は幸せのバロメーター 平松洋子 ほとびる 石 紀美子 ふたつの朝市 渡辺有子 家族と料理 梨木香歩 透き通るような野山のエッセンスを にむらじゅんこ 人々の心をつなぐクスクス 横川 潤 美味しいと懐かしい 川本三郎 家事一年生 田部井淳子 日本の山の味 塩野米松 紅葉の瓶詰め 日野明子 飯わん雑感 松岡正剛 母なる味噌汁 小川洋子 指と果物 平野レミ ツイッターとわたし 小島千加子 お一人さんの先駆者││気儘な森茉莉さん││ 森枝卓士 食事の原点 小泉武夫 草野球弁当をつくった 阿川佐和子 ひとりレシピ 細川亜衣 幸せは、勝手口から訪れる。 野村友里 食と幸せ 出久根達郎 びっくり水 青柳いづみこ パリふうの食卓 植島啓司 料理事始め 桐島洋子 森羅サラダと魔女ドレッシング 森 まゆみ レモンづくし 嵐山光三郎 マダイの干物 青山 潤 世界で一番旨い鰻 佐々涼子 梅酒 いしいしんじ 赤ちゃん療法 立川談春 ヘネちゃんとナポちゃん 村田喜代子 台所天国 小池真理子 おめでたい人間 大貫妙子 餅とストーブ 斎藤由香 緑、赤、白色のメニュー 皆川博子 わっと煮立ったら 池上冬樹 水まんま 髙橋秀実 お弁当に詰められたもの 佐川光晴 子離れのすすめ 伊藤たかみ 思い出と食べ物 内田洋子 余ると、嬉しい 田原 牧 砂漠のお茶 鳥居啓子 大きなキッチンカウンター 川上弘美 たにし亭 伊達公子 朝の静けさの中で 工藤ノリコ セツビガ オトリマス 太田和彦 芋煮会 上野万梨子 古本にはさまれた置き土産とパリ時間 後藤繁榮 ダジャレの始末 紺野美沙子 お〜い、ぬか太郎 旦 敬介 アカラジェの歴史 沢野ひとし 白湯にすがる 佐藤真理恵 雨上がりの御馳走 旦部幸博 「うちのコーヒー」の味 竹下隆一郎 ファストフード論争 春香 堂々巡りの食卓事情 ツレヅレハナコ 新幹線だけの美味 植本一子 梅の妊娠 竹花いち子 おせち、やりますか? 瀧波ユカリ 厚岸の牡蠣とSNS 樋口恵子 食・触・職 伊藤理佐 サイダーのつづき。 くどうれいん んめとごだげ、け 町田 康 飯菜の味について 津島佑子 牛のしっぽと人生の喜び (暮しの手帖社・紹介ページより)
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『居心地のいい場所へ 随筆集 あなたの暮らしを教えてください3』
¥2,090
--- 豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集「あなたの暮らしを教えてください」は、多彩な執筆陣の暮らしに出会えるアンソロジーです。 第3集は、住まい、家しごと、旅の思い出、そして、自分らしい生き方探しのお話を集めています。人生とは、心地のいい居場所探しなのかもしれません。 きっと、あなたの生き方のヒントにもなる一冊です。 [目次] 谷川俊太郎 居心地 保里正人 タイミとマッティのサマーハウス 井上荒野 古い家の記憶 森村泰昌 最期の霜とり 中村好文 ささやかな実験住宅 ぱくきょんみ みどりの友だち 馬場あき子 もぐらが来た 内藤美弥子 石の街での日々 牧野伊三夫 足立山 大竹昭子 お二階のみーちゃん イェンス・イェンセン コロニヘーヴ 高橋みどり 引っ越し 吉谷桂子 庭の時間 向井万起男 摩訶不思議な現象 牧山桂子 武相荘 堀井和子 いつもの散歩道 外 須美夫 ローズマリーの元気 石川博子 母のような母になった日 柏木 博 玩物喪志 木本文平 愛犬 中江有里 本棚。 髙山秀子 私の帰るハルモニの家 池内 紀 手帳のつくり方 諸田玲子 棄てられないモノ 柴崎友香 武蔵野風景 中沢新一 シャチと原発 内田 樹 門松の功徳 川内有緒 精霊たちのしわざ 太田治子 二人の空想 田口ランディ ひとり暮らし 小川 糸 ベルリンの知恵 ドナルド・キーン 安心できる近所 浅生ハルミン 旧伊勢街道 東 理夫 旅支度、旅の途中 光森裕樹 バオバブを見に 伏見 操 間違い 篠田節子 緑のカーテン 万城目 学 ピアノ・レッスン 谷崎由依 気配ばかりのお客さん 夢枕 獏 猫の効用 尾崎真理子 雹の降った日 髙村 薫 生きものたちと暮らす 中村メイコ 〝老いの力〞は〝終いじたく〞 朱川湊人 ウルトラマンの贈り物 高橋幸宏 今日の空 岸 政彦 猫の陰口 角野栄子 集まってしまった 思い出 広瀬浩二郎 「ユニバーサル」の原点は温泉にあり! 安野光雅 ヒトリダマリノミチ 山極壽一 葉っぱのトイレ 絲山秋子 肌で感じる 増田裕子 人生初のひとり旅 尾畑留美子 水が止まった! 奈良美智 赤いトタン屋根の小さな家 藤田貴大 雨の日に 千葉すず 気楽にいこう 村井邦彦 瓦礫の中 知花くらら アフリカと私 角幡唯介 余生の悩み みうらじゅん 昨年、最高に幸せだった日。 能町みね子 私の祝日 白岩 玄 騒音問題 姫野カオルコ 高齢ナンパ 佐伯一麦 人生を繕う 三角みづ紀 宇宙の片隅にある庭で おーなり由子 おまじないスカート 王谷 晶 転居の怪 朝井まかて さようならの庭 和田 唱 幸せだなぁ しりあがり寿 おらぁ観光客だ (暮しの手帖社・紹介ページより)
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現代短歌(2024.1〜)
¥1,100
ーー 現代短歌2024/1 no.100 第10回佐藤佐太郎短歌賞&第11回現代短歌社賞 発表号! ※井口可奈さん受賞号! ーー 現代短歌2024/3 no.101 巻頭作品50首「秋から冬へ」 俵万智 特集「新人類は今」 ーー 現代短歌2024/5 no.102 巻頭作品50首 「詩人は短歌をつくらないでください」 瀬戸夏子 特集「Anthology of 40 Tanka Poets selected & mixed by Haruka INUI」
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【サイン本あり】岡本真帆『あかるい花束』
¥1,870
春の訪れを思わせる装丁。 表題作の「あかるい花束」は、東京から高知に移ると決め、引越しまでを詠んだ30連作。 二拠点生活の中で生まれた歌は、これから新生活を始める人にも寄り添ってくれそうです。 --- 8刷累計2万部を突破した『水上バス浅草行き』から2年、 待望の第2歌集を刊行いたします。 2拠点生活の中で詠まれた歌266首と、 装丁の鈴木千佳子さんによる花の絵を束ねました。 【著者より】 歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。 二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが、短歌になりました。 岡本真帆 【収録歌より7首】 わたしもう、夏の合図を待っている 冬至の長い夜からずっと ただしくよりたのしく歩く 光ってる水が見たくて すこし小走り 本当に正しかったかわからない決断たちよ おいで、雪解け 乱丁のある文庫本抱きしめる 愛すよたったひとつの傷を あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと スパイスは火花に似てるわたしからわたしへ送る強い喝采 しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを 【著者プロフィール】 岡本真帆(おかもと・まほ) 1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 2022年に第一歌集『水上バス浅草行き』(ナナロク社)を刊行。 (ナナロク社)
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『COCOON(コクーン)』
¥500
大松達知さんなど「コスモス」有志の皆さんで発行している、短歌同人誌『COCOON』。 作品、時評、エッセイ、評論、書評など、総合雑誌並みのボリュームです。
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【サイン入り】大崎清夏『私運転日記』
¥1,980
--- 中原中也賞受賞詩人・大崎清夏による初めて丸ごと一冊日記の本。 “出会っても出会っても、歳をとればとるほど、自分のことをどこから話せばいいかわからない感じになっていくのだろう。だから深い関係がほしいのかもしれない。だから日記なんか書くのかもしれない” 「ほんとうにひとりのひとり暮らし」を機に、日記をつけ始めた詩人。 島での免許合宿、ソロハイク、初めてのドライブ…… 40代の広すぎる道を、確認しながら自分で運転してゆく日々が始まった。 “たぶん私はいま、自分の外に出ていきたいのだろう。 風で道の脇に落ちた、小枝のようなものになりたいのだろう。 そういう私自身を、じっくり引き受けてやりたいと思う” “忘れたくないことも、忘れがたいことも、早く忘れたいことも、日記に書いてしまえば、安心して忘れられる。すべて忘れても何ひとつ忘れることなんてないことを、日記を書くことは慰めてくれる” (発行:ignition gallery )
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きくちゆみこ『だめをだいじょぶにしていく日々だよ』
¥2,090
SOLD OUT
--- 2010年よりパーソナルな語りとフィクションによる救いをテーマにしたジンを定期的に発行しつつ、言葉を使った作品制作や展示も行ってきた翻訳・文筆家のきくちゆみこ。 twililight web magazineでの連載をまとめた初めてのエッセイ集。 ままならない過去や体や心をほぐしてくれたのは、いつも書くことだった。 — みんなくるしいね、というときの「みんな」が誰なのかはわからなくとも、そこに自分の姿を見出したことがない人はいないんじゃないか。そんなとき、わたしたちはテーブルの下で見えない手をつないでいる。 この本は、まるでそれがほとんど神さまか何かみたいに、愛し、頼り、信じ、救われ、ときに傷つき打ちのめされながら、言葉と一緒に生きてきたわたしの、なにかとさわがしい心の記録だ。またそれは「言葉とわたし」がどんなふうに変化してきたのか、もしくは変化していくのかの考察でもあった。「だめ、できない」という言葉のうしろで縮こまっていたかちこちの体を、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」となんとかなだめて引っ張りあげていくような。 (まえがきより) (発行:ignition gallery)
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北海学園短歌会誌『華と硝烟』
¥1,000
北海学園大学短歌会誌『華と硝烟』、遂に刊行されています! 北海学園の初代文学研究科長であった、「菱川善夫の業績を受け継ぎ、おのおのの短歌研究賞史を練ることを目標とする」同会から、年一冊刊行されていきます。(また、編集部は同大学の田中綾研究室に置かれています。) 会員の作品に加え、OBの石井僚一さんの作品も掲載されています。 特筆すべきは、近代短歌研究への特化だと思います。書評も、現代と、明治・大正・昭和、と分けられて掲載されています。 また、評論も厚く、口語短歌運動において重要とされる「清水信ノート」(山田航)の、新技巧派批判、新律格、新短歌の動向など、とても興味深いです! 渡辺駆さんの評論「戦争の正身(むざね)」では短歌史の意義を近代天皇制、軍国主義などを通して分析し、どう短歌に関わるべきかを論じています。 また、1940年の合同歌集『新風十人』を通して、篠弘の視点と比較しながらの、菱川善夫論も掲載。 峰艷二郎さんの評論では、フェミニズムやジェンダー理論からの批判を取り上げながら、菱川善夫の女歌論について、そこから山中智恵子の両性具有性への論について展開されていきます。 濃厚で紹介し切れませんが、表紙の書からも漂う芳しさ…!皆さんの短歌作品も素敵で、今後の会の発展が楽しみです! 是非とも、実物で味わって戴ければと思います〜!(よ)
書肆侃侃房「新鋭短歌シリーズ」一挙アップ!